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[20160430]

Music for a French Elevator and Other Short Format Oddities by the Books
(1998/07/14)
The Books

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2006年のミニアルバムです。フランスの文化省内にあるエレベーターで流す為に作られた曲やギターと壊れたマンドリンで作られた曲など、未発表曲を集めた作品になっています。音源もフランス語をサンプリングしたものなどを使用していますが、オリジナル作品ほど熱心に編集されておらず、サウンドコラージュ的な手法に留まっています。

1. Fralité
2. Egaberté
3. Liternité
4. It's Musiiiiic!
5. The Joy Of Nature
6. Meditation Outtakes
7. A Long Villainous Sequence
8. Millions Of Millions
9. Of The Word God
10. Ghost Train Digest
11. You'll Never Be Alone
12. Three Day Night
13. Ah..., I See

本気で編集した音楽的な仕上がりではありませんので、普通に現代音楽的なサウンドコラージュであって、いつものオリジナル作品がどれほどの手間ひまを費やして作られているのかが良く分かるくらい、ただ単にフレーズサンプリングを並べているだけのものになっています。ほとんどスピーチ音源を使っているので音楽というより言葉を並べているだけのような内容になっています。

これはミニアルバムになっていますが、同じような未発表曲を集めた2枚組の作品も後にリリースしています。ほぼアウトテイクと言っても良いくらいの物であり、手を抜いているとしか思えないくらいフレーズサンプリングの垂れ流しになっています。自主制作になっているのもいたしかたありません。CD化はされておらず、アナログ盤とダウンロードのみのリリースです。

Egaberté
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[20160430]

Lost and Safe
(1998/07/14)
The Books

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2005年のアルバムです。サンプリング編集に技術が更に上がり、サンプリング素材だけでコード感をしっかり演出しています。曲のタイトルはサンプリングされた言葉からとられている事が多く、旋律の無い言葉のフレーズに旋律のある同じ言葉の旋律をかぶせて、まるで歌ものの曲のように完成させています。ビッグビートの手法をより進化させてオリジナル曲を創り出すと言う前代未聞の手法が完成されています。

1. Be Good to Them Always
2. An Animated Description of Mr. Maps.
3. It Never Changes to Stop
4. If Not Now, Whenever
5. An Owl with Knees
6. Vogt Dig for Kloppervok
7. Smells Like Content
8. A Little Longing Goes Away
9. None But Shining Hours
10. Twelve Fold Chain
11. Venice

サンプリングのフレーズを繋ぎ合わせてオリジナル曲を作ると言うビッグビートの手法は、サンプリング素材のクォリティーに左右される事を余儀なくされていましたが、このデュオはサンプリング素材のキーをコントロールする事により、どんなサウンプリングでもシンセ音源のように操る事が出来、任意の曲を生み出す事が出来ます。ある程度サンプリング素材の雰囲気を活かすと素材によって曲の最初のイメージは定められる事になりますが、彼らは全く意に介さない事も出来ます。

それは歴史的な偉業であり、ここまでサンプリング素材をコントロール出来るミュージシャンは今まで聴いた事がありません。なのにインディーズだからなのか、その偉業に見合った評価はされていないと思いますし、知名度も低過ぎると思います。この手法を受け継いだ後継者が売れてくれば彼らの偉業も正当に認められると思いますが、これはフォークトロニカの域を超えた歴史的名盤だと思います。生演奏している部分もあり、完全なサンプリングミュージックではありませんが、サンプリング素材だけでも同じような結果を生み出せるのは見えています。生演奏はあくまでも雰囲気作りに添えられています。見事な力作です。

Be Good to Them Always
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[20160429]

The Lemon of Pink
(1998/07/14)
The Books

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2003年のアルバムです。サンプリング音源の繋ぎ合わせによる組み合わせはより多彩に複雑になっています。世界中の音源をかき集めているようで、日本の石焼いもの音源など、アメリカで良く集めたものだと思います。かなり貪欲に音源をあさりまくっているようです。彼らにとっては音源こそが生命線ですから、多岐にわたった音源が集められています。

1. The Lemon Of Pink
2. The Lemon Of Pink
3. Tokyo
4. Bonanza
5. S Is For Evrysing
6. Explanation Mark
7. There Is No There
8. Take Time
9. Don't Even Sing About It
10. The Future, Wouldn't That Be Nice?
11. A True Story Of A Story Of True Love
12. That Right Ain't Shit
13. PS

感心するのはどの音源もキーが揃えられていると言う事です。よくあるサンプリングミュージックはキーが違うところも音楽の要素になる所ですが、キーが揃えられている事で音楽としての安定感が生まれ、まるでこの曲の為に作られた音源のような物が集められたような錯覚に陥ります。キーが同じ音源を集めているのではなく、コンピューター上でキーを揃えているのです。これは誰でもやる事ですが、これほど見事に揃った音楽はあまり聴いた事がありません。普通は微妙なズレがあっても味わいとして使用する事が多いものです。

言葉のサンプリングも多用していますが、これもキーが揃っているので音楽的に使用されています。ここまで安定した感じのピッチコントロールはかなり鬼エディットしているのでしょう。インディーズ系ですが、それだけプロ意識が強いようです。この安定感がこのデュオの特長だと思います。今まで聴いた事がありません。逆に違和感すら感じますが、それこそが新しさであり、特長であります。何でも出来ちゃうみたいな魔法感があります。

The Lemon of Pink
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[20160428]

Thought for Food
(1998/07/14)
The Books

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ニューヨーク出身のThe Booksの2002年のファーストアルバムです。The BooksはNick ZammutoとPaul de Jongの二人からなるユニットです。様々なフレーズサンプリングを繋ぎ合わせて曲として構成させるというフォークトロニカとしては正統派なスタイルになっています。実際にかれらが演奏していたり、ゲストに演奏、歌ってもらったりしているパートもあります。

1. Enjoy Your Worries, You May Never Have Them Again
2. Read, Eat, Sleep
3. All Bad Ends All
4. Contempt
5 . All Our Base Are Belong To Them
6. Thankyoubranch
7. Motherless Bastard
8. Mikey Bass
9. Excess Straussess
10. Getting The Done Job
11. A Dead Fish Gains The Power Of Observation
12. Deafkids

アコースティック楽器も多用される事からフォークトロニカとなります。アコースティック楽器が無いとビッグビートの変化形となるようなカットアップの手法であります。それでも曲としての起承転結がしっかりあって、淡々としていたり、盛り上げたりと、この辺のセンスはインディーズの域を超えています。ほとんどサンプラーやターンテーブルなどの音源を使っているので電子音などのデジタル感がありませんが、それ故にユニークなサウンドになっています。

昔の現代音楽だとテープを切り貼りしてつなげたりしていましたが、今ではサンプラー、そしてコンピューターで編集出来るのでカットアップは楽ですし、簡単にやり直しが出来ます。だからこそちゃんと曲としても通用する構成も創り易くなっています。自分達でも完成するまでどうなるのか予測も出来ないような結果になる事も多いと思います。偶然性の産物である事が多いと思いますが、彼らの場合はサンプリング素材からインスパイアされてある程度方向性のイメージを持ちながら制作されているように感じます。デビューしたばかりの二人がそこまでのコントロール力を持っていると言うのは末恐ろしい才能だと思います。

Enjoy Your Worries, You May Never Have Them Again
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[20160427]

Wed 21
(1998/07/14)
Juana Molina

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2013年の作品で、現在までの最新作になります。あまり多作家じゃないのか、アルバムリリースはkなりインターバルがあります。ビート感、バンド感が増していて、それによりロック色が感じられるようになりました。要するに国外の音楽性を取り入れるようになったのです。ジャズやロックのビート感、コード進行で曲を創るようになり、それにより電子音の占める部分が増しています。

1. Eras
2. Wed 21
3. Ferocímo
4. Lo Decidí Yo
5. Sin Guía, No
6. Ay, No Se Ofendan
7. Bicho Auto
8. El Oso De La Guarda
9. Las Edades
10. La Rata
11. Final Feliz

ロック色が増しても彼女の世界感が崩れる事がありません。これは彼女の歌声によるものでしょう。どんなに電子音が増えても彼女の歌こそが主役なのです。ウィスパー系の歌い方ですが、常に歌が前面に出てきます。アレンジも過激になっても彼女の歌の邪魔はしません。ビート感をつけてもドラムと言うよりパーカッション系のサウンドを使う事もそうした効果になっているのだと思います。

リズムはステレオで振り分けて常に歌が真ん中にあります。その領域にリズムがかぶさる事がありません。だからウィスパー系でも輪郭がしっかりしています。遠くで鳴っている音楽を聴くと歌とドラムの音しか聴こえないと思います。一般の音楽は歌とリズムを強調したミキシングになっているのです。つまり歌にとって一番問題になるのがリズムとの共存の仕方であり、どちらも強調してしまうとどちらもぶつかり合ってしまうのです。歌を大事にしている彼女はそこが敏感に分かっていると思います。音楽的にも進化した素晴らしい名盤だと思います。

Eras
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[20160426]

Un día
(1998/07/14)
Juana Molina

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2008年のアルバムです。サンプリングループを多用するようになり、カットアップなテクノの手法を使いながらも彼女の世界感は全く崩される事無く、更なる表現力を手に入れています。アルゼンチンと言えばタンゴですが、タンゴのリズムは分解して利用する事はあっても、タンゴと言うよりヨーロッパのボヘミアンな雰囲気を持っています。それに加えて今回はラテンなリズムも含まれるようになっています。

1. Un Día
2. Vive Solo
3. Lo Dejamos
4. Los Hongos De Marosa
5. ¿Quién? (Suite)
6. El Vestido
7. No Llama
8. Dar (Qué Difícil)

南米のフォークと言えばフォークロアやブラジルのネイキッドな音楽などは聴いた事はありますが、日本にいるとアルゼンチンと言うとタンゴしか浮かばないと言うのは勉強不足でした。南米はヨーロッパからの移民により西洋の文化が入り込んで現地の音楽と融合したりしている歴史がありますが、そうした混血した音楽性を彼女の音楽には感じます。それを更にミニマルな手法を使って表現する事によって、より独創的な音楽へと昇華しています。

アルゼンチンの中でもかなり異色なミュージシャンである事は想像出来ます。南米でもアメリカのヒットチャートからの影響はあると思いますが、そうした音楽とは別の所に存在している所が彼女の強みだと思います。世界に出て様々な影響も受けてきたでしょうが、きちんと自分の音楽として消化している所が見事です。お国柄もあるかもしれませんが、全くお国柄に関係ない無国籍なフォークソングになっています。名盤です。

Un día
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[20160425]

Son
(1998/07/14)
Juana Molina

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2006年のアルバムです。電子音とアコースティックのバランスが良くなっています。歌も独創性が増して電子音も違和感無く調和しています。表現したい方向性が明確なので電子音も自然な溶け込み方をしています。アコースティックな部分が中心ですが、その世界観を崩す事無く調和したサウンド構築、無理にフォークトロニカしていない所が好感が持てます。

1. Río Seco
2. Yo No
3 . La Verdad
4. Un Beso Llega
5. No Seas Antipatica
6. Micael
7. Son
8. Las Culpas
9 . Malherido
10. Desordenado
11. Elena
12. Hay Que Ver Si Voy

これまでは電子音が控えめだったりしていましたが、電子音の割合も増えています。テクノと言うよりサイケデリックな表現になっているのは、民族音楽としてフォークソングを表現しているからでありましょう。しかし既成の民族音楽では無く、民族音楽をベースとして新しい発想の音楽を表現している所が独創的であり、彼女ならではの世界観はブレていません。そしてその表現力が増している事でより完成度が高くなっています。

ギターの弾き語りだけでも完結出来るように作曲されていますが、アレンジを加える事で、普通の楽器によるアレンジでは無く、電子音を効果音的に配列してより雰囲気を明確にしています。アコースティックによるオーガニックな質感とデジタルサウンドによる無機質な質感との融合が良い関係を生んでいます。コーラスワークも独創的です。インディーズで終わらせるにはもったいない才能だと思います。

Río Seco
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[20160424]

Tres cosas
(1998/07/14)
Juana Molina

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2002年のアルバムです。電子音はあくまでも雰囲気作りに留まり、フォークソング、ギターによる弾き語りが中心になっています。作曲する時点で弾き語りだけで完結するような曲を創っているので、余計なアレンジは原曲を損ねてしまいますので、必要以上の音は重ねないようにしているようです。あくまでも原曲のイメージをそのまま表現するような控えめなアレンジになっています。

1. No Es Tan Cierto
2. El Cristal
3. Salvese Quien Pueda
4. Uh!
5. Tres Cosas
6. Yo Se Que
7. Isabel
8. Lamba Corta
9. Solo Su Voz
10. Curame
11. Filter Taps
12. El Progreso
13. Insensible

電子音を必要以上に使わない事によって歌が前面に出てきます。電子音が多い方が売れると思いますが、そこは気にしていないと思います。それだけ歌の存在感がしっかりとあります。ドラムレスになっているのもフォークソングとしての雰囲気を損なわない為のものだと思います。ドラムが無いだけで歌の繊細な表現も聴き取れますから、本来フォークソングにドラムは必要ありませんでした。電気楽器を使うようになったフォークロックの時代からフォークソングにもドラムが登場するようになってきます。

フォークトロニカではドラムサウンドは普通に出てきます。前作でもドラムサウンドはありましたし、バンドサウンドだったファーストでも登場しています。しかし、このアルバムではビートはありますがドラムレスです。それだけフォークの部分を追求するようになっていると思います。ここが彼女の独創的なセンスだと思います。ステレオでは真ん中にどっしりとドラムが存在して、歌も真ん中に配置される事が多いので、どうしてもドラムの音に負けないように力んで歌ってしまいがちですが、ドラムが無いだけで息吹も聴き取れるほど歌の存在感が強調されます。ある意味アンビエントなフォークソングだと思います。

No Es Tan Cierto
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[20160424]

Segundo
(1998/07/14)
Juana Molina

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2000年のアルバムです。ここからエレクトロニックを導入するようになります。時期的にフォークトロニカの影響からエレクトロニックを導入したように思われます。ケルトとは違うヨーロッパ的なフォークソングは独特の雰囲気を持っています。デジタルサウンドもそのフォークの部分をサポートするように設けられていて、彼女の世界感を崩す物ではありません。

1. Martin Fierro
2. Quien?
3. El Perro
4. Que Llueva!
5. La Visita
6. Quiero
7. Mantra Del Bicho Feo
8. El Desconfiado
9. El Zorzal
10. El Pastor Mentiroso
11. Misterio Uruguayo
12. Vaca Que Cambia De Querencia
13. Medlong
14. Sonamos
15. The wrong song

アルゼンチン特有の音楽と言うのは詳しく理解していませんが、彼女の音楽にはボヘミアンな民族音楽の響きがあります。ですから普通のフォークソングとは違います。そのエキゾチックな雰囲気をより演出しているのがエレクトリックサウンドであります。他の女性シンガーには無い独特の世界観、それがフォークトロニカと出会って更に飛躍したような作品になっています。

彼女の世界感を構築する為に演出されたデジタルサウンドのアレンジも光るセンスを感じます。テクノ寄りのフォークトロニカとは違う発想になっているのが心地良いです。あくまでもボヘミアの深い森を表現するかのように響いています。どこかラテンの雰囲気も感じられますが、そこはジプシーと同じルーツを持つボヘミアンの雰囲気なのでしょう。ヨーロッパ各地の音楽も似ている所はあると思いますが、一つ一つ追求していくのも面白いのかなと思わせます。それでも現代音楽として表現している彼女の音楽が一番洗練されているのでしょう。

Martin Fierro
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[20160423]

Rara
(1998/07/14)
Juana Molina

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Juana Molinaはアルゼンチンの女優で、シンガーソングライターとしても活動するようになり、96年にリリースされたファーストアルバムです。ここではまだエレクトリックなサウンドは無く、ネオアコのような雰囲気の曲を歌っています。アコースティックギターを弾きながら歌うシンガーソングライターでありますが、英語ではないのでフランス系の女性シンガーのようなアンニュイさがあります。

1 Ella en su Cuaderno
2 En los Dias de Humedad
3 Verguenza es Robar y que lo Vean
4 Se Hacen Amigos
5 Hoy Supe
6 Rara
7 Solo en Suenos
8 Pintaba
9 Busca Bien y No Molestes
10 Antes

90年代の作品なので、従来のフォークシンガーとは違うニュアンスがあります。ビート感がある曲はネオアコ風であり、デジタルっぽさが無い所が逆に新しい感じがします。女優がお遊びで音楽を始めたのとは大違いで、かなり本気で取り組んでおり、才能も秀逸であります。やりたい事も明白であり、女優の方が副業ではないかと思わせます。

女性シンガーが注目されるようになるのは80年代後半くらいからで、この頃には当たり前のように才能のある女性シンガーが登場しています。その中で抜きに出るのは半端な事では無理でしょう。彼女のように才能があれば世に出る事は出来ても、世界に知られるようになるにはまだ地味な作風であります。それでも非凡な才能は隠せません。玄人受けするような内容ですが、有名になる前に、これだけの作品を創り上げているのは凄い事です。

Full Album
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[20160423]

Original Colors
(1998/07/14)
High Places

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2011年のアルバムで、現在までの最新作になっています。これ以降作品のリリースはありますが、解散している訳ではありません。活動拠点をブルックリンからLAに移し、新しい環境で心機一転、新境地に入りました。サウンドも大きく変わっています。サンプリングよりも電子音が大半を占めています。スタイル的にはアシッドテクノでしょうか、歌を前面に出しているので、普通にテクノポップな作風になっています。

1. Year Off
2. The Pull
3. Morning Ritual
4. Banksia
5. Ahead Stop
6. Dry Lake
7. Sonora
8. Sophia
9. Twenty-Seven
10. Altos Lugares
11. New Blue

彼らのルーツ的なものとしてはダブだと思います。たまにレゲエのリズムを使ったり、サウンドエフェクトもダブ的です。サンプラーを大胆に使っている分にはダブの要素は超越していましたが、電子音中心になるとダブ的な部分がはっきりとしてきます。これはイギリスのダウンビートとも共通するところがありますが、女性ボーカルでポップ感覚を持っているので雰囲気は違います。

ダークな雰囲気を作っているので、これまでのようなポップな感じは無くなりましたが、シンプルにすればするほど洗練はされてきますが普通に聴こえてしまうのは彼らにとってプラスなのか、マイナスなのか、前進なのか、後退なのか、意見は分かれる所だと思います。これ以降作品を創っていないのもそういうジレンマによるものなのか、新しいスタイルを生み出すのは困難になっている現在。インディーズ勢には商業的な事は度外視して新しい発想を発信して欲しいものです。

Year Off
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[20160422]

High Places vs. Mankind
(1998/07/14)
High Places

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2010年のアルバムです。サンプリング音源が普通になりました。ギターやベースを生演奏してかぶせたりしています。それでも淡々としてフレージングの組み合わせはミニマルのような雰囲気がありますが、ミニマルでもありません。これまでも斬新なサンプリング音源だっただけで、曲の作り方はそれほど変わっていないのかもしれません。それでもかなり雰囲気が変わっています。

1. THE LONGEST SHADOWS
2. ON GIVING UP
3. SHE'S A WILD HORSE
4. THE CHANNON
5. CANADA
6. CONSTANT WINTER
7. ON A HILL IN A BED ON A RADIO IN A HOUSE
8. DRIFT SLAYER
9. THE MOST BEAUTIFUL NAME
10. WHEN IT COMES
11. CAN'T FEEL NOTHING

ポップなインディーズ系女性ボーカルグループのような雰囲気、サイケ感覚のアレンジ、オルタナのようなぶっきらぼうな雰囲気、これらは守られています。サンプリング音源がまともになっただけです。そうなると普通に聴こえますが、分かり易くはなっています。そうなると売れるのかと言うとそうでもなく、インディーズで活動するならもっと奇抜なくらいの方がいいのかもしれません。

既成の音楽には飽きている私などには後退してしまったようにも聴こえます。もっと人がやらないような事を堂々とやってもらいたいものです。ポップな女性ボーカルを活かすにはこれでも良いのかもしれません。それでも個性的なデュオである事は間違いありません。既成の脳みそなどは吹き飛ばすほどの破壊力のある音楽がつくれると思いますので、そういう物を期待してしまいますが、そこまで踏み外さないのも彼らの特長と言えるでしょう。

THE LONGEST SHADOWS
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[20160421]

High Places
(1998/07/14)
High Places

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2008年の正式なファーストアルバムになります。トラックもポップにまとめられようになっています。それでもサンプリング音源は独特で、エスニックな雰囲気がぷんぷんしながらエレクトリックポップな楽曲としてまとめられています。これもある意味フォークトロニカと言えますが、サイケトロニカポップと言った方が的確かと思います。

1. The Storm
2. You In Forty Years
3. The Tree With The Lights In It
4. Vision's The First...
5. Gold Coin
6. Papaya Year
7. Namer
8. Golden
9. A Field Guide
10. From Stardust To Sentience

フレーズサンプリングをサンプリングショットのように短めに使う事によって、普通の打ち込みパターンでもまったく異質な雰囲気が出来上がっています。実験的ではなく、この時点ですでにこなれた使い方になっています。歌もフレージングな歌い方であり、カットアップなテクノ感がしっかりあります。エスニックな音源も雰囲気は伝わってきますが、短いショットで使われているので、エスニックだと認識する前にテクノだと認識してしまいます。

リズムをしっかり創ろうとしているのでまとまりがあり、ポップなので敷居も高くありませんが、尋常ではない音楽である事が明白であり、フォークトロニカを聴き慣れている人でも衝撃的な作品だと思います。かなり多くのサンプリング素材を容易しているようで、その組み合わせがパターン化しているようでいて次々に新しい音源が登場してきます。だからパターンを掴みにくいのですが、リズムとしてはシンプルにまとめているので枠組みは安定しているように感じられます。不思議な音楽と言う認識でつき合うしかありません。

The Storm
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[20160420]

03/07–09/07
(1998/07/14)
High Places

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High PlacesはアメリカのRob Barberと女性ボーカリストのMary Pearsonデュオです。Thrill Jockeyと契約した彼らのファーストアルバムの前にリリースされた初期の作品を集めたアルバムになります。ニューヨークアンダーグラウンドで活動しており、Rob BarberによるマルチトラックとMary Pearsonのボーカルと言う構成で、アメリカの80年代のオルタナのような雰囲気があります。

1. Head Spins [Extended Version]
2. Sandy Feat [7' Version]
3. Banana Slugs/Cosmonaut
4. Shared Islands
5. Universe
6. Greeting The Light
7. Granola
8. Freaked Flight [Alt. Version]
9. Jump In (For Gilkey Elementary School]
10. Canary

サンプリングや電子音の使い方は斬新で、フォークトロニカというよりオルタナエレクトリックな雰囲気と女性ボーカルによるポップな感じがインディーズらしくて良いです。サンプリング音源もかなり奇抜で、アシッドでサイケな雰囲気を創り出しています。イギリス勢とは違った渇いた感じがします。実験的というよりは、やりたい事を自由にやっている感じが初々しいです。

テクノ系というより初期オルタナの新しい事をやってやろうとする意気込みに似ています。そうした勢力がインディーズにはうじゃうじゃいた訳ですが、Thrill Jockeyと契約出来た彼らはその中でも光る物があったのでしょう。ダンサブルなテクノとは違ったエレクトロサウンドは既成の電子音とはかけ離れて独特です。初期の頃の作品ですからまだまとまりはありませんが、それだけに面白い内容になっています。

Head Spins
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[20160419]

Sundark and Riverlight
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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2012年のアルバムで、現在までの最新作になります。これまでのヒット曲をアコースティック楽器、特にオーケストラ楽器のみでリメイクしたCD2枚組の作品になっています。前作でもデジタル色が薄くなっていましたので、この方向性に向いているのかもしれません。もはやフォークトロニカでも無く、バロックチェンバーミュージックと呼ばれるようになります。

Disk 1
1. Wind in the Wires
2. Oblivion
3. The Libertine
4. Vulture
5. Hard Times
6. Bitten
7. Overture
8. Paris
Disk 2
1. Together
2. The Magic Position
3. Bermondsey Street
4. Bluebells
5. Teignmouth
6. London
7. House
8. Wolf Song

この人はクラシックの教養がありますので、これまでもオーケストラのアレンジに非凡な感じがありましたが、こうしてオーケストレーションのみのアレンジに特化した事によって、そのアレンジ力の才能を存分に発揮しています。これまでのロックには無かったオーケストレーションです。これはロックもクラシックも慣れ親しんでいるからこそ出来るものであり、プログレでもオーケストラと競演などしていましたが、楽器の役割分担の仕方の感覚が並外れています。

曲はいつもしっかりとした作りですから、どんなアレンジになってもびくともしません。それだけしっかりした骨格があるので、オーケストレーションのアレンジも普通では面白くありません。そうなると退屈な作品になっていた事でしょう。そう感じさせない新鮮な気分で聴く事が出来ます。楽器のアレンジに伴う音の配列、ミックスの仕方が秀逸であります。一つ一つの楽器の役割を明確にしているのでクラシックを聴いていると言うより、やはりロックを聴いている気分になります。これはプロのオーケストラアレンジャーには出来ない感覚だと思います。これからもこの方向性を強調した方が良いと思います。

Wind in the Wires
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[20160418]

Lupercalia
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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2011年のアルバムです。ポップになればなるだけ80年代ポップスになっています。サウンドだけが上質になっていますが、ほとんど80年代にやっていた事の焼き増しでしかありません。音だけが良いので80年代ポップスよりはマシになっています。イギリスの歌謡曲だとしても、もっと現代的になっているはずですが、クラシック、レトロ感覚なのでしょうか。

1. The City
2. House
3. Bermondsey Street
4. The Future
5. Armistice
6. William
7. Time Of My Life
8. The Days
9. Slow Motion
10. Together
11. The Falcons

60年代からロックを聴いているものにとっては80年代サウンドがレトロと言う感覚はないのですが、現在の若者にとっては遠い過去なのでしょう。生オーケストラが入ってポップになっていると言う事で90年代のデヴァコメディーを連想しますが、それも60年代のウォーカーブラザースの再現でしたからレトロなのです。オーケストレーションだけが新鮮であり、これは今までのポップスには無かった感覚であり、そこは斬新な感じがします。

このアルバムだけMercury Recordsと言うメジャーからリリースされている事が影響しているのか、かなり素直にポップになっています。ジャケットもダサいですし、何か意識しているものがあったのでしょうが、現代的ではありません。何でもありの時代だからこれもアリですが、デジタルの部分がかなり薄くなっていて、オーケストレーションによるポップスが前面に出ています。それが昔のバートバカラック系とは違うと言う所だけ斬新です。そこは挑戦なのでしょう。

The City
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[20160417]

The Bachelor
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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2009年のアルバムです。ネオグラムロック色が全面に出ています。デジタルサウンドも生オーケストレーションも単なるアレンジの中の一部分でしかありません。普通にバンドアレンジにしたらグラムロックでしかありません。このスタイルは最近では珍しいので、若い人がこういうスタイルをやるのは逆に新鮮だったりします。ボウイやロキシーに影響を受けたバウハウスのような曲ばかりです。

1. Kriegspiel
2. Hard Times
3. Oblivion
4. The Bachelor
5. Damaris
6. Thickets
7. Count Of Casualty
8. Who Will?
9. Vulture
10. Blackdown
11. The Sun Is Often Out
12. Theseus
13. Battle
14. The Messenger

彼の特長としては生オーケストラ楽器の使用とデジタルサウンドですから、それはちゃんと含まれています。だからといって個性的なスタイルになっているかと言うと、そうでもありません。80年代に聴いたような曲ばかりです。ただ、それにオーケストレーションのアレンジを加えたり、90年代以降のデジタルサウンドを加えたミュージシャンは少ないので、それが売りになっています。前作はクラシカルなコンセプトがあったので、その手法はぴったりハマりましたが、グラムロックにこのアレンジは無くても良いと思います。

グラムロックをやるならもっとバンドサウンドを強調した方がストレートに伝わります。何故それをやらないか、それは彼が一人プロジェクトだからです。生オーケストラは雇っても、それ以外は自分で打ち込んで創っているからです。多重録音で生演奏している部分もありますが、あくまでも一人の環境で表現しなければなりませんので、バンドというより、こうした表現になってしまうのです。だから、これまでのグラムロックとは違う雰囲気となります。その微妙な感じこそが彼の特長であります。

Hard Times
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[20160417]

The Magic Position
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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2007年のアルバムです。ネオグラムロック、時にはネオアコのような作風であるのは変わりありませんが、エレクトロとアコースティック楽器によるアレンジのバランスがやっと良くなってきました。これまではサンプリングもアコースティック楽器も必要性をあまり感じられませんでしたが、本作では必要な場所に必要な音を配する事が出来ていると思います。やっとそれらしくなってきました。

1. Overture
2. The Magic Position
3. Accident & Emergency
4. The Bluebell
5. Bluebells
6. Magpie
7. X
8. Augustine
9. Secret Garden
10. Get Lost
11. Enchanted
12. The Stars
13. Finale
14. Bluebells

今作はゴシックな感じでありながらポップなノリになっています。まるでデヴァインコメディーにデジタルサウンドを加えたような内容になっています。これもイギリス独自の伝統を継承していると思います。これまで耳にしてきたような曲調ばかりですが、オーケストレーションは生演奏になっています。それにサンプリングによる編集も加わり、独自の世界観をやっと表現出来るようになっています。

伝統音楽と自由な発想が良い意味で融合して完成されていると思います。もっと自由な部分を大胆に表現しても良いと思いますが、そこは彼にとってはあまり重要では無いのでしょう。テクノロジーも生楽器もあくあまでも手段であって、それ以上にしっかりと作曲された曲の存在感がこそが特長であり、しっかり創られているだけに斬新さが薄いですが、奇抜な事をやるのが目的ではなく、音楽としての完成度を高めるという基本が明確になっています。曲も素晴らしい出来映えですし、名盤だと思います。

Overture
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[20160416]

Wind in the Wires
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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2005年のアルバムです。曲調はグラムロックからの流れを汲むポストニューウェイヴな感じにデジタルサウンドと言うスタイルなので、ネオグラムである事を強調した方が売れると思うのですが、時代的にはフォークトロニカとして売り出した方が良かったのか、フォークの部分は少ないですし、アコースティック楽器としてオーケストラ楽器を使うのも、必ずしも必要な音ではありません。そういうまだ融合しきれていない部分はあります。

1. The Libertine
2. eignmouth
3. The Shadowsea
4. Wind In The Wires
5. The Railway House
6. The Gypsy King
7. Apparition
8. Ghost Song
9. This Weather
10. Jacobs Ladder
11. Tristan
12. Eulogy
13. Lands End

基本はゴスっぽいニューウェイヴであり、それにデジタルサウンド、クラシック楽器のアレンジがなされていますので、単なる80年代ニューウェイヴを再現しているだけと言う一言で済みます。それでも今の時代では新鮮に聴こえますから、そこを全面に売り出した方が人気が出ると思いますが、ほとんど一人で演奏したり打ち込んだりして制作されているので、テクノ系として評価されているようです。

一人で打ち込んでいるミュージシャンでもテクノでは無くても良い訳ですから、もう少しそこは理解があっても良いのじゃないかと思いますが、世間のレッテルはどうしてもテクノと結びつけたがるのです。それとクラシックの下地がある人ですから、そこも強調されますが、さほどクラシックの要素は出てきません。あくまでもニューウェイヴ系の曲ばかりなのです。歌い方もそうです。ですから彼がやりたい事とイメージが今ひとつまとまっていない事が一番目立っている事だと思います。

The Libertine
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[20160416]

Lycanthropy
(1998/07/14)
Patrick Wolf

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Patrick Wolfはイギリスのミュージシャンで2003年のデビューアルバムになります。クラシックの教養がありますが、テクノロジーの手法も習得して、クラシックとエレクトロを融合させたフォークトロニカのスタイルになっています。曲の作り方はテクノポップ、シンセポップのような80年代スタイルに近いです。そこにオーケストラ系のサンプリング、エレクトロニックなアレンジが絡んできます。

1. Prelude
2. Wolf Song
3. Bloodbeat
4. To The Lighthouse
5. Pigeon Song
6. Don't Say No
7. The Childcatcher
8. Demolition
9. London
10. Paris
11. Peter Pan
12. Lycanthropy
13. A Boy Like Me
14. Epilogue

彼自身はアコースティックギターやウクレレ、ビオラなどを生演奏して歌います。歌は80年代ポップスに近いです。イギリスらしいと言えばそうですが、歌にクラシックの感覚はありませんが、曲の構成は普通の起承転結があり、そこはクラシックの教養からくる真面目さが感じられます。つまり、テクノでなくても成り立つ曲調なのですが、そこは若者の感覚でサンプラーや電子音を使ったアレンジにしています。

アコースティック楽器とエレクトロニックサウンドが混じり合っていると言う事でフォークトロニカサウンドになっていますが、曲自体はまともで、そこを崩す事はありませんので真面目さが伝わってきます。テクノなアレンジは無くても成立しますから、無理矢理テクノなアレンジにしているようにも感じますが、そこは80年代サウンド感覚に近いのでおかしくはありません。フォークトロニカの中ではクラシックの要素が含まれているので、そういう意味では個性的です。

Prelude/Wolf Song
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[20160415]

A Mineral Love
(1998/07/14)
Bibio

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2016年のアルバムで、リリースされたばかりの最新作です。前作が一つの区切りのようになっていると思いますが、こだわりよりもやりたい音楽をやるようになりましたが、再び70年代っぽい感じになっています。ソウル、ファンク系のフュージョンサウンドを再現したようなスタイル、それをまるで打ち込みじゃないみたいに表現しています。生演奏に聴こえる、もしかしたら生演奏なのかと思ってしまいます。

1. Petals
2. A Mineral Love
3. Raxeira
4. Town & Country
5. Feeling
6. The Way You Talk (Featuring Gotye)
7. With The Thought Of Us
8. Why So Serious? (Featuring Olivier St. Louis)
9. C'est La Vie
10. Wren Tails
11. Gasoline & Mirrors (Featuring Wax Stag)
12. Saint Thomas
13. Light Up The Sky

生演奏ならかれがやる必要も無いでしょう。生演奏をサンプリングしていると思いますが、つなぎ目が見えないくらいに器用に編集しています。それこそがこだわりなのかもしれません。あきらかにループさせている部分がありますが、いくつかのパターンのサンプリングを並べているので、生演奏のように聴こえます。90年代はサンプリングしている事を強調する事が流行っていましたが、もはやそれは時代遅れなのでしょう。サンプリングループではないように聴こえさせる。それはかなり繊細な作業だと思います。

デジタルクリップのようなノイズがまったくありません。いくつかの生演奏されている部分はあると思いますが、まるでマジックのように全てが生演奏のように聴こえます。それだけ技術が進んでいるのでしょうが、テクノらしさがありません。あえてそこを目指しているようです。そうなると生演奏で良いじゃないかとなりますが、やりたい事をやるだけなので、そこがこだわりがありません。どこか生演奏では無い感じが不思議なようでいて自然なのが突き抜けた感じがします。

Petals
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[20160414]

Silver Wilkinson
(1998/07/14)
Bibio

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2013年のアルバムです。これまでテクノな感じに接近していましたが、本来のビートレスなブリットポップな方向性に戻りながらも、ビートレスにこだわらず、ブリットポップにもこだわらず、更に進化した領域に入り込みました。あからさまにサンプリングしている事を強調する事無く、あくまでも滑らかな音楽として表現しています。

1. The First Daffodils
2. Dye the Water Green
3. Wulf
4. Mirroring All
5. À tout à l'heure
6. Sycamore Silhouetting
7. You
8. Raincoat
9. Look at Orion!
10. Business Park
11. You Won't Remember...
12. But I wanted you

初期の頃は癒し系のようでありながら、癒しになり得ないようなひねくれた部分がありましたが、滑らかな音楽として編集されているので、癒し系としても落ち着いて聴ける内容になっています。これまで代用してきた60年代風、70年代風の曲調ではなく、時代性を感じさせない、自分らしい音楽を確立させる事に成功していると思います。だから、そこにはビートレスにこだわる事も無く、テクノに媚を売る必要も無く、純粋に自分が求めているサウンドが自然と溢れ出しています。

アコースティックである事も、デジタルである事も、それをミックスさせる事も、あくまでも手段でしか無く、ただ純粋に自分が求めているサウンドを表現する境地に辿り着いています。売れる為にダンサブルなビートを取り入れる必要も無く、必要な所に必要なビートを入れる、わざとあざといサンプリングカットを入れる必要も無く、あくまでも自然に表現する事を楽しめるようになっています。ですから、これまでの作品とは段違いに完成度が高くなっています。フォークトロニカとも呼べますが、もはやそこにもこだわっていません。素晴らしい名盤です。

The First Daffodils
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[20160413]

Mind Bokeh
(1998/07/14)
Bibio

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2011年のアルバムです。更に進化したスタイルを手に入れています。フォークトロニカのテクノの部分が全面に出ていますが、曲はまるで70年代のポップス、ソウル、ファンク、ハードロック等、ブリットポップの別の表現の仕方になっています。ですからダンサブルだったり、ブレイクビーツみたいだったり、サンプラーの使い方も手慣れてきています。

1. Excuses
2. Pretentious
3. Anything New
4. Wake Up!
5. Light Seep
6. Take Off Your Shirt
7. Artists' Valley
8. K Is for Kelson
9. Mind Bokeh
10. More Excuses
11. Feminine Eye
12. Saint Christopher

ボーカル曲も多くなり、ボコーダーも多用してテクノ感を強調しています。曲調は明るめでポップなので親しみ易く、フォークトロニカにもこだわらないくらいに多彩なサウンドになっています。ビートレスだった作風にビートが加わった事で、より様々な可能性が芽生えてきました。アイデアもより膨らんでいるようで、しかもそのアイデアをしっかりとポップにまとめて無駄の無いアレンジにしています。ある意味ネオコアテクノと言えるでしょう。

彼の個性を進化させて上でのポピュラリティーに向かっていますから、普通のポップスとは違うヒネクレポップにもなっていますが、テクノファンに高く評価され、更に知名度が上がっていくようになります。レトロな曲調をサンプリングミュージックで再現する事で、懐かしくも新鮮な印象を与え、ありきたりなテクノにならずに済んでいるのが特長で、ありがちなテクノ音源を選択しながらも独自の世界を切り開いています。

Excuses
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[20160412]

The Apple and the Tooth
(1998/07/14)
Bibio

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2009年のアルバムです。この年は3枚もアルバムを出しています。Warpに移籍して急激に人気が出てきた事で、急遽制作されたようで、新曲は4曲だけで、後はリミックス曲と言う構成になっています。その新曲の出来が良かったのも急いだ理由かもしれません。リズムが素直にダンスのリズムになっています。曲はブリットポップにフュージョン感覚が加わっています。

1. The Apple And The Tooth
2. Rotten Rudd
3. Bones & Skulls
4. Steal The Lamp
5. S'vive(Clark Remix)
6. Sugarette(Wax Stag Remix)
7. Dwrcan(Eskmo Remix)
8. Lovers' carvings(Letherette Remix)
9. Haikuesque(The Gentleman Losers'whispers In...mix)
10. All The Flowers(Lone Remix)
11. Fire Ant(Keaver & Brause Remix)
12. Palm Of Your Wave(Bibio Remix)

新曲がテクノのリズムになっている事で、リミックスと並べても違和感が無い感じになっています。リミックスはさすがに遊び感覚満載で、他のアーティストの感覚で編集されていますので、これまでに無かった感じになっています。これに負けないくらいの新曲が出来た事がこの構成になっていると思います。リズムがひねくれていないので、より注目される存在となっていきます。

初期の頃はビートレスでしたから、リミックスされる事でまったく別の曲のように生まれ変わっています。リミックス曲も新曲のような新鮮さがありますが、これまでのイメージと極端に違いますので、昔からのファンには戸惑いがあると思いますが、それを中和しているのが新曲の4曲になっています。と言う事で、これから進化していく上での必要な作品となります。

The Apple and the Tooth/Rotten Rudd
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[20160411]

Ambivalence Avenue
(1998/07/14)
Bibio

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2009年のアルバムです。Warp Recordsへ移籍してからの第一弾になります。おる意味メジャーへ浮上した事になります。メジャーになった事でビートが加わるようになりました。それでも1曲目は3拍子と言う変則技で来た事で、テクノよりもサイケ感を醸し出しています。続く2曲目はファンクというこれまでに無かったスタイルで、3曲目になってやっと彼らしいアコースティックな曲になります。ドラムレスですが、ベースがある事でビート感が生まれています。

1. Ambivalence Avenue
2. Jealous Of Roses
3. All The Flowers
4. Fire Ant
5. Haikuesque (When She Laughs)
6. Sugarette
7. Lovers' Carvings
8. Abrasion
9. S'Vive
10. The Palm Of Your Wave
11. Cry! Baby!
12. Dwrcan

Warpと契約した事で機材を揃える金が手に入ったのでしょう。サンプラーも新しくしたようで、思いっきりサンプリングを繋ぎ合わせて曲を創っています。アコースティックギターよりもエレキギターを使う事が多くなっております。それでもブリットポップの雰囲気があります。ドラムパターンも非テクノであり、そこはひねくれています。Warpと契約した事で注目度も上がり、その個性的なサウンドも評価されるようになります。

シンセの音源もこれまでに無かったものであり、新しい機材を揃えている事が伺えます。かなりデジタル感が増していると言うか、田園地帯から都会に出てきた感じがします。しかし、田園地帯での生活から完全に抜け出した訳ではなく、都会ぶっているようで、まだ都会に馴染んでおらず、少し背伸びをした感じを音楽として表現しているかのようです。レコーディング環境が変わった事での刺激を楽しんでいるような作品です。

Ambivalence Avenue
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[20160410]

Vignetting the Compost
(1998/07/14)
Bibio

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2009年のアルバムです。イギリスにはトラッドフォーク以外にもケルトミュージック、中世的なアコースティック楽器による音楽などがあります。彼の場合は中世のアコースティック音楽を引用する事が多いです。これはプログレバンドが引用していましたので、プログレファンにとっては馴染みのある音楽になります。そういう意味ではとてもロック的なフォークトロニカになっています。

1. Flesh Rots, Pip Sown
2. Mr. & Mrs. Compost
3. Everglad Everglade
4. Dopplerton
5. Great Are The Piths
6. Odd Paws
7. Under The Pier
8. Weekend Wildfire
9. The Clothesline And The Silver Birch
10. Torn Under The Window Light
11. The Ephemeral Bluebell
12. Over The Far And Hills Away
13. Amongst The Bark And Fungus
14. Top Soil
15. Thatched
16. The Garden Shelter

これまではミニマルなスタイルが多かったのですが、この作品ではミニマルにはこだわっておらず、それにより牧歌的なフォークソングになっています。サンプリング音源もアコースティック楽器が多く、それらを加工しているだけなので、デジタルっぽさによる違和感はありません。音としては統一感があります。何と言ってもビートレスですから牧歌的なプログレッシヴロックになっています。

カセットテープに音源を落として、微妙な揺らぎをつけた不安定な感じを演出したり、癒しの音楽のつもりで聴いていると落ち着かない感じになります。決して気を抜いて聴けるような音楽では無いのです。でも木を感じたり、風を感じたり、息吹があったりする音楽です。大自然の中で耳にする音は綺麗な音ばかりではありません。騒音のような音も含まれます。そういう意味では現実味のある音楽だと言えると思います。

Flesh Rots, Pip Sown
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[20160410]

Hand Cranked
(1998/07/14)
Bibio

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2006年のアルバムです。サンプリングによるミニマルミュージックに生演奏をからめるという手法が定着しています。単なるフレーズの反復だけではなく、生演奏がからまってくるので現代音楽のような冷たい感じはしません。それでも情緒的かと言えば、そうも言い切れない感じが特長でしょう。機械的であるように感じながらも人間味が感じられるような不思議な感じです。

1. The Cranking House
2. Cherry Go Round
3. Quantock
4. Black Country Blue
5. Marram
6. Aberriw
7. Zoopraxiphone
8. Dyfi
9. Ffwrnais
10. Woodington
11. Above The Rooftops
12. Snowbow
13. Maroon Lagoon
14. Overgrown

ファーストよりもサンプリングしています感が強くなっています。それも良く練り込まれていて、生演奏されるフレーズとしっかり調和されるように作曲されています。反復させる部分と、反復にこだわらない演奏とをしっかり計算した上で反復するフレーズを自分で演奏してサンプリングしてループさせる。そこに生演奏を加えて完成させるという手法です。

そうする事によってループさせるテクノな手法を使いながらもフォークソングとしての雰囲気を保たせています。フォークとテクノのバランスが均等になっているフォークトロニカになっていると思います。歌を歌っている曲もあり、ソフトロックのような柔らかい感じになっています。彼の場合はトラッドフォークではなく、ブリットポップ感覚のフォークソングです。割と日本でも親しんでいるスタイルのフレーズを反復させる事で、雰囲気だけは出しながら古くさく感じさせない微妙な塩梅が見事です。

The Cranking House
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[20160409]

fi
(1998/07/14)
Bibio

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Bibioの2005年のデビューアルバムです。BibioとはイギリスのStephen Wilkinsonの一人プロジェクト名になります。生演奏されたアコースティック楽器とエレクトロニックを融合させたフォークトロニカのスタイルを継承しています。フォークの部分はブリットポップ的で、いかにもイギリスらしい解釈で創られています。このアルバムではまだボーカルはとっておらず、インスト曲ばかりです。

1. Cherry Blossom Road
2. Bewley In White
3. Puffer
4. Cluster At CWM Einion
5. London Planes
6. It Was Willow
7. I'm Rewinding It...
8. Looking Through The Facets Of A Plastic Jewel
9. Wet Flakey Bark
10. Bewley In Grey
11. Teleidophonic Torch
12. Puddled In The Morning
13. At The Chase
14. Cantaloup Carousel
15. Lakeside
16. Bewley In Red
17. Poplar Avenue (Uncut)

アコースティック楽器、特にアコースティックギターは生演奏されていますが、ミニマルな流れになっていて、描写的な表現になっています。生演奏をサンプリングしているのでもなく、ループもさせていないので、一人多重録音の手法をとって制作されているようです。サンプリングされている音源もありますが、基本は生演奏のアナログ感を大事にしています。

フォークトロニカの解釈もミュージシャンによって様々ですが、この人も独特の解釈で曲を創っているようです。情景を写し取ったような流れをミニマルな表現で綴っています。印象派と現代音楽の両方の感覚を持っていると思います。家具のような音楽でありながら、どこか普通ではないので、ただ聴き流すのは難しいと思います。リズムとなるパートが無いのでアンビエントなようでもありますが、リバーブは控えめなのでアンビエントとも言いがたい物があります。フォークトロニカとしか言いようがありません。

Cherry Blossom Road
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[20160409]

Turbines
(1998/07/14)
Tunng

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2013年のアルバムで現在までの最新作です。よりプログレッシヴな完成度へ向けて充実した内容になっています。彼らにとってデジタルな音源はあくまでも手段であって、基本はどれだけトラッドフォークを進化させていくかがテーマなのだと思います。テクノ感覚を取り入れる事で生まれるダイナミズムにより、それまでに無かったトラッドの新たな形を創造する事で結果、プログレッシヴロックになっています。

1. Once
2. Trip Trap
3. By This
4. The Village
5. Bloodlines
6. Follow Follow
7. So Far From Here
8. Embers
9. Heavy Rock Warning

音楽を創る上で、最初にイメージする方向性は重要だと思います。それにそって完成させていく訳ですが、出来上がってくる音楽はある意味自分の子供のようなもので、自分の手を離れた一つの人格のようなものを持っています。ですから、こういう子に育って欲しいと思っていても、その子の人格で思ってもいなかった人間に成長していく事があります。親としては子供の個性を尊重して自由に羽ばたかせなければなりません。勿論脱線しないようにしつけも大事です。

そうして出来上がってくる音楽は最初のイメージからかなり飛躍した内容になる事があります。それは作曲者にも最初から想像出来ない出来映えになる事があります。だから音楽を創るのは面白いのです。そういう飛躍的な結果を生み出している作品になっていると思います。最初の曲のイメージを膨らませて、様々なアイデアを織交ぜながらより曲としての完成度を高める。それは創世記のプログレッシヴロックの勢いにも似ています。それだけのエネルギーを感じさせる名盤に仕上がっています。

Full Album
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[20160408]

...And Then We Saw Land
(1998/07/14)
Tunng

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2010年のアルバムです。どんどんバンド演奏の比重が多くなって、デジタルな部分は効果音的な扱いになっています。それだけトラッドとしての楽曲で勝負出来るような曲を書いています。フォークトロニカ自体でメジャーに売れているミュージシャンはいませんが、明らかにフォークトロニカの手法が広くポップチャートにも浸透しています。ですから、デジタルの部分を薄めにすると、単なる普通の曲に聴こえてきます。

1. Hustle
2. It Breaks
3. Don't Look Down Or Back
4. The Roadside
5. October
6. Sashimi
7. With Whiskey
8. By Dusk They Were In The City
9. These Winds
10. Santiago
11. Weekend Away

エレクトロと言うより、音響派のようなサウンドになっています。ポップなトラッドフォークという趣きになっています。それだけ親しみ易さも出てきています。比較的明る目の曲も増えて、曲重視でアレンジされているので、エレクトロも効果的な使い方に留まり曲を盛り上げています。フォークトロニカを卒業して自分達のサウンドを確立しているように思います。バンドとして成熟してきました。

サンプリングよりも生演奏でアコースティックサウンドを表現できますから、一般的なフォークトロニカとは異質なものになります。生演奏ですが、編集の仕方は音響派の感覚ですから普通のトラッドとも違います。若い感覚でトラッドフォークを進化させると言う志向は貫かれていて、それこそがこのバンドの魅力であります。かなりポップな感覚で仕上げられているので、音楽としての完成度は高くなっています。一つの極みに達した名盤です。

Hustle
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