82年のソロアルバムです。Tommy Eyreは1曲のみ参加していて、後は全く新しい顔ぶれになっています。キーボードのTony LambertとGeorge Hall、ギターがIan "Toose" Taylor 、ベースがJack DaweとGordon Sellers、ドラムがColin GriffinでパーカッションがAndy Nolanです。内容的にはいつものAlex Harveyの世界ですが、プレイヤーが違っていますので、サウンドも変わっています。
1. Mitzi
2. Billy Bolero
3. Snowshoes Thompson
4. Roman Wall Blues
5. The Poet And I
6. Nervous
7. Carry The Water
8. Flowers Mr Florist
9. The Poet And I (Reprise)
80年代の作品ですが、80年代サウンドにはなっていません。これは私的には素晴らしい選択だと思います。今でも充分聴き応えがあるからです。ただし、デジタルシンセを含み、キーボードが中心の演奏になっていますので、前作よりもポップになっています。もっと知名度があれば80年代でもヒット出来るくらいの内容にはなっていると思います。
ソロになってからも創作意欲は衰えておらず、バンド時代のファンでも満足させられると思います。コンセプトと言うより、アルバム全体を一貫したテーマが貫かれているようです。素晴らしい内容の作品を創り続けてきたAlex Harveyでしたが、この82年に心臓発作の為、他界しております。Sensational Alex Harvey Bandはこの後もメンバーが集まってライブなどをこなしていますが、中心人物のAlex Harveyが亡くなった事は大きな痛手であり、このバンドもいつしか忘れ去られております。大いに再評価されるべき愛すべきバンドだった思います。
Mitzi