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[20161231]

Falling For Autumn
(1998/07/14)
Lullatone

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2013年の作品で、四季をモチーフにした4部作の秋をテーマにしたミニアルバムです。生演奏が多く、多くのゲストも招いています。実に爽やかな秋の景色であります。夏に浮かれていた人にとっては秋は何か寂しい気分になる人もいますが、夏場を耐え抜いた私のような場合は、秋は楽しい季節でもあります。ここで表現されている秋はまさにそんな感じです。

1. Look Up! There Is A Perfect Gradient In The Top Of That Tree
2. Here Comes The Sweater Weather
3. New Stationery For A New Semester
4. The Biggest Pile Of Leaves You Have Ever Seen
5. Animal Crossing Signs On The Highways In Other Countries
6. Seasonal Produce
7. An Awkward Dinner Conversation At A Family Gathering
8. Just Walking Around
9. Adventure Music For Migrating Birds
10. Raindrops Plucking The Last Leaves From A Tree

暑かった夏が終わり、涼しい風が吹いてきて、体を動かしたくなったり、食欲が旺盛になったり、秋は楽しい季節であります。シンプルながらそんな楽しい気分にさせてくれる音楽です。生楽器の暖かさ、そよ風のような空気感、Lullatoneの音楽はささやかではありますが、平和と愛情に満ち溢れた日常が描かれています。

実際の日常は楽しい事ばかりじゃないかもしれません、しかし、ちょっとした事に喜びを感じたり、優しさに包まれたり、見つければ多くの幸せが転がっている日常を切り取った、そんな音楽に溢れています。わざわざ音楽に苦しい事や辛いことを描く必要はないのです。幸せな気分に浸れる音楽。音を楽しむという音楽の基本に立ち返るならば、音楽は本来こうあるべきなのです。

Look Up! There Is A Perfect Gradient In The Top Of That Tree
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[20161231]

Elevator Music
(1998/07/14)
Lullatone

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2011年のアルバムです。自主制作でダウンロードオンリーでの販売にシフトチェンジしてから作風も躍動的になりました。今作では打ち込みがメインですが、普通にポップスなアレンジになっています。音源的にはテクノ的だったりしますが、曲の構成はしっかりとアレンジされた普通のポップスです。しかし、普通のポップスには無いほのぼのとした雰囲気はLullatoneならではの世界です。

1. Walking On The Sidewalk
2. Whistling In An Office
3. A Lot Of People Cutting Grass On A Sunday
4. Ah, It Was In The Garage After All
5. Tap On Your Lap
6. Heart And Soul
7. Jazzavator
8. Umbrella
9. Polka Dots
10. Matteru (Waiting, We're Waiting)

作品ごとに明確なテーマを設けているので、シンプルでほのぼのとしたスタイルでも飽きのこない作品を作り続けています。今回のテーマはもしエレベーターの中で音楽が流れるとしたら、どんな音楽がいいかという発想から生まれています。実際にエレベータの中で音楽が流れる事はありません。あの密室の中でBGMが流れているとしたら、人によっては不快な気分になる音楽もあるかもしれません。だからなのか、音楽が流れるエレベーターはありません。

ならば、こんなに楽しい音楽が流れていればいいのに、という発想です。ただし、実際にこんな音楽が流れていたら邪魔だと感じる人もいるかもしれません。例えば電車の中でも音楽が流れているとしたら、その音楽を無理矢理強要されたような気分になります。別に聴きたくもない音楽がずっと流れていたら実に不愉快です。個人個人で音楽は楽しみたいものです。だからこそ、あえて架空のBGMを、彼らが楽しみたい音楽を提示しているだけです。

Walking On The Sidewalk
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[20161230]

Soundtracks for Everyday Adventures
(1998/07/14)
Lullatone

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2010年のアルバムです。ここから怒涛の自主制作作品をリリースしていく事になるのですが、水を得た魚のように上質な音楽を発信していく事になります。レーベルによるバックアップも無くなりましたが、レーベルによる規制も無くなった事で自由に作品を作れるようになりました。それによりマニアックな世界を表現するのでは無く、より人間味のあるチャーミングなポップソングを醸し出すようになっています。

1. Growing Up
2. A Runaway Kite
3. Going To Buy Some Stawberries
4. An Inherited Record Collection
5. Finding A Leaf In Your Girlfriend's Hair
6. An Older Couple Holding Hands
7. Checking Things Off A To-do List Early In The Morning
8. Riding A Bike Down A Big Hill And Taking Your Feet Off The Pedals
9. The Best Paper Airplane Ever
10. A Picture Of Your Grandparents When They Were Young
11. Little Things Swimming Under A Microscope
12. Clapping Contest
13. The Kind Of Song You Make Up In Your Head When You Are Bored
14. Brass Practice
15. Listening To Raindrops Knocking On A Window

自宅のスタジオで生演奏だけで構成されています。打ち込みも生楽器のサンプリングなので目立ちません。しかもマイク録りなので部屋の空気感が満載です。アナログでありながら洗練されたポップソング。Shawn James Seymourが一皮むけた次のレベルに達した領域に入った内容になっています。ほのぼのとしたいつもの雰囲気もどこか神がかった感じがします。

日常のサウンドトラックと言う意味のタイトルだと思いますが、これほどゆったりとして愛情に満ち溢れた日常って存在するのでしょうか。よっぽど充実した毎日を過ごしているのでしょう。歌は少ししか入っていませんが、歌い出したくなるほど楽しい気分になれます。余計なものを省いた日常に転がっている小さな幸せ。フォークトロニカの概念を超えた見事な素晴らしい名盤だと思います。

Full Album
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[20161229]

Songs That Spin in Circles
(1998/07/14)
Lullatone

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2009年のアルバムです。海外でもツアーをするくらい世界で支持されるようになりますが、日本でのマイペースな作業を続けられるのはインディーズならではの特権であります。作風もどんどんテクノ色が薄くなり、ボサノヴァ調の曲を作ってみたり、冨田淑美の歌をイメージした作りになっています。今回は歌というよりスキャットが多くなっています。

1. A Mobile Over Your Bed
2. A Plastic Bag In The Wind
3. A Merry-Go-Round In The Park
4. An Old Record On Its Player
5. A Carousel On A Slide Projector
6. Stars On The Ceiling Of A Planetarium
7. Tops On A Table
8. The Hands Of A Clock
9. A Toy Train On Its Track
10. The Whole World While You Are Asleep

Shawn James Seymourは中学教師をやりながら音楽活動を続けており、住んでいる名古屋ではローカル番組でコーナーを持っていたりします。教師という立場からの発想で、自分達で楽器を作ったり、手作り感覚で音楽を製作しています。それにより、使用する電子音もほのぼのとした音色が選ばれ、ゆったりとした時間を演出しています。

現代の生活のリズムは慌しいものですが、空を見上げてみるとゆったりとした時間が流れている事を感じる事が出来ます。そんなゆったりとした時間を音楽によって思い出させてくれる音楽になっています。間違いなく時間は確実に流れていきますから、どう過ごすかは自由ですが、自由にならないのが共同生活です。人に合わせなくてもいい一人の時間を満喫したい人にお勧めの音楽です。

A Mobile Over Your Bed
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[20161228]

The Bedtime Beat
(1998/07/14)
Lullatone

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2008年のアルバムです。日常の就寝前後をコンセプトにした作品です。コンセプトがわかり易いので、いつもの手法が明確に機能しています。日常の音をサンプリングしたり、いびきや寝息などをモチーフにしたり、誰にでも訪れる日常を音楽として表現する事でシンプルでありながらも情景が目に浮かぶ内容になっています。

1. The Bathtime Beat
2. Your Snore
3. The Bedtime Beatbox
4. Make Believe Melody
5. Maboroshi Ondo
6. Marching To Sleep
7. Tiny Cinema
8. Goodnight Train
9. Make Believe Melody #2
10. Oyasumi

夫婦ならではの共通言語もあるでしょう。就寝と言うテーマでも夫婦ならではの気づきがユーモラスに表現されています。寝息、いびき、歯ぎしりなど、人は寝ている間にも音楽を奏でているのです。あまりにも当たり前な事なので面と向かってテーマにされる事は少ないですし、本人はどういう風に自分が寝ているのか分かりませんが、夫婦ならお互いのその描写を表現出来るのです。

海外ではシリアスなテクノミュージックは多いですが、日本のテクノはユーモラスで笑える内容のものは結構あります。テクノポップが興った頃はシーケンサーも満足のいくものは高価だったりしていた事から、当初はシーケンス無しのヒューマンな手弾きシンセも多かったので、近未来的であっても、どこか人間臭さがあったのが日本のテクノポップでありました。なので、こうした手法は日本のお家芸なのです。アメリカから来たSeymourが、そうした部分に注目している事が彼らの特徴となっています。

The Bathtime Beat
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[20161227]

Plays Pajama Pop Pour Vous
(1998/07/14)
Lullatone

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2006年のアルバムです。冨田 淑美のボーカルを本格的にフューチャーするようになった事で、曲調も変化してきました。ループによるミニマルな感じではなく、歌が中心になった事で、普通にポップな作風になりました。生演奏する楽器も増えてきたことにより、打ち込みの部分が少なくなっています。それによりテクノな雰囲気も薄くなっています。

1. Good Morning Melody
2. Bedroom Bossa Band
3. Magical...
4. Pajama Party Pop
5. Sleepytime Samba
6. Thoughts And Clouds
7. Building Castles In The Sky
8. Floating Away

デュオとしてのLullatoneが本格的に機能するようになり、日本にありがちなウィスパー系の歌が弱いインディーズらしい作風に成っています。これは結構海外でも受けるタイプであり、Shawn James Seymourも日本に馴染んできて、自分のスタイルを追求しながらも日本らしい作風になってきました。

ステレオに振り分けたミニマルなシーケンスの輪唱パターンも定番化してきました。合唱隊を導入したり、Shawn James Seymourの一人舞台だった内容から、外部の演奏も取り入れる事で幅が出来るようになりました。テクノポップから発展してきた日本らしいインディーポップ。これは世界的にも評価され、日本にいながら世界に発信されるようなアーティストになっていきます。

Good Morning Melody
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[20161226]

Little Songs about Raindrops
(1998/07/14)
Lullatone

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2004年のアルバムです。やっと冨田 淑美のボーカルもフューチャーされるようになりました。今回は雨がテーマになっており、トイピアノやシンバルの音で雨を表現しています。生楽器感が復活して、冨田 淑美のボーカルも加わって、Lullatoneのスタイルが定まり始めます。ほのぼのとした日本らしいフォークトロニカになっています。

1. My Petit Prelude
2. Yesterday
3. Wake Up Wake Up
4. Leaves Falling
5. Puddles on the Playground
6. Morning Coffee
7. Afternoon Nap (For Pets)
8. Pitter Patter Interlude
9. Drip Drops Jumping on an Umbrella
10. A Miniature Finale

アコースティックな響き、サンプラーで処理された歪な編集でありますが、シンプルでほのぼのとした雰囲気は、この歪な感じにより電気仕掛けなおもちゃ感を醸し出しています。薄めのリバーブ処理、サンプリングもあまり空気感を出さずに無機質に録音、編集されており、この淡々としたミニマルの演出に統一感をもたらしています。

楽しい雨、激しい雨、優しい雨、悲しい雨、どれも淡々と無機質に語られています。雨は大地など、何かぶつかって初めて音を発します。その何かによって音も違います。その細やかな表現を電子音のようなトイ楽器で表現しています。地球と言う楽器を演奏する雨と言うコンセプト。それは語らずも見事に表現され、伝わってきます。

Yesterday
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[20161225]

My Petit Melodies
(1998/07/14)
Lullatone

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2003年のアルバムです。日本のインディーズからのリリースですが、引き続き世界から注目されています。今回は電子音が多いです。ゆるい感じのエレクトロニカになっています。サンプラーも使っていますが、フレーズサンプリングではなく、ワンショットサンプリングですから電子音のようになっています。

1. the smallest thing in the world
2. second day of school
3. xylophone
4. whistling by your ear
5. beepop
6. if i had a harp i would play it everyday
7. magical...i don’t know
8. twitter of a bird
9. more bunnies
10. twelve
11. fourteen
12. orange juice
13. icicles melting
14. i love you more than rice
15. january
16. snow country
17. crayons
18. swinging in the park at night
19. humming in the bathtub
20. good night,good night

生楽器の発音にこだわらず、途中で音が途切れても構わず、エレクトロニカ的なサウンドでほのぼのとした曲を作っています。ほぼ4トラック程度の構成だというのも特徴的で、音数が少なめだからホワイトノイズなどのわずかな音も聴き取れます。リバーブは少なめで、音の広がりよりも空間性を表現しているように思います。

ループと言うよりも左右にリフレインするような輪唱ミニマルも特徴的です。その組み合わせにより複雑なシーケンスに聴こえます。実際はシンプルなシーケンスの組み合わせですから難解に感じる事なく、リラックスして聴けます。エレクトリックオルゴールのような、近代的な子守唄のような、そんな音楽です。

second day of school
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[20161225]

Computer Recital
(1998/07/14)
Lullatone

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名古屋在住のアメリカ人男性Shawn James Seymourと日本人女性冨田 淑美の夫婦によるユニットLullatoneの2003年のファーストアルバムです。低価格のサンプラーにグロッケンシュピールや鍵盤ハーモニカ、リコーダーなどのおもちゃ的なサウンドを取り込んで作られたミニマル音楽になっています。このフォークトロニカ的な手法が世界的にも高く評価されるようになりました。

1. Make This Sound
2. Tracing
3. My Second Favorite Song In The World
4. Coloring
5. Resound
6. Plastic Toy Record Player
7. A Slow Waltz
8. Poppy
9. Huffy
10. Bye Bye Bye

Shawn James Seymourは日本で教師をしながら音楽制作を続けており、冨田 淑美のサポートを受けながら制作されていますが、ほぼShawn James Seymourが一人で作り上げたシーケンスになっています。おもちゃ的な音源がほのぼのとした雰囲気を醸し出しており、4トラックくらいのシンプルな構成で収めているところも気軽に楽しめる内容になっています。

低価格のサンプラーですからチープなサウンドになりがちですが、生楽器をサンプリングしているので音色は悪くありません。おもちゃ的なイメージを作り出すにはちょうどいいサンプリングレートになっています。電子音だけよりも温かみのある雰囲気を活かした曲調も高評価に結びついていると思います。難解になりがちなシーケンスを、そう感じさせないシンプルさが特長です。

Make This Sound
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[20161224]

Panda Bear Meets the Grim Reaper
(1998/07/14)
Panda Bear

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2015年のアルバムで現在までの最新作になります。Animal Collective'よりもアクがない感じではありますが、シンセなどのデジタル機器の出番が増えてテクノ感も出しながらのPanda Bearワールドになっています。フレーズサンプリングしているにしてもPanda Bearの歌は安定した清々しさがあります。どこか懐かしいような旋律の歌にデジタルなアレンジの共演が個性的です。

1. Sequential Circuits
2. Mr Noah
3. Davy Jone's Locker
4. Crosswords
5. Butcher Baker Candlestick Maker
6. Boys Latin
7. Come To Your Senses
8. Tropic Of Cancer
9. Shadow Of The Colossus
10. Lonely Wanderer
11. Principe Real
12. Selfish Gene
13. Acid Wash

一種のフォークトロニカではありますが、一般的なものとは構造が違います。発想が違うというか、フレーズサンプリングにしても、普通はそのつなぎ目を目立たせて、いかにもサンプリングしている事を主張するものですが、彼の場合はつなぎ目などを目立たないような綺麗な編集を心がけています。まるで生演奏しているような雰囲気を出しつつも、生演奏では情感的になる部分をループさせる事によって消し去っています。

デジタルっぽさは少なめですが、かといってアナログな感じもしない。この世の中の空間では無いところで鳴っているような、そんな音楽です。今作はデジタル機器の音源が目立つので一般寄りしている感じで、これまでのような独創的なほのぼの感が薄れています。それだけ一般的には受け入れ易い内容ですが、ちゃんと自分のカラーも出しています。これから、この一般性と独創性をどうやって折り合いをつけていくのかが気になるところです。

Full Album
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[20161224]

Tomboy
(1998/07/14)
Panda Bear

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2011年のアルバムです。前作よりも更に進化したサンプラー手法で仕上げられています。要領が良くなったというか、自分なりのスタイルを確立したような無駄のない仕上がりになっています。手法としてはビッグビートと同じフレーズサンプリングの組み合わせなのですが、レコードからのサンプリングにこだわっていた90年代のビッグビートとは格が違います。

1. You Can Count On Me
2. Tomboy
3. Slow Motion
4. Surfers Hymn
5. Last Night At The Jetty
6. Drone
7. Alsatian Darn
8. Scheherazade
9. Friendship Bracelet
10. Afterburner
11. Benfica

生で歌った方が簡単ですが、生歌をサンプリングしてループさせる事で同じ事の繰り返しによるダレた感じを出さない。情感は持っているのに感情の高ぶりによる抑揚とは違う抑揚をもたらすと言う不思議な空間を生み出しています。ビートやもろ打ち込みのシーケンスが入っているのも今回の特徴で、これによりフォークトロニカっぽい演出になっていますので、世論の評価も更に高くなっています。

曲調もコーラス隊が歌うような曲調で、一般的なポップソングよりもアカデミックな雰囲気もあります。一人賛美歌みたいな、もっと庶民的ですが、他にはないアイデアが詰まっていますが、全く前衛的な違和感を感じさせない素直な音楽に留めるという並外れたセンスが素晴らしい。普通に聴き流すと普通の音楽でありますが、普通に演奏して出せる音楽ではありません。この分かりにくい微妙な感じが判る人にしか評価されにくいかもしれませんが、理屈抜きにも楽しめる音楽という事でポップソングとしては満点の出来上がり、奇跡のような他に類を見ない名盤です。

Full Album
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[20161223]

Person Pitch
(1998/07/14)
Panda Bear

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2007年のアルバムです。Panda Bearの名を世に知らしめた出世作になります。サンプラーを初めて使った手法で制作されています。フレーズサンプリングのループという手法ではありますが、普通のテクノの感覚とは違った、ポップ作品としてサンプリングを大胆に使用しており、ビート感を強調しないビッグビートみたいな不思議な仕上がりになっています。

1. Comfy In Nautica
2. Take Pills
3. Bros
4. Im Not
5. Good Girl / Carrots
6. Search For Delicious
7. Ponytail

まずビーチボーイズみたいにコーラスを多用したポップな曲である事。そのアレンジとして生演奏したサンプリング素材や日常の雑踏を録音したサンプリング素材をループさせる事で、マジカルポップなドリーミーエレクトリックパレードになっています。テクノの場合だとワンコード感覚でループさせますが、彼の場合はスリーコード感覚になるようにフレーズサンプリングさせる事でポップなフォーマットになるように工夫しています。

フォークトロニカ感覚に近いので各メデイアから高い評価を受ける事になります。まるで遊園地に迷い込んだような感覚になれる楽しい気分になれます。サンプリング素材によってウォールオブサウンドを構築したような感覚。テクノ系の人では作れないような作風であり、ロック畑の人もポップ畑の人もバンド編成にこだわらず、もっとサンプラーなどのテクノロジーを遊び倒してくれれば、今までに無かった発想の音楽を作れるようになれる。そういう期待を抱かせてくれる優れた名盤です。

Full Album
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[20161222]

Young Prayer
(1998/07/14)
Panda Bear

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2004年のアルバムです。Animal Collectiveと並行してソロアルバムも制作していきます。こちらでは不協和音は封印して普通にポップな曲を演奏しています。今回はほとんどギターでの弾き語りを録音しています。それもデモテープレベルの音質です。宅録しているような感じなのですが、しっかりプロデューサーもミキサーも加わっています。

1. Untitled
2. Untitled
3. Untitled
4. Untitled
5. Untitled
6. Untitled
7. Untitled
8. Untitled
9. Untitled

ギターの弾き語りから徐々に様々な楽器が加わっていく展開ですが、Animal Collectiveとは違ってほのぼのとした作風になっています。ポップと言っても結構ひねくれていて、一般的な完成度を求めないという趣旨で作られているようです。この家内手工業的な作風、録音状態も良くはありませんが、しっかり聴こえる音像にしているところはミキサーの手腕なのでしょう。

歌も何を言っているのか聴き取れないような歌です。マイクも家にある安物を使っているのでしょう。しかも曲に全くタイトルをつけないというところも変わっています。言葉にもこだわっていないのでしょう。タイトルをつけることでイメージを固められることを嫌っているのか、曲を作る上での自分のイメージも重要ではないのでしょう。即興的なフレーズの集まりなのかもしれません。

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[20161221]

Danse Manatee
(1998/07/14)
Avey Tare, Panda Bear and Geologist

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2001年のアルバムで、Avey Tare, Panda Bear と Geologistの三人の名義になっていますが、ほぼAnimal Collectiveとしての作品と言っても良い内容になっています。三人になった事でバンド体制のような演奏形態になりました。Panda Bear もドラムだけではなく歌もシンセも演奏しています。このバンドではアヴァンギャルドポップに徹しています。

1. A Manatee Dance
2. Penguin Penguin
3. Another White Singer (Little White Glove)
4. Essplode
5. Meet The Light Child
6. Runnin' The Round Ball
7. Bad Crumbs
8. The Living Toys
9. Throwin' The Round Ball
10. Ahhh Good Country
11. Lablakely Dress
12. In The Singing Box

上手に歌を歌おうなんて思っていませんし、上品に演奏しようなんて思っていません。フリー感覚のやりたい放題な感じですが、曲としてはちゃんと作曲していて、流れは把握しながら演奏しています。あえて不協和音を使っています。不協和音も悪者のような扱いをされる事がありますが、同時に鳴らしてはいけない音というものはありません。心地よく響く和音というものもありますが、心地悪く響く和音もあります。

映画などでの効果音として不協和音を使うこともありますが、一般的に音楽と呼ばれる代物では不協和音は使わないようになっています。しかし、現代音楽での調性を否定した趣旨やフリージャズなどが誕生した事で、不協和音を演奏する事も珍しくなくなってきました。アヴァンギャルドと呼ばれる類でもそうですが、アヴァンギャルドポップという概念になると、不協和音も機能としてコントロールするようになります。最近では少なくなりましたが、若いミュージシャンがこうした形態を好むというのは微笑ましい限りであります。

Full Album
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[20161220]

Spirit They're Gone, Spirit They've Vanished
(1998/07/14)
Avey Tare And Panda Bear

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2000年のアルバムです。後にAnimal Collectiveを結成する事になるAvey Tareとのコラボレート作品になります。Panda Bearはドラムに専念しており、歌や他の楽器はAvey Tareが全て手がけています。アヴァンギャルドポップでサイケデリックな内容で、Panda Bearのドラムが炸裂しまくるという奇想天外な世界になっています。

1. Spirit They've Vanished
2. April And The Phantom
3. Untitled
4. Penny Dreadfuls
5. Chocolate Girl
6. Everyone Whistling
7. La Rapet
8. Bat You'll Fly
9. Someday I'll Grow To Be As Tall As The Giant
10. Alvin Row

Animal Collectiveのプロトタイプのような内容で、かなりロック色が強いですが、とぼけたような曲調と怒涛の展開が唯一無二の展開へと発展していきます。エレクトリックサウンドもアグレッシヴですし、アメリカのアンダーグラウンドの底力を見せつけてくれます。曲は全てAvey Tare が手がけており、Panda Bearのソロ作品とは違う感じになっています。

Panda Bearの出番は少ないですが、その分ドラムやパーカッションの主張が物凄いです。やりたい放題やって、これだけ面白いというのも珍しく、このセッションがAnimal Collectiveへと繋がっていきます。感覚的にはフランクザッパのようですが、こちらの方がポップで聴きやすいです。こういう若者が増えてくるとロックシーンも活性化されていくと思います。

Full Album
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[20161219]

Panda Bear
(1998/07/14)
Panda Bear

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アメリカのミュージシャンNoah Benjamin Lennoxの一人プロジェクトPanda Bearの99年のファーストアルバムです。この頃はまだフォークトロニカの概念がありません。ほぼエレクトロニカとネオアコが別々に共存している感じです。そこにポップな歌を入れる感じは日本のコーネリアスの影響を感じます。渋谷系とも言えますが、世界的にもアンダーグラウンドな部分では渋谷系の影響力があった時代だと思います。

1. Inside A Great Stadium And A Running Race
2. Mich Mit Einer Mond
3. On The Farm
4. Ohne Titel
5. Fire!
6. O Please Bring Her Back
7. Ain't Got No Troubles
8. Winter In St. Moritz
9. Liebe Auf Den Ersten Blick
10. A Musician And A Filmmaker
11. We Built A Robot
12. Sometimes When It Hurts Bad Enough It Feels Like This
13. A Lover Once Can No Longer Now Be A Friend
14. Ohne Titel

ポップでキュートな感覚はアメリカの男根主義の世界ではありえない事ですが、アメリカでもオタク文化では不思議な事ではありません。ソフトロックという文化もアメリカにはありましたので、こうした音楽が生まれる背景は持っています。しかしメジャーでは拾ってくれません。インディーズだからこそ発信出来る音楽であり、だからこそインディーズは活発で面白いのです。

すべての楽器を演奏していますが、家で作っている感じが微笑ましくも次世代を予感させる内容になっています。今でこそこういうスタイルは多いですが、まるでデモテープのような録音状態を堂々と繰り広げる様は、お金がない状況を逆手にとって、反体制的なクールな印象を広げていき、より多くのインフルエンスとなっていきます。完璧に仕上げられた虚構の音楽よりも共感、共鳴出来る文化がアンダーグラウンドで育っていきます。

Inside A Great Stadium And A Running Race
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[20161218]

Drawing Down the Moon
(1998/07/14)
Azure Ray

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2010年のアルバムです。ソロ活動していた二人が再び一緒に活動するようになりました。現在までの最新作で、これが一時的なものなのか、この後も続くのかは定かではありません。内容としては前作の延長線上にありますが、より密度の濃い表現が出来るようになっています。生演奏だけでも成り立つほどバンドっぽい演奏になっていますが、エレクトロも含めて単なるソングライターの作品では無いところを見せてくれます。

1. Wake Up, Sleepyhead
2. Don't Leave My Mind
3. In the Fog
4. Larraine
5. On and On Again
6. Make Your Heart
7. Silver Sorrow
8. Signs in the Leaves
9. Love and Permanence
10. Shouldn't Have Loved
11. Dancing Ghosts
12. Walking in Circles

これまでに感じられなかったようなアメリカっぽい感じが出ているのはソロ活動での成果でしょうか。かなりポップフォーマットなスタイルになっています。分かりやすくなったとも言えますが、だからと言って後退している訳ではなく、進化の過程としてポップに聴こえるようになっているのだと思います。

ポップと言っても他には無いような音楽であり、表現の手段としてポップになっているだけで、彼女達の世界観は崩される事なく、独自に構築されているからこそ独自のスタイルとなっています。独創的とは言えないまでも、ここまで心地良く自分達の音楽を追求出来るというのは羨ましい限りであります。売れようとか、知名度を上げようとか、そうした目論見が無い音楽だからこそ全てを受け入れたくなってきます。

Wake Up, Sleepyhead
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[20161218]

Hold on Love
(1998/07/14)
Azure Ray

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2003年のアルバムです。全体的にエレクトロな打ち込みが増えてフォークトロニカ色が強くなっています。というか、生演奏がわずかしかありません。それでもその世界観は活きています。しかし打ち込みが増えてくるとプログレ感よりもテクノ感が増しています。打ち込みでもプログレ感は出ますが、それなら生演奏した方が雰囲気が出ますので、意図する演出だと思います。

1. The Devil's Feet
2. New Resolution
3. We Are Mice
4. Look To Me
5. The Drinks We Drank Last Night
6. Across The Ocean
7. If You Fall
8. Sea Of Doubts
9. Dragonfly
10. Nothing Like A Song
11. These White Lights Will Bend To Make Blue
12. Hold On Love

アコースティック楽器を使っても歌はフォークソングらしからぬところがありましたので、デジタルフォーマットでのアレンジになるとフォーク感も薄れてきます。それでも彼女達の透明感は失われていませんので、いい意味でポップになったと言えます。そうなると評価も高くなって注目度も増してきます。

このままいけばメジャーからもお呼びがかかってもおかしくないレベルにきていますが、ここで一旦活動を停止して、それぞれがソロ活動に入っていきます。ここが彼女達の立ち位置のいいところで、成功よりも創作の充実に価値観を見出しているところが好感が持てます。ポップになったと言っても、彼女達の歌がより活かされた見事な作品に仕上がっています。名盤です。

The Devil's Feet
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[20161217]

Burn and Shiver
(1998/07/14)
Azure Ray

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2002年のアルバムです。大半が生演奏になっていますが、打ち込み、電子音の割合も増えてきてフォークトロニカな感じになってきました。ドラムレスな雰囲気があるのでテクノ感はありません。あくまでも彼女達の歌が中心であり、それだけで成り立つ音楽ではありますが、歌が必要なアレンジを呼び起こしますから、必要最小限なくらいのアレンジを施しています。

1. Favorite Cities
2. The New Year
3. Seven Days
4. Home
5. How You Remember
6. Trees Keep Growing
7 . A Thousand Years
8. While I'm Still Young
9. Your Weak Hands
10. We Exchanged Words
11. Raining In Athens
12. Rest Your Eyes

フォークと言ってもトラッドやストリートフォークとは違います。どこかピンクフロイドのようなプログレッシヴな雰囲気を持ったフォークソングです。ですからアレンジも一般的なフォークやカントリーとは違うものになっています。アコースティック楽器を使っても表現したいものが違うのです。そこが見えていないと彼女達の深い闇に飲み込まれるだけになる事でしょう。

スケール感は違ってもピンクフロイドをイメージしてしまうのは、彼女達が持っている世界観から来るものでしょう。囁くような歌い方からお淑やかな女性フォークシンガーだと思っていたら、彼女達の音楽を半分も楽しめない事になるでしょう。音の無い間合いから彼女達の世界観は押し寄せてくるのです。これはロックやジャズの楽しみ方に似ています。言葉の無い部分からその真意を読み取るような文学的な感性が必要だと思います。

Favorite Cities
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[20161217]

Azure Ray
(1998/07/14)
Azure Ray

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アメリカの女性デュオAzure Rayの2001年のファーストアルバムです。Maria TaylorとOrenda Finkの二人は元々バンドをやっていましたが、成功する事なく、このデュオというスタイルに落ち着きます。アコースティック楽器を用いた弾き語りのフォークスタイルに邪魔にならない程度にエレクトロサウンドが加えられています。

1. Sleep
2. Displaced
3. Don't Make A Sound
4. Untitled
5. Another Week
6. Rise
7. 4th Of July
8. Safe And Sound
9. Fever
10. For No One
11. How Will You Survive

インディーズでありながらも映画プラダを着た悪魔のサウンドトラックにSleepが使用されて注目を浴びます。透明感のある美しい歌声、これだけで十分なくらいですが、サイケデリックなサウンドエフェクトなどはバンド時代からの名残でしょうか。普通にフォークソングに終わっていないところが時代を感じさせます。

穏やかにゆったりとした歌の奥底に隠された狂気がロック的とも言えます。ルックス的には地味ですが、それを補えるほど魅力的な音楽だと思います。メジャーに進出してもおかしくないほどのセンスは持ち合わせていると思います。しかし今の時代、インディーズの方がやりたいことがやれるので、この立ち位置がいい感じなのだと思います。ロックとしても楽しめますし、フォークソングとしても楽しめる。バランス感覚の優れた作品であります。

Full Album
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[20161216]

The Benoît Pioulard Listening Matter
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2016年のアルバムで、現在までの最新作になります。久しぶりの歌ものポップアルバムになっています。さすがにアンビエント路線ばかりだとネタが無くなってきますし、売上も上がらなければ活動もままならなくなってきます。彼の一番の魅力は歌だと思いますので、この路線に戻るのが一番賢明な事だと思います。

1. Initials B.P.
2. Narcologue
3. Anchor As The Muse
4. A World Of What-There-Is
5. Layette
6. I Walked Into The Blackness And Built A Fire
7. Like There's Nothing Under You
8. Perennial Comforts
9. Defect
10. A Mantle For Charon
11. In-the-Vapor
12. The Sun Is Going To Explode But Whatever It's OK
13. Ruth

プログレッシヴフォーク、生演奏、アナログ感を大事にしたサウンドは懐かしくも心地よいものです。かといってレトロな感じはしません。デジタル技術が生まれないまま現代に至ったような音楽です。デジタル機器を使っていないわけではないと思いますが、デジタル感を感じさせない技術を独自に磨いてきたと言えるでしょう。

デジタル環境は便利でありますが、アナログとは音圧、画素的に違いますし、輪郭の明瞭さも違います。音がクリアで迫力も違ってくると思います。それでもアナログでないと生み出せない音場というものが明確にあるという事を再認識させてくれる音楽だと思います。オーディオ入力で生演奏を取り込んでもデジタル環境では生み出せない、いい意味のでのファジー感。そこにこだわる珍しいミュージシャンですが、こだわるだけの心地よさを感じさせてくれます。

Narcologue
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[20161215]

Stanza Stanza II
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2015年のミニアルバム二つ。StanzaとStanza II に分けられたアンビエント作品です。ただ淡々と流れていくアナログな音のつながり。これを二つに分ける意味がわかりませんが、どちらも自主制作でリリースされています。それだけこだわりを持った作品なのでしょうが、商品としては内容が平凡過ぎます。

Stanza
1. I
2. II
3. III
4. IV
5. V
6. VI
7. VII
Stanza II
1. VIII
2. IX
3. X
4. XI
5. XII
6. Held In
7. Courtesy

あくまでも環境音楽として変化の少ないアンビエントですから、これを2作品リリースする勇気も凄いですが、前作のSonnetで十分やり尽くしているはずなのに、自主制作してまでもリリースするほど内容はありません。フリッパートロニクスのようにロングディスタンスなサスティーン。普通のアナログ楽器をを演奏してここまで音を伸ばす事は神がかっています。フリッパートロニクスも2台のテープデッキを用いいて擬似的に音を伸ばしていきます。

彼の場合もテープ等を用いて、このアナログな響きのサスティーンを生み出しています。そういう意味では技術に裏打ちされた独創的なサウンドなのですが、変化の少ない淡々とした流れの連続は作品としてどうなのかと思います。これに付加価値のあるスタイルをこれまでやっていたのに、付加価値を払拭した内容というのも、ある意味挑発的なのかもしれません。

VIII
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[20161214]

Sonnet
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2015年のアルバムです。フルアルバムですが歌なしのアンビエント作品になっています。アナログな音源でのアンビエントという事でドイツ系というか、昔のイーノのような雰囲気です。パッド系のドローンサウンドが多く、これまでのように展開が多くないので、本気でアンビエント作品を作っています。ノイジーではありますが、普通にアンビエントしています。

1. With No Advantage
2. The Gilded Fear That Guides The Flow
3. Of Everything That Rhymes
4. Is In Its Clearest Form
5. An Image Apart From Ourselves
6. Whose Palms Create
7. As Would A Weaver
8. A Shade Of Celadon
9. So Etched In Memory
10. Upon The Break Arch
11. That Wounded Weathered
12. Shut-Ins On Sunday See
13. The Very Edge Of Its Flame
14. And Relent

これまでの作風から比べれば未完成な感じがしないでもありませんが、余計な装飾を取り除く事に目覚めたのかもしれません。環境音楽のように空間に溶け込むような作風になっています。ヨーロッパの寒い冬を思わせるような静かでありながらざわつく感じがあります。歌ものを期待していると退屈かもしれません。

これまで作っていたアンビエント作品には動きがあったので退屈はしませんでした。逆に一般的なアンビエントへのアンチテーゼのような気概が感じられましたが、ここにきて普通にアンビエントをやっています。デジタルサウンドでない事がこだわりではあります。最近では耳にしないような音ですから、そこは新鮮に響きますが、何かを期待してはいけない予定調和のような音楽になっています。

The Gilded Fear That Guides The Flow
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[20161213]

Hymnal
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2013年のアルバムです。久々のフルアルバムになっています。このフォーマットでは歌が中心になりますが、初期の頃のプログレフォーク調にゴスペルの雰囲気を出して新境地を築き上げています。アンビエントなサウンドとゴズペルという、これまでに無かった作風は誰も追従出来ないような凄みを増しています。

1. Mercy
2. Hawkeye
3. Reliquary
4. Homily
5. Excave
6. Gospel
7. Florid
8. Margin
9. Censer
10. Litiya
11. Knell
12. Foxtail

基本はヨーロッパ系のプログレ感覚を持ったフォークソングであります。それにアナログな響きを持ったアンビエントサウンドを織り交ぜたスタイル。これだけでも独自の世界観を生み出していますが、ゴスペルのように5度の音をキープするような歌い方が、より統一感を持った雰囲気を作り出しています。

ロック界でもゴスペルが内面下で流行っていた時期が数回ありましたが、彼の作風で生み出されるゴスペルは淡々とした中にも凄みを感じさせるものに仕上がっています。ノイジーなアンビエントサウンドも良い交わり方をしていて、一つにまとまった音の塊となっています。一つ上のレベルに達した感があります。

Hawkeye
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[20161212]

Plays Thelma
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2011年の作品で、これもアンビエントな内容のミニアルバムになっています。今回はアナログ盤のみのリリースでしたが、現在はダウンロードでも入手する事が出来ます。さすがにカセットだけだと購入する人も限られてきますのでビニール盤にしたみたいですが、あくまでもアナログなフォーマットにこだわりたいようです。

1. Malick
2. A Land Which Has No End
3. Hushes Gasp
4. Calder
5. Pidgin
6. Autochoral

今回は電子音もほとんど使われていません。SE的な音源と生演奏を組み合わせたアンビエント作品になっています。所謂20世紀の現代音楽の手法であり、珍しいものでもありませんが、音楽的に調和させようというところはあると思います。ノイジーで変拍子ですから静寂なアンビエントでは無く、居心地が悪いような気分にさせられます。

歌を歌わないという事でも表現できるものがある。歌がない方が感じるものがある。だけど、それだけでは申し訳ないのでビニールに限定するという、謙虚なのか、作為的な事なのか、リリースしてくれないのか、よく分かりませんが、アンビエント作品としては重厚な内容になっていると思います。中身があり過ぎるのが良くないのか、それでもこのアナログ感は悪くありません。

Autochoral

[20161211]

Valley
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2010年の作品で、カセットだけでリリースされたミニアルバムになります。これまでの作風の中での歌の部分を省いた。アンビエントな内容になっています。最初に曲ありきでアンビエントな音を拾ってきたりしているのか、録り溜めていた音源から曲に合うものを選んでいたのかはわかりませんが、その拾ってきた音源やサウンドエフェクトのみで作品にしています。

1. Drowsy
2. Ransom
3. Breach
4. Hollis
5. Carbon
6. Shoals

これに歌や生演奏が加わってわかり易いポップな感じになるのですが、そのポップな部分を取り除いたらノイジーでアンビエントな現代音楽だけが残されます。逆にこれがなければ単なる70年代のポップなフォークプログレになりますので、その両方があってこそのBenoît Pioulardでした。しかし、この楽器感の無い音楽も彼の重要な要素であり、そこにスポットを当てたくなる気持ちも分かります。

カセットだけでの販売というのも分かりますが、今時カセットデッキを持っている家庭があるのかも疑問です。彼にとってはテープは特別な味わいを与えてくれるものであり、それは音楽にも表れています。デジタル環境では生み出せないニュアンス。これは最近では再現するのが難しいくらいで、テープ録音の時代でもどんどん音が良くなって、こんなに滲んだ感じにはなりません。80年代中期頃くらいまでのテープデッキでしか再現出来ないテープマジックがあります。

Carbon / Drowsy
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[20161211]

Lasted
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2010年のアルバムです。打ち込みやデジタル機器も使うようになっていますが、それを全く感じさせないところが彼の特徴といえるでしょう。生演奏の部分が大半を占めているので、逆に打ち込みは目立つものですが、そこをぼやけさせる技術を持っています。日常の情景を録音したものをサンプリングに通してシンセサイズさせている手法はフォークトロニカでは定番ですが、このアナログ感は彼にしか作り出せないものです。

1. Purse Discusses
2. Sault
3. RTO
4. Gloss
5. Tie
6. Shouting Distance
7. Fluoresce
8. Lasted
9. Weird Door
10. Ailleurs
11. Passenger
12. Tack & Tower
13. A Coin On The Tongue
14. Nod

トラッドフォークをベースにしたプログレっぽい楽曲。サイケデリックなアンビエント処理。曲がしっかり作られているのでどんなにノイズをペーストしても負けていません。もっとデジタルっぽさを出した方が売れると思いますが、そうしないミュージシャンが今でもいる事が嬉しくなります。今風のサウンドがそれほど良いと思っているのですか?と言いたくなるくらい心地良い音があるのです。

みんなと同じような音が正義ですか?ヒットチャートに出てくる音楽が正解ですか?最新のシンセにプリセットされている音源が間違いないですか?心が動かされる音楽って、そこから切り離して探さないと見つからないのが現状だと思っています。昔よりも今は音が良くなっているのは間違いありません。だからと言って心の琴線に触れるような音楽を作っている人がどれくらいいるでしょうか。長渕剛のように脳みそが筋肉で出来ている人には決して作れない良質な音楽って存在するのです。そう思わしてくれる作品です。

Purse Discusses
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[20161210]

Songs Spun Simla
(1998/07/14)
Praveen And Benoit

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2008年の作品で、ニューヨークのアーティストPraveenとコラボレートしたアルバムです。いつもと内容は変わりませんが、サンプリング音源の割合が多くなっています。曲調はソフトロックみたいになっていて、ここはアメリカらしい作風とも言えます。Praveenのアイデアが加わった事でテクノ感は増しています。

1. The Tunnel Is Still There
2. Death As A Man
3. To Scale
4. Embers
5. 1991
6. Chiaroscuro

非楽器なサンプリング音源の大胆な導入はフォークトロニカらしい内容になりました。Benoit Pioulardの個性だけでも十分ではありますが、違う感性のミュージシャンとコラボレートする事で表現の幅も広がってきます。Benoit Pioulardだけの世界観とは違うものもありますが、ある程度現在進行形の流行も取り入れる事で注目され方も違ってきますから、こういう事もあってしかるべきだと思います。

輪郭が滲んだような音像、ローファイとは違う音の組み立て方、最近では珍しい音楽ではありますが、最近のテクノロジーも取り入れる事で若い人にも近づきやすい内容になっていると思います。輪郭を明確にしない音楽の味わい方もあるのだという事を再認識させてくれますし、これを真面目に作っているという事が素晴らしい事だと思います。

The Tunnel Is Still There
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[20161210]

Temper
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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2008年のアルバムです。ポップでフォーキーなプログレスタイルを貫いていますが、サンプリング、もしくはテープに録音した雑踏をノイズ処理したようなサウンドが加わっています。それでもテクノ的な処理ではなく、あくまでも効果音として使用しています。それによりサイケデリックな雰囲気が生まれています。

1. Ragged Tint
2. Ahn
3. Sweep Generator
4. Golden Grin
5. The Loom Pedal
6. Ardoise
7. Physic
8. Modèle D'éclat
9. Idyll
10. Brown Bess
11. Cycle Disparaissant
12. A Woolgathering Exodus
13. Détruisons Tout
14. Loupe
15. Tapyre
16. Hesperus

アナログ感満載なのでローファイな感触がありますが、ノイジーに処理しているだけで劣化した音ではありません。ここが重要なところで、雰囲気作りとして最良の処理をしているのです。音がクリアで明確な輪郭を表現出来る時代になっていますが、それでは表現できない滲んだ感じを作り出しているです。これは最近のミュージシャンには無い感覚で、テープに録音していた頃に得られていたテープコンプレッション効果のようなものです。

人が生活している上で、耳には常に何かしらのノイズが入ってきます。なのでノイズレスな音楽を作れる環境で作られた音楽は逆に不安な気分にさせられてしまうのです。そんなにクリーンな音世界は存在しませんから違う世界にいるような不安感が生まれるのです。テープの時代にはテープヒスノイズのようなものが発生するので、懐かしいような気持ちになってきます。これはデジタル環境では生まれないものです。あえてノイズを含む音源を足すことでデジタル環境でも生理的に受け入れ易い音楽を作るというのが最近の制作セオリーになっていると思いますが、それだけでは表現出来ないような懐かしさを覚える音楽であります。

Ragged Tint
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[20161209]

Précis
(1998/07/14)
Benoît Pioulard

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アメリカのシンガーソングライターBenoît Pioulardの2006年のファーストアルバムです。ここではまだ電子音は少なめでフォーキーなプログレッシヴロックになっています。作家でもあり、カメラマンでもありますが、すべての楽器を演奏するマルチミュージシャンでもあります。3拍子が多いのでテクノよりもプログレ感が強い作品になっています。

1. La Guerre De Sept Ans
2. Together & Down
3. Ext. Leslie Park
4. Triggering Back
5. Moth Wings
6. Alan & Dawn
7. Corpus Chant
8. Palimend
9. Coup De Foudre
10. Hirondelle
11. Needle & Thread
12. R Coloring
13. Sous La Plage
14. Patter
15. Ash Into The Sky

歌も味があってイギリスのB級プログレのようでもあります。アメリカから発信されている音楽とは思いにくいですが、世界的にもオタクが主張出来る時代になると、意外にもアメリカにもこういう傾向の音楽を作る人もいることが浮き彫りになってきます。成功者にしか注目が集まらないアメリカの実情も浮き彫りになってきました。

テクノの時代にテクノ的な構成力も把握している人が作ったプログレッシブなフォークロック。時代的には全く注目されないような内容でも、フォークトロニカというムーヴメントが後押ししていくれてそれなりに注目されるようになっていきます。アナログ感満載ですが、エフェクターはデジタル系を使っているようなふしがあります。そうでないとしたら相当ミキシングセンスが卓越した恐ろしい作品だと思います。

La Guerre De Sept Ans
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