続きましてはBooker T. & the M.G.sの紹介です。スタックスレーベルのスタジオミュージシャンとして、数多くの作品のバックを務めていた彼らの62年のデビューアルバムです。62年といえばビートルズと同じデビューですが、その時に既にこれだけ優れた
音楽を演奏していたのです。
ソウルミュージックのルーツ的な作品となっていますが、その後のポップ界に与えた影響は計り知れないものがあります。
1. Green Onions
2. Rinky Dink
3. I Got A Woman
4. Mo' Onions
5. Twist And Shout
6. Behave Yourself
7. Stranger On The Shore
8. Lonely Avenue
9. One Who Really Loves You
10. You Can't Sit Down
11. "A Woman, A Lover, A Friend"
12. Comin' Home Baby
メンバーは黒人のキーボードのBooker T. Jones、ドラムのAl Jackson, Jr.、白人のギターのSteve Cropper 、ベースのLewie Steinbergという、黒人二人、白人二人の混合グループで、当時は白人と黒人が同じバンドにいるというのは珍しかったと思います。又、バックバンドをやっていただけにボーカリストがいませんので、全編インスト曲にも関わらず、永遠の名曲Green Onionsがシングルヒットして、バックバンドとしてではなく、主役としてこのバンドの名前が世界的に広まっていきます。
オーティスレディングのバックバンドとしても活躍し、Steve Cropperは後にジェフベックグループのプロデュースやBlues Brothersのバックを務めた事でも有名で、このバンドの付加価値をつけています。リズム6ブルース、
ソウルミュージックの演奏なので、必要な演奏しかしていません。シンプルでありながら、その黒人
音楽をかっこよく聴かせるというセンスは業界随一であります。リズム&ブルースというのは黄金のコード進行で作曲されていますので、曲が良くない訳が無いのですが、それの一番美味しいところを心得ているバンドでありました。歴史的なる名盤であります。
Green Onions