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[20171031]

Pyre
(1998/07/14)
Darren Korb

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2017年の作品で現在までの最新作になります。ダウンロード販売オンリーになっていますが、CDにすれば2枚組になる容量です。アコースティックなトラッドフォークの要素が多く、それをロック的に、テクノ的にアレンジしており、後期クリムゾンのようなプログレな内容になっています。Ashley Barrettがボーカルで参加していますが、Darren Korb自身も歌っています。歌も見事なものです。

1. In The Flame
2. Downriver
3. Downside Ballad
4. Path To Glory
5. Life Sentence
6. Surviving Exile
7. Forbidden Knowledge
8. Moon-Touched
9. Through The Valley
10. Night Howlers
11. The Herald
12. Mourning Song
13. The Eight Scribes
14. Glorious Tradition
15. Flutter Fly
16. Thrash Pack
17. A Step Closer
18. Dirty Deal
19. Sinking Feeling
20. Dread Design
21. Snake Soul
22. Strange Voyage
23. Quest For Honor
24. Knights Of The Sea
25. Vagrant Song
26. Shattered Lands
27. Talon Sheath
28. Sky Dance
29. Certain Plan
30. Grand Ceremony
31. To The Stars
32. The Old Ways
33. Never To Return
34. Time Passes
35. The Blackwagon
36. Rage Of Demons
37. Will Of The Scribes
38. New Union
39. Bound Together

リズム系は打ち込みですが、ほぼマルチに生演奏しています。一人プログレの世界です。歌も上手いので、ゲーム音楽だけで止まっているのはもったいないと思います。彼にとってはゲーム音楽という感覚も無いのかもしれません。それほどオリジナリティがあり、音楽としての完成度も高いものになっています。ゲームの物語に沿った流れになっていますので、トータルコンセプトアルバムのようになっています。

ゲーム音楽としての性格上、高揚させるような派手な演出でありながらも、強弱のコントラストがメリハリを持っており、プログレのように複雑な展開になっても違和感が無く、ゲームの物語が壮大であればあるほどスケールの大きな音楽を作れます。たとえゲームがつまらないものでも、この音楽を聴きながらプレイすれば凄いゲームなのだと勘違いするかもしれません。プログレの需要はこんなところに残されていました。

Full Album
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[20171030]

Transistor
(1998/07/14)
Darren Korb

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2014年の作品です。これもゲームのサウンドトラックになっています。しかしゲーム音楽とは思えないほどのクォリティになっています。前作のような民族音楽の部分が薄れている為か、よりフューチャーリスティックな近未来を感じさせるサウンドになっています。アシッドジャズ、ドラムンベースのような雰囲気を持ちながらもロック的であるというかっこいい仕上がりになっています。

1. Old Friends
2. Stained Glass
3. Forecast
4. The Spine
5. Coasting
6. Vanishing Point
7. Traces
8. Water Wall
9. Cut Apart
10. In Circles
11. Gold Leaf
12. Heightmap
13. Dormant
14. Apex Beat
15. Gateless
16. Sandbox
17. We All Become
18. Interlace
19. Tangent
20. Signals
21. Impossible
22. Blank Canvas
23. Paper Boats

いろんな場面でのテーマ曲になっていますから、短めの曲が沢山入っていますが、だからと言って単なる雰囲気作りで作っているような適当なところが無く、どの曲も本気で完成させています。1曲だけでもその内容が完結されていて、こんな音楽が流れるゲームはどれほど面白いのかと期待を抱かせてくれます。ゲームの方はやっていないので評価は出来ませんが、これに見合うほどの面白いゲームって想像がつきません。

最近のゲームなら、それほどクソゲーは存在しないと思いますが、あまり期待しないでやった方がいい場合がありますから、音楽から入ってしまうと期待倒れになりかねません。テクノファンでもロックファンでも楽しめるような内容になっており、Darren Korbの懐の深さは計り知れません。ゲーム音楽だけに専念せずにオリジナル作品を作って欲しいと思います。それほど完成度が高いです。

Full Album
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[20171029]

Bastion
(1998/07/14)
Darren Korb

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アメリカのアーティストDarren Korbの2011年のファーストアルバムです。主にゲームのサウンドトラックを手がけていて、これもゲームのサントラになっています。各場面でのテーマ曲ですから、一つ一つがドラマティックでかっこいいです。ゲストボーカルが参加している以外は全て彼によって演奏、プログラミングされています。ゲームの性格上なのか、民族音楽てきなフォークソングを基調としています。

1. Get Used To It
2. A Proper Story
3. In Case Of Trouble
4. Bynn The Breaker
5. The Sole Regret
6. Twisted Streets
7. Terminal March
8. Percy's Escape
9. Faith Of Jevel
10. Mine, Windbag, Mine
11. Slinger's Song
12. Build That Wall (Zia's Theme)
13. Spike In A Rail
14. What's Left Undone
15. Brusher Patrol
16. The Mancer's Dilemma
17. Mother, I'm Here (Zulf's Theme)
18. Pale Watchers
19. The Bottom Feeders
20. From Wharf To Wilds
21. Setting Sail, Coming Home (End Theme)
22. The Pantheon (Ain't Gonna Catch You)

ゲーム音楽はエレクトロなデジタルサウンドの方が似合いますが、ロールプレイングになると物語を持っていますから、その世界観を表現するために、アコースティック楽器やエレキ楽器などの生演奏も含まれています。マルチプレイヤーなのです。Supergiant Gamesの創立者の一人であるAmir Raoと幼馴染であった彼が、音楽を担当する事になりました。

ゲームの雰囲気を出すために時には派手に、時にはエキゾチックに表現する懐の深さを持ったミュージシャンです。ゲームの世界も画像も飛躍的にリアルになっていますが、音楽面も進化しているようです。多くの情報量を収容する事が可能になったので、ピコピコサウンドでなくても良くなったのです。普通に音楽作品として通用するような出来栄えになっています。物語があるので、ある意味プログレ作品になっていると思います。

Full Album

[20171029]

Ghost Figures
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。アナログ盤での限定販売になっています。アナログ盤にこだわるというのはよくわかりませんが、ピアノによる叙情詩のような内容になっています。アンビエントな空間を作って、ピアノを生演奏しています。部屋の鳴りを強調しながらもピアノが中心に響いています。

1. Ghostflowers
2. Shadow Figures
3. Spitting Distance
4. Batting An Eye
5. Inch Of Life
6. Strings Attached
7. Drop Effect
8. Witness Hitch
9. Shred Of Evidence
10. Without Traces
11. Moment Arises
12. A Missing Link
13. Outside Of You
14. Distance Of A Shadow

ほぼ即興で演奏されているようで、即興なのにフリーな感じはしません。それはまるでキースジャレットの即興ライブのようなもので、その時の気分でモードを決めて、ある程度の秩序を保って即興演奏していますので、あたかも作曲されたかのような演奏になっています。もしくはある程度テーマになる旋律は前もって作られている可能性もあります。

録音されている部屋の鳴り以外にもサンプリングされた音源も加えて、あたかもその部屋とは違う空間で演奏されているような効果も作っています。まるで日常でピアノの生演奏がずっと鳴り響いているかのような、やはり架空の映画音楽のような感じで制作されているのでしょう。欧州のヌーヴェルヴァーグ映画のサントラのような雰囲気になっています。

Shadow Figures
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[20171028]

Motion Reverse
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年の作品です。この年3枚のアルバムをほぼ同時にリリースしていますが、どれも違ったアプローチをしています。今回のテーマはダブテクノとなっています。ダブのエフェクティヴな手法でエレクトロニカしています。以前のサイケな表現とは違うアプローチになっています。エフェクトをいじりまくってその変化を楽しむダブの手法はテクノにも受け継がれていますが、あえてダブテクノと呼ぶところにこだわりを持っているようです。

1. Vocal Limited
2. Frontal Waves
3. Dubstore Light
4. Childish Tape
5. Black Hat
6. Sunny Echoes
7. Spacecore Dust
8. Bright Exit
9. Dream Logic

ダブでよく使われるのがディレイとフランジャーですが、テクノの時代になるとシンセのレゾナンスを主導でいじくって似た効果を出すようになります。そのテクノミニマル性とディレイやフランジャーといったエフェクトの効果を加える事で、新しいエレクトロニカを作り出そうとしています。あくまでもエレクトロな部分が主役です。

変わり者のリチャード・D・ジェームスが失速している現在、過激な手法を試みるアーティストが見当たらなくなっていますが、地味ながら、彼のように試行錯誤しながらも新しい何かを追求するアーティストがいる事は喜ばしいことであります。やはり音楽はオタク系の人でしか極められません。じっくり時間をかけて家にこもって創作している人でなければ見つけられないものがあります。その逆もあるでしょうが、そこには天才の二文字が必要になってきますので、なかなか現れません。

Vocal Limited
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[20171028]

Pleasurably Lost
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年のアルバムです。この年は3枚のアルバムをリリースしていて、この作品はフランスのEilean Recordsから150枚限定リリースされたもので、現在は販売終了してしまっています。これまでの作品と違う点は、音がかなりクリアになっています。過渡なエフェクトを抑える事で、音の素材がかなりサンプリングレートの高い状態で録音されているのが分かります。

1. Diamond Earth
2. Lull In The Momentary
3. Optical Senses
4. Phony Disaster Of Laziness
5. Pleasurably Lost
6. Weepingdictionaryhands
7. Edges Of Distortion
8. Ferdydurke
9. Once Upon Her
10. Do Widzenia

歌、ボイスも多用されています。アコースティック楽器も割合が多くなり、いかにもフォークトロニカな内容になっていると思います。これまでのエフェクトかけまくりのサイケな手法を抑える事でスッキリとした空間が生まれ、フィールドレコーディング素材も楽器と同等のレベルで聴き取れます。すべてが一つの空間で溶け合うような、上質なミックスに仕上がっています。

エフェクトかけまくりというのは昔のサイケの手法であって、現在の環境ではそこまでやる必要がないし、手法も多種多様であるべきなので、後はセンスの問題になってくると思います。デジタル環境ならではの音のクリアさ、しかし、空間を切り取ったサンプリング素材はアナログな柔らかさも切り取っています。アナログとデジタル、この対比をバランスよく保つ役割をサンプラーは果たす重要な役割を持っています。そこをわきまえている領域に達してきました。

Do Widzenia
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[20171027]

Amorosa Sensitiva
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年の作品です。アンビエント系のコンクリートミュージックになっています。何とか音楽的であろうとしていましたが、行き着く先は抽象的な表現となっていきました。もはや音楽に対して遠慮をしなくなったことの現れです。前作で掴みかけていた信号的な音楽をさらに発展させてきました。ある意味自在に音楽を操れるようになってきたのでしょう。

1. Headspincrawl
2. When Face Was Face
3. Waltz In Clay
4. Whirlbrainpoolin
5. Bum Finger Notes
6. Darnskullgreyness

現代音楽を使ったサウンドトラックも珍しくありません。彼にとっては架空の映画音楽のように、抽象的故に映像が浮かんでくるような表現が出来るようになってきました。それは音楽的であろうとする事にこだわらなくなってきたからで、どこかでタブーだと思っていた事からブレイクスルー出来たから得られた表現を手に入れたと思います。

現代音楽と言っても最近出来た音楽ではありません。長い歴史を持っています。既存の音楽だと言ってしまってもいいくらい、多くの人達がやり尽くしてきた事をなぞりながらも、やっとその呪縛から抜け出して自分が表現したいものを純粋に見つめていく事で、こうでなければならないという呪縛から解放されたと思います。これからが楽しみになってきました。

Headspincrawl
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[20171026]

The Bet
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2014年のアルバムです。こちらもサンプラー中心の内容ですが、アンビエント感が増しています。最初の頃のようにエフェクトの効果を大事にするようになっています。インストものですから、何を表現しようとしているのかは、ジャケットなどから連想するのも一つのヒントになっていますが、森の中で動物と人が果物をかけて賭博しているようなジャケットです。

1. Faintheadness
2. Kid Dreaming Landscapes (That Might Have Astonished The Parrots)
3. Rosencrans Exit
4. Sulfurous Fog
5. Bad-Luck Planet
6. Nasal Breakdown
7. Angel-Less Halo
8. Time Steps
9. Care In Motion
10. Horizonless Brain

森を表現したアンビエント作品は多くありますが、ファンタジーな、サイケデリックな、アシッドでドープな世界観を持っています。もっとナチュラルな表現をしたいのであればアコースティック楽器を多用するでしょうし、抽象的にしたいのであれば電子音だけでも良いしょう。あえてサンプラー音源で、しかもエフェクティヴに人工的な雰囲気を作り出しているところにファンタジーを感じます。

旋律らしきものは少なめで、信号のような演奏になっているところに、初期の頃のピンクフロイドのようなサイケ感を醸しています。信号で良いのであればサンプラーの使い道も容易になってきます。旋律でなくて良いわけですから非楽器な音も主役に出来ます。ミュージシャンサイドからのアプローチなら、割と最初に訪れるサンプラーの使い道ですが、写真家サイドからのアプローチはなんとか音楽的にまとめようとしていましたが、サンプラーを使い倒していくうちに、この手法に行き着いたのでしょう。

Faintheadness
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[20171025]

Mood Chaser
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2014年のアルバムです。サンプラーの割合が多くなったアブストラクトな内容になっています。電子音の使用はわずかで、ほぼサンプラーで用を足しています。写真家でもある彼にとって、サンプラーによる音楽の構築は映像の断片をつなぎ合わせるような感覚で、独特な発想を持っていると思います。だからこそ音楽的であろうともしているところがあります。

1. Dwarf Palms
2. Saguaro Cactus
3. Odd Infinitum
4. Nicotin Weather
5. Moonlight Coma
6. Elfin Geezer
7. Bong Puzzle
8. Poem For Skate Band

作品ごとに手法を変えていますが、変えているというより、覚えた事を楽しんで作った結果、作品ごとに進化して行っているのだと思います。マイブームみたいな感じで集中して作っているのが伝わってきます。逆回転のような効果はサンプラーのリバースという処理で作れます。デジタル環境はそのまま再現する事も、逆から再現する事も一瞬で出来ますから、昔のテープを逆回転させるような労苦は必要ありません。

後はアイデア次第なのです。アイデアを実行したら、その場で確認出来ますし、気に入らなければ元に戻って作り直す事も容易です。ですからいろんなアイデアを試せますが、そこまで大胆に作り込んでいる作品はさほど多くはありません。単なるアヴァンギャルドになってしまって、面白ければ結果オーライですが、独りよがりな感じになる事が多いです。彼の場合は音楽を専門にやってきた訳ではないので、逆に音楽的であろうとする事が独りよがりになる手前で自粛させています。

Dwarf Palms
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[20171024]

Listen To My Nerves Hum
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2013年のアルバムです。フィールドレコーディングも含めた、少しミニマルっぽい環境音楽になっています。音数は少なく、ほぼピアノの為の作品になっていて、現代音楽のように空間の音を拾ってきたサンプリング音源を切り貼りして乾いた感じを出しています。ピアノも環境の一部のように短いフレーズをループするように演奏されています。

1. Birthslides
2. Consonance Of Fear
3. Bogatynia In Mother
4. Leaving Linjavegen
5. Das Paris Des Second Empire Benjamin
6. Road To Salema
7. Ano Nuevo Acid Crackers
8. Editions Du Scorpion
9. Sevilla On Tape
10. Returning To Birthslides
11. Ode To Blissa
12. By Sinus
13. Fearless VK
14. Lapse
15. Voice Crackers
16. Outside Of You

マイクでピアノの音を拾う場合、それだけだと鍵盤の軋む音とか、椅子が軋む音、ペダルを踏む時のノイズ、弦の部分が擦れる音とかも拾います。他の楽器が合わさって、そうしたノイズの部分も聴こえないようになりますが、タイトルが僕の繊細なノイズを聴いて、ですから、意図的にそういう音が聴こえるようにしています。部屋の鳴りとは違う外の音などを鳴らす事によって、異次元な環境をこしらえています。

ピアノの周りで鳴っている音のように音を組み合わせれば自然に聴こえますが、その空間に無い音を周りで鳴らしているので、精神世界で音を組み合わせているような、瞑想、空想の感じるものをピックアップして一つの空間に並べているような不自然なコントラストになっています。印象派の現代的な表現になっていると思います。

Birthslides
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[20171023]

For You, Sleepsleeper
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2011年のアルバムです。アンビエントな雰囲気は薄めにサンプリングミュージックとしての追求に入っています。ビートもつけてアシッドでトランスなエレクトロニカな作風になってきています。サンプリング素材はさほど斬新なものではありませんが、その配列の仕方で独自のスタイルを確立していこうとしています。

1. For You, Sleepsleeper
2. Hopscotch Eyestitch
3. Her Balcony Mouth
4. Infants Blue Gestures
5. Vertigo Neonate
6. Without Finger Features
7. Drowned In Elbows
8. Chunks of Plaster
9. Obscene Meconium
10. Sudden Feet Shaker
11. Umbrella On Your Smile

ゆったりとしたパッドサウンドにアコースティック楽器の時間軸と、高速なビートのサンプリングの時間軸を同時進行させるパラレルワールド的な構築が特徴的となっています。一般的な素材と手法を使いながらも、一般的なミュージシャンとは違う観点からの発想が、普通のエレクトロニカとは違う雰囲気を作り出しています。サンプラーで遊ぶ事の面白さに目覚めた子供のようなはしゃぎ方です。

リズムパターンはありきたりなので、素人の発想とも言えるようなところもありますが、音処理が的確なので活きたリズムになっています。生演奏の部分はミニマルに徹している部分とフリージャズのような部分があって、結局やっている事はデジタルなサイケデリックミュージックなのかもしれません。

For You, Sleepsleeper
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[20171022]

Woods Of Broccoli
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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ノルウェーのミュージシャンFrank Benjamin Fingerの2009年のファーストアルバムです。アンビエント系のフォークトロニカで、インストものですが、Little Sparkling MistだけTherese Auneという女性シンガーが歌っています。フィールド系サンプリングとアコースティック楽器のアンサンブル。よくある感じですが、独自の空気感を持っています。

1. Woods Of Broccoli
2. Little Sparkling Mist
3. Unestablished Gossip
4. Failing Watermath
5. Dahoud Scratched His Head
6. Closely Digested Youth
7. Throat Travelled Yellow Hill
8. Cat Yowled Weak Jaws
9. Watermelon Deserts
10. Howl (At The Buffalo Girls)

写真家でもある人で、断片的な映像のように音楽も作っています。生演奏の断片をデジタルディレイ、デジタルリバーブで残響を作って、その残響音を消さない程度の組み合わせ。楽器に触れる程度の演奏を並べて、隙間をディレイで埋めるような手法。一人即興演奏で絵を描くようなタッチで演奏されていきます。

最初はひとつのイメージを持っていますが、即興演奏を重ねていくうちに出発点とは違う映像に出くわすような流れですが、大きく道を外れる事なく、テーマを壊さない程度で制作されています。アンビエントな作風ですが、コンパクトにまとめられているので飽きはきません。程よい頻度でエレクトロサウンドも登場するので、アンビエントというよりフォークトロニカ寄りの内容だと思います。

Woods Of Broccoli
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[20171022]

The Butterfly Dream
(1998/07/14)
Sa Dingding

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2015年の作品で現在までの最新作になります。エレクトロニクスな内容になっていますが、現在の中国での歌謡曲はこんな感じになっていますので、中国国内及びアジア周辺をターゲットに入れたものになっています。K-POPならぬC-POPはこのレベルまでになっています。中国の映画14 Bladesのテーマ曲を歌うなど、中国では国民的なシンガーになっています。

1. Ding Ding Sa
2. Swallows
3. Yin and Yang
4. Oriental Beauty
5. One Moment
6. Play
7. Peach Blossom Fairy
8. So I Have Heard
9. Origins of Sound
10. Good Luck Song

アコースティックギターが効果的に使われるネオアコっぽいアレンジが目立ちます。これもフォークトロニカ以降のポップス界では多く見られる手法で、フォークトロニカはインディーズで盛ていますが、メジャーにも少なからず影響を与えているのです。そこに民族楽器も加えるというのも珍しいものでは無くなってきています。ですからこのスタイルに甘んじるというのも保守的なC-POPでしかないのです。

歌声こそが彼女の個性であり、それを活かすアレンジも出来てはいますが、これで終わってしまっては宝の持ち腐れです。でも歌謡曲の範囲内であればこれでいいのかもしれません。中国にもインディーズというムーヴメントが起こればきっと凄いミュージシャンが出てくると思いますが、共産系でインディーズはあり得るのか分かりません。中国国内ではネットの制限もありますから、メジャーの音楽しか流通していないのかもしれませんし、そうであればこれ以上のものを期待してもしょうがないのかもしれません。

Swallows
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[20171021]

The Coming Ones
(1998/07/14)
Sa Dingding

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2012年のアルバムです。アジアの民族音楽と西洋音楽との融合という課題がつきまとってしまう彼女ですが、歌唱面でその進化が現れています。アジア的な歌い方と西洋的な歌い方を使い分けるのではなく、どちらも同時に使いこなす驚異的な歌唱を身につけています。それでいてどちらかと言うと中国国内向けな内容になっています。

1. The Holy Sound of Love
2. Something Like a Shadow Is Following You
3. Capricorn
4. Peacock
5. The Fragrance of the Autumn Moon
6. Dedicated With Love
7. The Love in 2012
8. The Mystery of Time
9. The Fragments Are Singing
10. Walking Around the Mountain (feat. Paul Oakenfold)

中国語で歌う事で、それまで中国には無かったシンガーとしての実力を見せつける事は以前からありましたが、何億というリスナーが存在する中国のマーケットは、世界的に頑張らなくても十分な媒体であります。世界的にも通用する音楽を作っても、大きなヒットに結びつかないのなら、中国で大ヒットを出したほうがでかいはずです。そういう事であればこの内容で十分です。

世界的に知名度を上げていくには音が綺麗すぎると思います。西洋には内容な音を強調したアレンジで勝負した方が食いつきも良くなると思います。それだけの武器を持っているのに、綺麗な音に仕上げてしまう保守的なブレインは逆に仇になっているように感じます。かなり冒険もしているのですが、一昔前のサウンドですから新しい感性を持ったスタッフが必要だと思います。果たしてそんな人材が彼女のそばに現れるでしょうか。

Album sampler
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[20171021]

Harmony
(1998/07/14)
Sa Dingding

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2010年のアルバムです。前作はUniversal Musicからのリリースでしたが、今作はイギリスのWrasse Recordsからのリリースになります。プロデュースはMarius de Vriesで、参加しているミュージシャンも西洋人が多いです。民族系の演奏は中国系のミュージシャンです。サンスクリット語やチベット語で歌ったりしますが、今回は北京語が多くなっています。彼女が歌えばもはや言語はさほど重要では無くなってきます。

1. Ha Ha Li Li
2. Girl In a Green Dress
3. Hua
4. Pomegranate Woman
5. Blue Horse
6. Yun Yun Nan Nan
7. Xi Carnival
8. Little Tree/Big Tree
9. Lucky Day
10. Xi Ran Ning Po
11. Ha Ha Li Li (Paul Okenfold Remix)

海外資本で作られた音楽って感じがしますが、エスニックな要素のアイデアは彼女が与えていると思います。デモの段階で指定しているものが活かされていると思われます。まるでピッチシフトで加工されたような声質。中国独特の発声というか、インドやアジア、中東にも伝わる独特の発声は西洋の声楽を習得しているものには真似出来ないものです。西洋風にも歌う事も出来ますので、そのバエリエーションはオリエンタルで幻想的な雰囲気を生み出しています。

西洋的なアレンジが大半を占めているのでちょっと辟易気味になりますが、なんとか飽きずに聴けます。西洋系の楽器は随所随所で効果的に使った方が格好良くなると思いますが、世界的に売れようとする意志の方が強く出てしまっているところで、この中途半端なアレンジになってしまっているようです。このアレンジに慣れて、飽きて、熟れて洗練されていく先に彼女にしか出来ない音楽が待ち受けていると思いますので、まだその途上にあるような内容になっています。

Ha Ha Li Li
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[20171020]

Alive
(1998/07/14)
Sa Dingding

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中国の女性シンガー周鵬こと萨顶顶の2007年の世界をターゲットにしたファーストアルバムです。2001年に咚巴啦というアルバムを中国国内でリリースしていますが、世界にも通用するシンガーとして売り出したのはここからです。父方は漢民族ですが、母方はモンゴル系で、中国独特の節回しを持った歌唱、声質といい世界的にには衝撃的な個性を放っていると思います。

1. Mama Tian Na (Mantra)
2. Alive (Mantra)
3. Holy Incense (Tibet Version)
4. Oldster by Xilian River
5. Tuo Luo ni
6. Lagu Lagu
7. Flickering With Blossoms
8. Holy Incense (Chinese Version)
9. Alive (Chinese Version)
10. Qin Shang

モンゴルやチベット、少数民族の民族音楽の要素も含めた楽曲をエレクトロニカなアレンジで、世界的にも通用する作品に仕上げています。中国国内でも世界レベルの音楽を製作出来る環境は整っていて、そこは韓国の音楽シーンに似ています。その中でも個性を放つ事が出来る彼女は、アジアの民族的な音楽をポップソングとして世界の人にも聴きやすいアレンジに仕上げる事に成功していると思います。

中国的な歌をエレクトロにしただけではそれほど注目されていないと思いますが、民族音楽の要素をうまく取り入れる事で西洋の人でも食いつくような音楽になっています。ドラムンベースやシンセポップの一昔前のアレンジでも、少数民族の音楽などが絡んでくると古臭く感じません。エスニックテクノも昔からありますが、サンプリングではなく、生歌で表現出来る実力は世界的にも衝撃だと思います。

Mama Tian Na
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[20171019]

6
(1998/07/14)
Wacky Southern Current

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2016年のアルバムで現在までの最新作になります。これもポップな内容ですが、今回は黒人音楽風のポップな内容になっています。リズム&ブルースという感じでしょうか。前作はジャケットからして70年代な車がある風景で70年代を意識した感じがありましたが、今回のタイトルは6です。真意はよくわかりませんが、60年代を意識しているような感じがします。

1. Unda Maris
2. We Had Many Fights Along the Way
3. Not Afraid (of Spiders)
4. Turn Up for the Rush
5. End of the Hansa
6. Jazz Scene
7. Learning to Dance
8. Girl With a Future

アメリカのポップスは黒人音楽を白人向けに洗練させた事で生まれています。それはそれまでのヨーロッパには無かった感覚でした。イタリア人の彼がそういう音楽をあえて選んだところがミソだと思います。白人向けにするという箇所をイタリア人向けにして情緒的なアレンジにしています。だから題材が黒人音楽なのだという事がストレートに伝わってきません。それこそが彼のやりたかった事で、このアルバムの特徴になっていると思います。

一人多重録音でダウンロード販売。売れなくてもなんでも自由に作っていい環境にいる彼が、なぜこんな内容の作品を作るのか意味不明ですが、それなりに楽しんで作っているのは分かります。恐らくクラシックの教養を持っている彼にとって、ポップスとか、黒人音楽というのは新鮮な領域なのでしょう。60年代も70年代も経験せずに育った彼にとって料理しがいのある音楽だったのでしょう。これで気が済んだらもっと自分にしか出来ない音楽というものを追求して欲しいものです。

Full Album

[20171018]

Today's Embrace
(1998/07/14)
Wacky Southern Current

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2014年のアルバムです。今回はポップな作風になっています。ここまでやったら歌も入れたほうがいいと思いますが、あくまでもインストで表現しています。作品ごとにスタイルを変えていますが、どんどんシンプルになっていっています。この方向性だともう次にする事がどんどん無くなってくると思います。どうせインストをやるのならとことん複雑にしてみたほうが面白いと思いますが、そこは自由な世界なので見守りたいと思います。

1. Greeted by a Swarm of Butterflies
2. No Safe Harbor
3. Trains Are Cool
4. Your Aria
5. In Fear of the Aztec Sun
6. Montevideo
7. Good At Guessing Accents
8. Kogan Tribute Piece
9. House Wrapped in Vines

あまりにも普通のポップソングではありますが、さすがにアレンジは凝っています。アイデアを持っているからこそのトータルコンセプトな内容になっていますから、ただ気分任せで作っているのでは無いのは分かります。ポップソングなのでナチュラルなギターサウンドが多いですが、そこをもっとカラフルにしたほうがカッコ良くなっていたと思います。

シンセサウンドも主旋律には古臭い音源を使用したり、70年代を意識しているのか、彼にとって表現したい世界観では統一されているのでしょう。しかし、ここまで来てしまうと、もはや売れる作品の要素が見当たりません。そこが逆に反体制的に聴こえてきてしまうのは考えすぎでしょうか。かなりゆるい内容ではありますが、アレンジが凝っている分、何とか飽きずに聴けます。

Full Album

[20171017]

Argonautica
(1998/07/14)
Wacky Southern Current

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2013年のアルバムです。ロックやブルース色が強くなっています。この人もアルバムごとに変身するタイプのようです。一人多重録音だからそこは自由ですし、それだけ引き出しが多い人なのだと思います。アルバムごとにトータルコンセプトを持っていて、同じカラーで作品を作っているようです。手法としては同じで、多重録音してギターが主役です。

1. Sam The Lion
2. We Are Argonauts
3. Spirits And Libations
4. Padawan
5. The Faun Song
6. Père-Lachaise
7. Inland Vs Coastland
8. The Falconer Song
9. Transparency
10. French Radio
11. Blues In A

ギターも弾きかたでいろんな表情を見せる事ができます。クラシックもスパニッシュもジャズもロックも弾き方が違いますから、全く違う表情を見せる事が出来ます。今回は完全にブルースギターの演奏になっています。親指をネックの上に乗せてチョーキングし易い演奏法です。それでブルーノートで演奏すればどんなアレンジでもロック、ブルース色を出す事が出来ます。そうなってくるとジミヘンみたいなサイケな演奏も出てきたりしています。

アレンジもロック的になっていますが、プログレ魂も出てきてドラマティックな展開に持って行こうとします。そこが彼の基本形であり、性なのでしょう。しかし、演奏法、アレンジに統一感を持たせているところがギタリストである前にアーティストである自覚を持っているところです。ギタリストであるだけならば、バンドを結成するとか、そこかのバンドに加入するだけで終わるところですが、それ以上にアーティストであろうとしているからこその一人多重録音になってしまうのです。全てをコントロールする音楽プロデューサーとして、プレイヤーとは見えている景色も違うはずです。そしてプレイヤーとしても一流の腕を持っています。

Full Album

[20171016]

Like The Wind Within The Hollow Tree
(1998/07/14)
Wacky Southern Current

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2010年の作品です。前作はいかにもイタリアらしいプログレ感がありましたが、今回はかなり洗練されてきて、ポストプログレ的なサウンドになっています。アンビエントなサウンドをバックにライトフュージョンのような生演奏が淡々と奏でられていきます。ドラマティックにめくるめくようなプログレスタイルよりも、一人で作り上げていくにはこの淡々とした感じの方がやり易いと思います。

1. I Took A Journey
2. Robinia
3. Painted Leaf
4. This Summer
5. Unterkircher
6. Ghost Pine Sonata
7. Encore

ドラムやパーカッションも生演奏しているようです。シンプルになった分打ち込みに頼らなくなった部分もあるのでしょう。シンセはアンビエントなパッドサウンドに深いリバーブがかけられていますが、生演奏の部分はリバーブ少なめで、ゆったりした演奏のためか、だれてしまうところも合わせているという不思議なグルーヴになっています。多重録音しながらバンドをシュミレートしながら演奏しているのでしょう。

全体的にはお統一感があって、コンセプトアルバムのようになっているので、そこはプログレ精神が宿っていると思います。複雑にはせず、同時発音数を少なめにしたシンプルな聴かせ方をしているので古臭い感じはしません。淡々としていますが、物悲しい感じになっていないのが洗練された感じがします。かといって理屈っぽくもなく、不思議なファジー感がユニークな特徴となっています。

I Took A Journey
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[20171015]

Ageless Calm In Times Of War
(1998/07/14)
Wacky Southern Current

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イタリアのミュージシャンMarco Cervellinの一人プロジェクトWacky Southern Currentの2008年のファーストアルバムです。クラシック音楽が根強いイタリアは昔からプログレが盛んでしたが、久しぶりにこんなに本格的なプログレ作品に出会いました。しかもバンドではなく、ソロアーティストとしての作品です。ゲストミュージシャンも参加していますが、ほぼ一人でマルチレコーディングしています。

1. Clouds Shifting
2. City Viewed From Beyond The Sun
3. Watercolour
4. Autumn Madrigal
5. Bird Chase Ostinato
6. Nostalgia Of The Mulberry Tree
7. Waves

シーケンサーには頼らず生演奏での多重録音だからこそのダイナミックな演奏になっています。しかし、曲が長く構成も複雑なプログレを一人で多重録音するのは大変な作業です。バンドを集めて曲を覚えさせるのも、スタジオ代とかお金がかかりますし、一人でやった方が手っ取り早いというのも現代ではあるのかもしれません。しかし現代では打ち込みが当たり前になっていますから、生演奏を一人でやるというのは珍しいと思います。

ドラムは打ち込みっぽいですが、あまり登場しませんのでほぼ生演奏です。生演奏の強みは情緒的な表現が思いのままになる事です。これを打ち込みでやっていたら結構めんどくさい作業が必要になってきます。一人プログレというのは大変な作業ですし、売れる保証もありませんので、彼の場合はほぼ自主制作で始めています。打ち込みの割合を増やせば売れると思いますが、そうなるとありきたりになるので難しいところです。

Watercolor
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[20171015]

Šero
(1998/07/14)
Bratři Orffové

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2013年のアルバムで現在までの最新作になります。バンドとしてのスタイルを固めてきています。真似だけに終わらずに自分達にしか出来ない事をしっかり出しています。アコースティックでフォーキーなスタイルが基本で、デジタルサウンドも積極的に使う。フォークトロニカなスタイルですが、彼らにしか出来ないものを見つけています。

1. Na dně Krnovské propasti
2. Do hlavy
3. Vymazán
4. Sůl z Krnova
5. Trávy
6. Srůst
7. Stepsauer
8. Šero
9. V záclonách
10. Sbor pomsty duchů
11. Pak otevřte všechna okna
12. Tunel
13. Jakoby svět

ネオアコ色が強いようです。それを現代的に表現しようとしていますが、心地良ければ新しくない表現でも全面に出しているところが好感が持てます。古い表現でも今やればオシャレだったりします。いいものでも多用すれば飽きてきますが、たまにやる程度で現在でも通用するものになってきます。それを感覚的にわかっているのかは分かりませんが、レコード会社に止められるような事がないのがチェコでの強みでしょう。

アメリカやイギリス、日本などではレコード会社から、こんなんじゃ売れないよと言われて終わり。みたいな状況になりがちですし、そこまで提案できるミュージシャンがいないのが現状かもしれません。インディーズでの強みというのはそこにあります。中には余計な口出しをする輩もいるかもしれませんが、そこに負けない人数がいるというのもバンドの強みでしょう。もっと自由に自分達の音楽を追求して欲しいと思います。

Na dně Krnovské propasti
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[20171014]

Bingriwingri
(1998/07/14)
Bratři Orffové

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チェコのバンドBratři Orffovéの2005年のファーストアルバムです。メンバーはギターとボーカルのIvánekGajdoš、トランペットのLibor Martinik、キーボードのLenkaKorousová、ドラムのFrantišekŠkrla、ベースのBřetislavKoláček、シンセサイザー担当のPetr Dula、ギターのLukášNovotný、キーボードのDavid Strakaと大所帯です。バンド名は英語的に訳すとオルフ・ブラザーズとなっています。

1. Na Hadím Ocase
2. Pátek
3. Sova
4. Vláček Do Bingriwingri
5. Vzduchem
6. Bingriwingri
7. Nevypínám
8. Krnovská
9. Odcizení
10. Moře
11. Onyta Almyim

歌がチェコ語なので新鮮な感じがありますが、やっている事は80年代や90年代のブリティッシュロックの影響が色濃くあります。チェコの民族的なフォークソングもベースにあるようですが、ほぼ90年代全般の音楽を自分達流に取り入れています。ですからダウンテンポなグラウンドビートがあったり、ネオアコもありますし、オルタナな感じの曲もあります。元共産国でも一般的なロックは入っていたみたいで、中国でも一通りのロックをコピー出来るミュージシャンはいます。

今や世界的にも共通する流行ってあると思いますが、そうじゃなくて、一昔前のスタイルを自分達流に取り入れて、自分流のスタイルを作ろうとしている意欲を感じさせてくれます。アメリカやイギリスのバンドが忘れかけているものを、こうした国々のバンドが改めて提示してくれると、いかに今、どれほどつまらない音楽が蔓延しているかが分かります。膠着している現在の音楽シーンに風穴を開けてくくれるのは、先進国ではない国から出てくるのかもしれません。

Na Hadím Ocase
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[20171014]

Winter In The Room
(1998/07/14)
Tazio & Boy

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2011年のアルバムで、これ以降は続いていないので最後の作品になっているようです。海のそばの自宅で録音されているようで、雰囲気はこれまでと変わりはありませんが、しっかりとミキシングされていて、デジタルサウンドも邪魔にならない程度で使われており、エフェクト処理も本格的になっています。そうなってくると宅録だろうが問題無いレベルに仕上がってきます。

1. No Birds
2. Winter In The Room
3. When The Summer Ends
4. Sad Old Photograph
5. Where Are Our Dead Dear's Flowers Gone
6. Lonely River
7. We Would Never Get Home
8. Asunder
9. These Three Chords
10. Asli
11. Isolation
12. Slow Me Down
13. The Way Home
14. Gerry
15. Little Stones

気だるい感じの雰囲気もアレンジがしっかり固まってくると、もっとラフにやっても問題無いくらい、いやもっとラフにやらないとこれまでのスタイルと違ってきます。そこは彼らも分かっているようで過渡にならない程度で止めています。しかし、もっと進化しなければならないという思いもあるようで、その微妙な感じが現れている作品になっていると思います。その道筋が見えていればもっと続いていたかもしれません。

曲の作り方も熟成されてきているので、これからが期待されるような内容になっていますが、男女デュオの場合、感情的な衝突もありますし、続けるのは難しい部分もあります。音楽的なパートナーに徹していられればいつまでも続けれられと思いますが、そこは難しいところでもあります。割と似た者同士の二人だと思われるのですが、そこまで詮索するのも野暮というものでしょう。出来上がった音楽が素晴らしければ、私生活がドロドロしていても大した問題ではないというのが私の持論です。

No Birds
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[20171013]

Note-Book
(1998/07/14)
Tazio & Boy

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フランスの男女デュオTazio & Boyの2007年のファーストアルバムです。すでにフランスでは4枚のアルバムをリリースしていて、その中から気に入っている曲を集めて構成されています。英語で歌われていて、センチメンタルなフォークソングになっています。二人で演奏して、二人で歌っています。デジタルなサウンドはありません。

1. Chimes
2. Cute Song For May
3. Just Another Word For
4. Memory Pages
5. Until October Comes Back
6. Houses And Roads
7. Sylvia
8. Zen Interlude
9. Sailor
10. All My Friends Hate November
11. Complaint
12. Two Weeks In September
13. Blissful Days
14. The Weather
15. In The Cup
16. Watch Out
17. An Arrow In The Brain
18. Ciedito Lindo

男性がTazioで女性がBoyのようです。本名は公表されていません。二人とも気だるい感じで歌っています。男性ボーカルが気だるいウィスパーボイスの場合、女性ボーカルはハイトーンでしっかり歌ったほうが構成的にはいいのですが、二人とも同じような感じで歌っています。雰囲気としては統一されていますが、男女で歌い分ける意味がよくわかりません。

クィーンの初期の頃のようなセンチメンタルな曲があったりしますが、気だるい感じで歌っているので同じ印象は受けないと思います。どちらかというとルーリードでしょうか。とてもヨーロッパ的な退廃的な雰囲気を持っています。少しだけでもエレクトリックな感じが加わればもっと注目されると思いますが、それがない方がいい感じの雰囲気が保たれていると思います。

Just Another Word For

[20171012]

Dead Alive
(1998/07/14)
Goddamn Electric Bill

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2013年のアルバムで現在までの最新作になっています。全部で27曲、どうもコンセプトアルバムのようになっていて組曲形式なのかもしれませんが、エレクトロサウンドが少なめになって、ポップな曲が次から次に出てくる感じになっています。Jason Torbert一人による演奏ですがかなりバンドサウンドに近くなっていますので、一人多重録音しているようです。

1. Box Step
2. Like Fin­ger­nails
3. Decide
4. Duran’s Flow­ers
5. Part 1: A Point Of Ori­gin
6. Grace­land
7. Town And A Place
8. Big’s Drum
9. Play­ground
10. Rama
11. Shelter Island
12. Roots Of A Moun­tain
13. Around The Rock In The Sea
14. Underwater Robots
15. Up The Coast
16. Ecotone
17. Park Swing
18. Reasons
19. The Storm Cel­lar
20. Part 2: Felicite’s Release
21. Less Evil
22. MJ
23. Tom And Sam
24. The West Coast Kick
25. Cooper’s Dreams
26. Quebec
27. Farewells On Ice

生演奏なのか、サンプリングループなのか分からないくらいループの繋ぎ目がすごく自然です。おそらく生演奏なのでしょうが、演奏力も達者なものです。これだけ表現力があるからこその内容なのだと感心してしまいます。短い曲も含めてしっかり作曲されていますから、かなりの多作家のようです。ほとんどインストだから短く終わっても何ら問題ありません。テクノ系のように一つの曲から枝分かれしているような内容ではなく、すべての曲が独立した個性を持っています。

恐るべき才能ですが、そろそろこのパターンにも飽きてきてるのか、これだけ曲を作れるのだから、そろそろ違う表現に至ってもいいと思います。どんな内容になってもGoddamn Electric Billサウンドとして成り立ちますから、そろそろ冒険の時ではないかと思えてきます。冒険することによって幅も広がってきますから、より自分のスタイルを確立出来ると思います。今後一番期待出来るミュージシャンだと思います。

Box Step
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[20171011]

Topics For Gossip
(1998/07/14)
Goddamn Electric Bill

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2008年のアルバムです。エレクトリックサウンド多めのポップスですが、決してエレクトロニカではなく、アコースティック楽器も入っていますがフォークトロニカでもありません。ソフトロックでもなければひねくれポップスでもありません。かなり真面目に素直にポップなロックを作っています。仮にひねくれポップスだとしても、かなり時代を経て一人だけ大人びたひねくれポップスを作っています。過去の系列を遥かに飛び越えているのです。

1. The Morning Commute
2. Our History, Part 2
3. Wake Me Up
4. The Shallows
5. Clouds And A Bee
6. Hermit
7. Crossfire
8. Ten Thousand Years
9. Pink Ribbon
10. In Memory

ロックやポップスのおいしいところをちゃっかり頂いていますが、過去に比較出来るようなものが無い為、形容するのが難しいと思います。かといって中途半端な事をやってはいません。この人はこの人の出来る最善のものをきちんと作り上げています。例えば、ビートルズもポップな曲は親しみやすかったですが、他のポップスとは違う何かを当時は感じていたと思います。きちんとポップスしているのですが、何か分からないけれども違うものを感じていたはずです。それだけ自分達で咀嚼して自分達の音楽として完成させていたからだと思います。

彼の場合もそのレベルに達してると思います。何か特別なものを作ろうとしているわけでも無いが、一般的なフィルターではなく、自分自信というフィルターだけを純粋に濾過させた音楽を提供してくれていると思います。だから変わった事をやろうともしておらず、実に素直なポップスなのに個性的に聴こえます。歌が入っている曲もありますが、歌も悪くありません。しかし、それだけだと一つのイメージにとらわれがちなのでインストが多めなのが実にいい塩梅になっていると思います。売れる事を考えるとそこはマイナスですが。これで正解だと思います。

The Morning Commute
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[20171010]

Swallowed By The Machines
(1998/07/14)
Goddamn Electric Bill

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アメリカのミュージシャンJason Torbertの一人プロジェクトGoddamn Electric Billの2006年のファーストアルバムです。エレクトロニクスサウンドですが、テクノと言うよりポップス等、普通に音楽を作るのにエレクトロニクスサウンドを使っていて、ロックだから、ポップスだからこうじゃなきゃいけないという概念が無いから何でも使えるものは使うという感じの内容になっています。まるでSAMARQANDみたいです。

1. Lost In The Zoo
2. Our History, Part 1
3. No Sign Of Ringing
4. Witching Hour
5. May Fourteenth
6. March At Dawn
7. Before
8. Opa
9. Looking Up At Down
10. The Nuclear Family

流行り廃りなど関係無い、やりたい音楽をやる。それはジャンルなどの既成概念に縛られない、今気持ちいいと思っている音楽を作る。一人でやるのだからそれは多重録音でもラップトップでも関係無い。気持ちいいと思った音源があったらそれを使う。だからテクノなのかと思わせるところもあるがテクノでは無い。普通のポップスとも違う。だけどポップで心地よいものになっている。純粋に音楽を楽しんでいるだけ。私SAMARQANDと共通するものを感じます。

世の中に、こんなにも流されず、動じず、かといって奇をてらっているわけでも無い。でも使えるものは何でも使う。そんなピュアなミュージシャンが他にもいたなんて、こんなミュージシャンが増えていったらレコード会社は困るかもしれませんが、現在の音楽で後何十年も残るものがあるとしたら、こんな音楽だと思います。人々の記憶に残らなければ残りようもありませんが、何十年か後に発掘されて評価される音楽があるとしたら、時代に流されず、しかも時代を味方につけながらも自分と真摯に向き合っているこんな音楽だと思います。

Lost In The Zoo
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[20171009]

Harhailua
(1998/07/14)
Hannu

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2009年の作品で現在までの最新作になります。ミニアルバムとしてリリースされていますが、7曲もあって、アナログ盤なら普通にLPサイズの容量になっています。全然ミニではありません。全くの新曲ばかりなのでオリジナルアルバムもしくはHintergartenのアウトテイク集という趣です。Hintergartenと同じくサンプリングを大胆に使った内容ですが、Hintergartenよりもロックに近い音源を使っています。

1. Masseudun Tulevaisuus
2. Harhailua
3. Kautta Aikain
4. Hakolahti
5. UniversuminTomu
6. Hyyris
7. Vanhadrone

フレーズサンプリングを分かりやすく使っているのでブレイクビーツのようです。Hintergartenはその先にある使い方をしているので、Hintergartenのプロトタイプ的な内容かもしれません。聴く方はこちらの方が馴染みやすいかもしれません。多少のエフェクトを加えていますが、そのままのサンプリング音源を使っているからです。それではあまりにもこれまでのサンプリングミュージックと変わらないので、さらに編集してHintergartenが生まれたのだと思います。

フィールドサンプリングも含めてこの手法をやっているミュージシャンは少なからずいます。ですが、それでも完成度はかなり高いです。ただ、制作している方はもっと踏み込んだものを作りたいという欲望からHintergartenが出来上がったと思われます。それはサンプリングミュージックとしては複雑な処理がなされていて、馴染みが少ない印象だったので、馴染みやすさではこちらの方に軍配が上がりますが、未開の地に踏み込んだHintergartenの方がオリジナル作品とされているので、この人の意識の高さを伺えます。

Harhailua
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[20171008]

Hintergarten
(1998/07/14)
Hannu

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2009年のアルバムです。前作に比べるとリズムも作るようになっています。サンプリングを多用するようになっており、アブストラクトな作風で民族音楽、楽器の使用も目立ちます。多国籍な多用な要素はサンプリング音源からきていますが、それも狙いのようです。北欧だけに限らない風景がそこにはあります。

1. Pop
2. Lauttasaari
3. Theme For Grant
4. Valtameri
5. Kimallus
6. Maniac Moshers
7. Kaipaus
8. Tassunjälkiä
9. Hintergarten
10. Unenviejä
11. Valssi

生楽器のサンプリングを使ったエレクトロニクス、それはフォークトロニカとしての手法、それだけは守っています。あとはかなり自由に作っています。サンプリング素材からインスピレーションを受けて曲を作っていくと、偶然性による音楽となっていきますが、ある程度方向性が見えたところで彼の音楽センスが試される事になります。あとは音楽がその先へと導いてくれます。最初は何が出来上がるか分からない、つまらないものが出来てしまったらどうしよう、と考えながらうまくいったものが作品としてリリースされているように思います。

ジャズっぽい曲は最初から出来上がっていると思いますが、既成の音楽にならないようにする為には、最初から結果が見えていない方が良かったりします。想像つくような音楽を作っても面白くない訳です。作っている本人にも想像がつかない、それが素晴らしい音楽となった時の感動は作曲家にしか分からない喜びとなります。主観で作曲ばかりしていると巡り会えないような喜びです。彼もきっとそういう喜びに出会っているミュージシャンだと思います。

Hintergarten

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