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[20070224]

(Who's Afraid Of?) The Art of Noise! (Who's Afraid Of?) The Art of Noise!
The Art of Noise (1990/06/15)
ZTT/Universal
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アメリカから広まったヒップホップですが、イギリスでも感染して独自の発展を遂げていきます。このアートオブノイズはヒップホップには属しませんが、この後のブレークビーツやドラムンベースの元となるような存在なので紹介していきます。トレヴァーホーンが始めたZTTレーベールの第一弾アーティストとなります。トレヴァーはマルコムマクラレーンのバッファローギャルズでヒップホップを紹介した後、イギリス独自の路線を模索します。エレクトリックポップ、つまりテクノポップの流れを汲むものであり、サンプリングの活用法を大々的に打ち出した教則本的な作品です。

1. Time for Fear (Who's Afraid)
2. Beat Box (Diversion One)
3. Snapshot
4. Close (To the Edit)
5. Who's Afraid (Of the Art of Noise)
6. Moments in Love
7. Momento
8. How to Kill
9. Realization

今では分かりませんが、当時は強烈なドラムサウンドでした。それまでのドラムサウンドは薄っぺらい音のものが多く、ジョンボーナムだけがへヴィーなサウンドを叩ける唯一の人でした。カーマインアピスは録音状態が良くないので迫力は半減しておりました。80年代になってゲートリヴァーブサウンドでドラムにも強烈な音が使われるようになります。しかし、サンプリングしたドラムはもっと強烈な音を生み出せたのです。元ネタがジョンボーナムだったりするので当然ですが、それを意図的に歪ませて、これにもゲートリヴァーブをかけたりしています。ドラムサウンドだけでも自己主張出来るものです。つまりドラムンベースの考え方が既にここでは始まっていたのです。

又、サンプリングした音を途中でトリミングしてカットされた音は強烈なノイズ的なサウンドでインパクトがあります。このアートオブノイズの凄いところは、そういったうわもののサウンドも充実しているところです。ギターの音もサンプリングして的確な場所で使います。当時安物のポータサウンドでのサンプリングしか出来なかった私にとっては、このフェアライトで行われている作業が理解出来ませんでした。どうすればこんな音が出せるのか雑誌で調べるしかなかったのです。

アートオブノイズはトレヴァーのグループではありません。彼はあくまでもプロデューサー的立場で、これまでもサンプリングサウンドを創ってきたのがこのメンバーなのです。トレヴァーは指示するだけの存在です。特に学者肌のJ.J.ジェクザリックがプログラミングしており、アン・ダドリー、ゲーリー・ランガンなどがまとめあげます。ピーターガブリエルのようにアフリカの音源をサンプリングするのとは違って、テクノ的解釈でサンプラーを使用したという事で、サンプラーの可能性が一気に高まりました。使い古されたオーケストラヒットにも多くの種類があり、音源の豊富さも憧れの存在でした。今でこそ多くの音源を簡単に入手出来ますが、当時は金を持っているものにしか所有出来ないものでした。

Close To The Editというイエスをパクった曲名などはトレヴァーのアイデアでしょう。ヨーロッパのデカダンな薫りもあり、YMOにも多大な影響を与えた衝撃のデビューアルバム。歴史的なる名盤です。デジタルロックの幕はここにきって落とされました。

Beat Box

Close To The Edit

Moments in Love
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[20070224]

Innovator Innovator
Derrick May (1997/10/28)
Transmat
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Mayday Mix Mayday Mix
Derrick May (1997/04/28)
Open
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エレクトリックポップからハウスを経てデトロイトテクノが誕生します。シンセサイザーとRoland TR-909というシーケンシャルリズムマシーンを屈指し、ヒップホップのカットアップな手法を取り入れて発展していきます。ホアン・アトキンス、ケビン・サンダーソンとこのデリックメイが創始者となっています。

ディスク:1
1. "rest"
2. Strings Of The Strings Of Life
3. Another Chaos Beyond Chaos
4. Freestyle
5. Feel Surreal Begins
6. Beyond Kaos
7. Another "rest"
8. The Dance
9. A Little Spaced Out
10. Daymares
11. It Is What It Is
12. Beyond The Dance (Cult Mix)
13. Original Feel Surreal
14. r-Theme
ディスク:2
1. To Be Or Not To Be
2. Icon (Montage Mix)
3. Phantom
4. A Relic Mix
5. Kaotic Harmony
6. More Phantom
7. Salsa Life
8. Nude Photo
9. The Beginning
10. Another Relic From the Relic
11. Drama
12. "Strings"- The Original Mix
13. Wiggin-Juan Atkins Mix

それほど多くの作品は残しておりませんが、彼らが創り出したサウンドはその後のテクノシーンの
原動力となっていきます。DJスタイルなのでミキシングのセンスが問われる訳ですが、サンプリングよりもエレクトリック機器によるサウンドが主流で、日本では御馴染みのテクノという言葉が世界的なものになっていきます。

テクノポップとは違うところは、ヒップホップ以降のビート感を持っているところです。最初はデトロイトだけの小さなムーヴメントでしたが、その影響力は世界中に広まり、多くの後継者を生み出していく事になります。ヒップホップとは別のジャンルのようでありながら属してしまうところがヒップホップの懐の広さです。

NYE 2006 Skopje

Strings Of Life

Wire99 Yokohama

Live Mixture

DJ set on EXIT 6

[20070223]

Licensed to Ill Licensed to Ill
Beastie Boys (1995/03/28)
UM3
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Hello Nasty Hello Nasty
Beastie Boys (1998/07/14)
Grand Royal/Capitol
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Check Your Head Check Your Head
Beastie Boys (1992/04/21)
Grand Royal
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Ill Communication Ill Communication
Beastie Boys (1994/05/31)
Grand Royal
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元々パンクバンドでありましたが、ヒップホップを取り入れるようになってビースティーボーイズと名乗るようになりました。黒人のノリとは明らかに違いますが、パンクな要素と相まって瞬く間に人気者になり、ヒップホップ初のチャートNo.1に輝きました。ストリートキッズの支持を得てヒップホップがいよいよ白人の手にも委ねられるようになっていきます。ただこの手のノリを真似した日本のラップは鈍臭いのが多いです。

ハードロックなどからサンプリングした歪んだビートでミクスチャー系の手本となってもおります。まるでディーヴォのような歌とヒップホップとパンキッシュでヴァイオレンスな音楽性で、個人的にも結構聴けるヒップホップだと思います。しかし、この奇跡的な音楽は彼らだから出来る事であり、真似するような事は無いようにしていただきたい。真似するより独自のサウンドを追求しないとヒップホップを巧く乗れる人と乗れない人がいるからです。特に日本のヒップホップは悲惨です。

ロックファンにも通用するヒップホップと仕手はこれが始まりであり、ここからあらゆる後継が発展的な斬新な音楽を創っていく事になります。まだヒップホップに可能性があった頃の素晴らしい音の塊達です。

Fight for Your Right

Sabotage

Triple Trouble

Ch-Check It Out

Spam

Stick Em Up

brass monkey

Pass the Mic

Girls in the Groove

[20070222]

The Hits The Hits
MC Hammer (2000/09/04)
Emi Gold
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Too Legit to Quit Too Legit to Quit
MC Hammer (1991/10/29)
Capitol
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アフリカバンバータのアルバムはヒットしましたが、最初にヒットチャートに登ったのはRUN.D.M.Cであり、そしてこのM.Cハマーでした。当時のハマーの人気は相当なもので、日本でもハマ男と呼ばれる人種がいたほどでした。最近では完全に忘れ去られており、アルバムの入手も困難な状態でした。しかし、最初の3枚のアルバムはどうしても揃えておきたいものです。それも難しい場合はベストで我慢して下さい。私個人的にはサードアルバムが好きです。サードの頃には単にハマーと名乗っておりました。

1. U Can't Touch This
2. Adams Groove
3. Too Legit to Quit
4. This Is the Way We Roll
5. Pray
6. Turn This Mutha Out
7. Gaining Momentum
8. Do Not Pass Me By
9. Let's Get It Started
10. They Put Me in the Mix
11. Black Is Black
12. Help the Children
13. Pump It Up (Here's the News)
14. Have You Seen Her?
15. U Can't Touch This [Club Version]
16. Feel My Power
17. Yo!! Sweetness

U Can't Touch This が有名で今でもCMに使われています。Too Legit to Quitが格好いいと思うのですが、このPVではジェイムスブラウンから直々に後継者としての戴冠を受ける儀式を行っております。マイケルでもなく、プリンスでもなく、我こそがジェイムスブラウンを受け継ぐ正統な者だとの主張でした。そのパロディーをしたとんねるずのPVも笑えました。

ハマーのラップは独特で、ダンスもへんてこりんです。この頃から輪郭のはっきりしないダンスが一般化していきます。しかしラッパー連中からは邪道扱いされておりました。Adams Grooveは映画アダムズファミリーで使われました。黒人というのは自分の名前を前面に出して歌の中でも連呼するようなところがあります。例えばブーチーコリンズですが、このハマーも自分の名前を連呼する所がいかにも黒人らしくて笑えます。インチキラッパーっぽい所も含めて結構楽しめる曲が多いです。ヒップホップの黎明期から一般化していく役割を担った存在としての評価は高いでしょう。

U Can't Touch This

Too Legit to Quit

Too Legit To Quit(Parody)Staring Takaaki Ishibashi.

Pray

Turn This Mutha Out

Pump It Up

Have You Seen Her?

[20070221]

Hydraulic Funk Hydraulic Funk
Afrika Bambaataa (2000/10/24)
Strictly Hype
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アフリカバンバータはリミックス作品も含めて多くの作品を出しておりますが、1999年、2000年を迎える前にこの作品を出して健在である事をアピールいたしました。初期の頃はオールドスクールと呼ばれるもので、著作権に大きく関わるような作品を平気で出しておりました。しかし、時代に合わせて自身の音楽性も柔軟に対応してこの作品を出したのでした。スティーヴンブーギーブラウン、フレッドハッサンフォウラーとのコラボレーションです。

1. Really Feeling
2. Alright
3. Hell Yeah
4. Spell of Kingu
5. Flash Light
6. Look in Your Eyes
7. Matrix
8. Fiction
9. Party With You
10. Nitro
11. N.W.O.
12. Hydraulic Funk

バンバータのラップはジェイムスブラウンのようなファンクに根ざしたものがあり、それはこのアウバムでもそうであり、ワンパターンに落ち入り易いラップにバリエーションを与えております。Flash Lightはパーラメントの曲で、他の曲もP-FUNK的なノリをしております。ファッションセンスもP-FUNK一派に近いものがあります。Look in Your Eyes はプリンスのパープルレインのような3拍子バラードです。これはなかなかの聴きものです。良い曲です。

既に若手の台頭で忘れ去られた感があった時期ですが、こうして作品を出してはその名を反芻させる動きを見せます。ヒップホップの黎明期からその発展に一番尽力してきた人物です。興味のある方は他のアルバムも検索してみて下さい。

Peace, Unity, Love and Having Fun

Freestyle

Make It Funky

[20070220]

Planet Rock: The Album Planet Rock: The Album
Afrika Bambaataa & Soulsonic Force (2005/10/18)
Tommy Boy
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Planet Rock Remixes Planet Rock Remixes
Afrika Bambaataa (2001/08/13)
Tommy Boy
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Return to the Planet Return to the Planet
Afrika Bambaataa (1999/11/22)
Music Avenue
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ヒップホップというのはKool Hercが最初にダブのサウンドシステムを応用して創り出したブレイクビーツの原型によって始められました。つまりヒップホップはレゲエもルーツとして持っているブラックミュージックのの総体として位置するのです。それに影響を受けたこのアフリカバンバータが作品を世に出していったのです。クラフトワークのTrans-Europe Expressをサンプリングして創り出したのがこのプラネットロックです。

1. Planet Rock [Original Twelve Inch Version]
2. Looking for the Perfect Beat [Original Twelve Inch Version]
3. Renegades of Funk [Remix]
4. Frantic Situation [Frantic Mix]
5. Who You Funkin' With?
6. Go Go Pop
7. They Made a Mistake

プラネットロックにはいくつかのリミックス盤があり、時代時代にその存在をアピールしていたのです。ズール・ネイションといったバンドを組んだりもしていましたが、彼らこそがヒップホップミュージックの創始者なのでした。ブロンクスのギャングスタ達が暴力の代わりにラップにのせて言い合うという平和的な志向もあり、瞬く間にラップが流行り出します。それに併せてブレイクダンスを踊るもの、ペインティングをするもの、新しい時代はすぐに世間の知るところとなります。

アフリカバンバータは誰よりもレコードを持っている事で王者に君臨し、DJとしても名を馳せます。ターンテーブルをこすってスクラッチサウンドを出し、レコードとレコードをミックスし、サンプリングでビートを再生させ、楽器が弾けなくても音楽を創り出せるという恐ろしい方程式を始めたのです。

オリジナルアルバムはオールドスクールなサウンドです。現在でも通用するのはリターンの方でしょう。ハウスやブレークビーツ,テクノもこのヒップホップに属する音楽として発展していきます。始まりは混沌としていましたが活気がありました。今のような退屈な音楽ではなかったのです。

Planet Rock

Afrika Bambaataa & Soulsonic Force - Planet Rock

Looking for the Perfect Beat

Renegades of Funk

[20070219]

Duck Rock Duck Rock
Malcolm McLaren (1990/06/15)
Polygram
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本日よりヒップホップの特集に入ります。現在まで至るのがヒップホップです。それだけ新しい音楽が生まれていないという事になりますが、ヒップホップ以前と以降では、パンク以前と以降で大きく違うように大きな変化となりました。そのヒップホップを初めて世界に披露したのがこのアルバムです。セックスピストルズのマネージャーでバウワウワウ、アダムジアンツを育てた悪名高きマルコムマクラレーンのファーストアルバムになります。

1. Obatal
2. Buffalo Gals
3. Double Dutch
4. Merengue
5. Punk It Up
6. Legba
7. Jive My Baby
8. Song for Chango
9. Soweto
10. World's Famous
11. Duck for the Oyster

これまた悪名高きトレヴァーホーンをプロデュースに器用し、フェアライトを屈指したワールドミュージックの走り的なアルバムです。当時はトーキングヘッズ同様のカルチャーショックを受けました。このアルバムのコンセプトは世界のローカルな音楽をサンプリングして紹介するというもので、曲間に流れるラジオ番組風のSEで流れる曲も又魅力的な曲ばかりです。

Obatalはキューバの宗教音楽のようですが、アフリカンなリズムと共通のものがあります。テクノなアレンジがカッコイイ。Buffalo Galsが、ニューヨークはブロンクスでローカルに流行っていたヒップホップを紹介した曲です。スクラッチやダンス、ラップといったこれまで聴いた事のない音楽でした。曲自体は数え歌になっているところがひょうきんです。この曲を元にしてハービーハンコックがロックイットで世界的なヒットを出しました。ヒップホップは文化の総体であり、ジャケットに描かれているペインティングアートやラップが含まれています。

Double Dutchは所謂縄跳びのアクロバット的なパフォーマンスとして有名ですが、曲はアフリカンです。Merengueはカリビアンでトロピカルな曲です。Punk It Upは後に流行るアフリカンポップな曲でセックスピストルズについて歌われています。Legbaもキューバの音楽をテクノにアレンジしています。Jive My Babyもカリプソフレイヴァーなアフリカンポップです。ノリノリで大好きな曲です。 Song for Changoはアフリカの民族音楽でフェアライトによる笛の調べがテクノしています。Sowetoはアフリカンポップでトロピカルにファンクな曲です。シングルヒットしました。World's Famousは又してもヒップホップです、かなり都会的な雰囲気も出しています。Duck for the Oysterテネシーやオクラホマでのフォークダンスです。アメリカの古き良きお遊び歌といったところです。

トレバーホーンによりアートオブノイズのメンバーにより創られたアルバムである訳ですが、このポップ感覚はマルコムのセンスによるものです。このアルバムで世界一周しているような感覚とラジカセから聴こえる世界のローカルな流行が楽しめる歴史的な名盤です。歴史的には最重要な位置に存在しています。このアルバムがなければヒップホップは一部の都市での音楽に過ぎなかったのです。

Buffalo Gals
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[20070218]

Don't Stand Me Down Don't Stand Me Down
Dexys Midnight Runners (2003/02/24)
Emi
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ディキシーのサードアルバムでありラストアルバムになります。大ヒットしたセカンドアルバムのつもりで聴くと肩すかしを食らってしまいます。しかしディキシーの持ち味であるケヴィンの粘っこいボーカルとリズム&ブルースの美味しいところはしっかりと抑えられています。発売当時のジャケットとは違いますので、イメージも変わった感じがします。このジャケットの方が内容を良く表しているかもしれません。結構リラックスしているのです。

1. Kevin Rowland's 13th Time
2. The Occasional Flicker
3. This Is What She's Like
4. My National Pride (Formerly Knowledge Of Beauty)
5. One Of Those Things
6. Reminisce (Part Two)
7. I Love You (Listen To This)
8. The Waltz

内容的にはケルティックな要素とソウルの要素を併せた独自の音楽性をしっかりと出しているのですが、どうも良いメロディーを創ろうという意思が感じられません。それどころか会話風だったりとメロディーを無視しながらも、演奏だけは前作からの美味しさを受け継いでいる中途半端な内容なのです。This Is What She's Likeはカントリー調ですが、元々カントリーはアイリッシュフォークから派生していますので良いのですが、この穏やかさはファーストにもセカンドにもなかったものです。以前の音楽を期待していると面食らいます。

このアルバムを発表後にボーカルのケヴィンがゲイである事をカミングアウトし、女性の下着姿の写真を公表していました。そんなこんなで内容もセカンドを越えているものではなく、ディキシーの名前は何時しか忘れ去られる事となりました。しかし彼らが残した愛すべき素晴らしき音楽は今も私の心を捕らえて離しません。
これにて80年代のブルーエイドソウルの特集を終わります。他にも沢山のミュージシャンがいましたが、私の趣味に合わないものは紹介していません。次回からは次の時代へと歩を進めます。

This Is What She's Like

[20070218]

Too-Rye-Ay Too-Rye-Ay
Dexy's Midnight Runners (2002/02/05)
Universal
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私のコレクションの中でも名盤中の名盤を紹介します。
Dexy's Midnight Runnersはアイルランドのバンドであり、ケルトミュージックの楽器編成、バイオリンやバンジョーなどを使う編成でソウルフルなリズム&ブルースを聴かせてくれる希有なバンドでした。

1. Celtic Soul Brothers
2. Let's Make This Precious
3. All in All (This One Last Wild Waltz)
4. Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)
5. Old
6. Plan B
7. I'll Show You
8. Liars a to E
9. Until I Believe in My Soul
10. Come on Eileen
11. Show Me [*]
12. Dubious [*]
13. T.S.O.P. (The Sound of Philadelphia) [*]
14. Let's Get This Straight (From the Start) [*]
15. Reminisce, Pt. 1 [*]

まず、MTV効果もあってのヒット曲Come on Eileenからして良い曲なのですが、他の曲も同じく良質な名曲ばかりなのです。アルバムの最初から最後まで感動しっ放しで聴き通せる、めったに出会えない大満足の名盤なのです。

ヴァンモリソンの.Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)など、まるでオリジナル曲のような歌いっぷり、Celtic Soul BrothersやPlan Bなど、見事なグルーブ感のR&Bは最高です。もともとR&Bというのにはずれはないのですが、これまでのどんなR&Bよりも満足出来ます。

ケヴィン・ローランドの癖のあるボーカルさえ気に入ってくれれば、これほどの名作は他にはないと言い切ります。この後、3枚目もいい感じのグルーブを聴かせてくれますが、このアルバムのような集中力が感じられない作品となりました。

正しくこのアルバムこそが、ロック名盤シリーズに相応しいアルバムとして、大絶賛いたします。名盤中の大名盤です。

Celtic Soul Brothers

Liars a to E

Come On Eileen

[20070218]

若き魂の反逆児を求めて 若き魂の反逆児を求めて
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ (2004/02/25)
東芝EMI
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80年代のブルーアイドソウルブームは単なる偶然で、元々ソウルミュージックをやる為にアイルランドからやってきたのがこのデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズです。アルバムジャケットからパンクを連想させるので、ネオパンク的な扱いをされていたのですが、「ロックなんて糞食らえ!俺たちはソウルだっ!」と公言した強者集団です。セールス的にもセカンドアルバムの方が有名で、ケルティックな要素も取り入れたソウルミュージックが特徴です。しかし、このファーストではホーンを中心としたソウル、リズム&ブルースが堪能出来ます。

1. Burn It down
2. Tell Me When My Lights Turn Green
3. The Teams That Meet In Caffs
4. I'm just Looking
5. Geno
6. Seven Days Too Long
7. I Couldn't Help If I Tried
8. Thankfully Not Living In Yorkshire It Doesn't Apply
9. Keep It
10. Love Part One
11. There, There My Dear
12. Geno
13. There There My Dear

このバンドの最大の魅力は何と言ってもボーカルのケヴィンローランドの粘っこい歌にあります。その激しさからパンクとして聴く人もいますが、明らかにソウルの激しさです。ソウルブームの時代も味方して注目を浴びますが、ヒットはセカンドアルバムを待たなければなりません。ファーストからはGenoがヒットしています。続くSeven Days Too Longとがディキシーズらしい曲ではないでしょうか。Thankfully Not Living In Yorkshire It Doesn't Applyではファルセットを聴かせますが、このような曲はアフターパンクでなければ創れない代物でしょう。

まだ荒削りなファーストアルバムではありますが、ジャケットのイメージからもパンクなイメージがありながらも、ブレない姿勢は一貫しており、泥臭いソウルをロック的な観点からも楽しめます。リズム&ブルースの旨味をものにするのはこの後ですが、ディキシーズは愛すべきバンドなのであります。このファーストから楽しみましょう。

Geno

Geno/ON TV

I Couldn't Help If I Tried

There, There My Dear

[20070218]

Wildcard Wildcard
Terence Trent D'Arby ()
Unknown Label
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Terence Trent d'Arby's改めSananda Maitreyaと名乗ってからの作品です。ネット販売もされておりましたが、CDとしても販売されており、これ以降の作品はネットのみでの販売になっているようです。ボクサーのカシアスクレイが宗教的な改名によりモハメドアリと名乗った例がありますが、彼は夢の中で出てきた天使が自分をSananda Maitreyaと呼んでいたので、これが本来の自分の名前なのだと思った事がきっかけになっているようです。

1. O Divina
2. Designated Fool
3. My Dark Places
4. The Inner Scream
5. SRR-636
6. Drivin' Me Crazy
7. Suga Free
8. What Shall I Do?
9. Testify
10. Shalom
11. Girl
12. Ev'rythang
13. Sweetness
14. Some Birds Blue
15. Be Willing
16. Goodbye Diane
17. ...And They Will Never Know
18. Sayin' About You
19. Shadows

音楽的には前作の完成された自分の音楽を披露していますが、O Divinaを始めとするポップな曲があり、とても軽快な内容になっています。勿論デジタルなハードロックも存分に楽しめます。ブレイクビーツは取り入れるようになりましたが、ラップのような安易なものは取り入れていないところが好感が持てます。Drivin' Me Crazyのよう名素直なポップメロディーを創れるところも好感が持てます。

賛否両論を巻き起こした作品もありましたが、彼は一つも質の悪い作品は出しておりません。Sananda Maitreyaとなっても彼はもっと評価されるべきミュージシャンだと思います。そしてインディーからのネット販売だけではなく、メジャーシーンに帰ってきてくれる事を望みます。既存の音楽業界が糞だとしても、それを利用するくらいの柔軟性は持っていてもいいと思います。このアルバムも前作に負けないくらいの質感を持った名作となっています。

O Divina

O Divina/LIVE

Sananda Maitreya interview on Spain TV

[20070218]

TTD's Vibrator TTD's Vibrator
Terence Trent d'Arby (1995/05/09)
Work
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Terence Trent d'Arbyの最高傑作としてはこの作品をあげたい。彼の持ち味であるソウルフルな部分とハードロック的な趣向、ポップセンスなどが見事に融合して作品として素晴らしい出来映えとなっています。これまでの自己主張故の試行錯誤も落ち着いて、本当にやりたい音楽を表現して尚かつ人が聴いても楽しめる内容になっています。ジャズやクラシックなsッ手法もセンス良く取り入れています。

1. Vibrator
2. Supermodel Sandwich
3. Holding on to You
4. Read My Lips (I Dig Your Scene)
5. Undeniably
6. We Don't Have That Much Time Together
7. C.Y.F.M.L.A.Y?
8. If You Go Before Me
9. Surrender
10. TTD's Recurring Dream
11. Supermodel Sandwich w/Cheese
12. Resurrection
13. It's Been Said

Vibratorからいきなりハードロックのギターリフがカッコイイ曲で始まります。レニークラヴィッツとは違うカッコ良さです。それでいて歌はソウルフルであるというプリンスとは違う融合感覚です。Supermodel Sandwichもカッコイイハードロックにファンキーなウネリが見事にハマっています。Holding on to Youはリズム&ブルースを素直に表現していますが古くさくは感じません。Read My Lipsはエスニックでサイケな曲でスティーヴィサラスのファンキーなハードギターが添えられています。バグパイプ的なSEも面白いです。Undeniablyはブランフォードマルサリスのサックスをフューチャーした美しいバラードです。

We Don't Have That Much Time Togetherはボサノヴァ調のロバータフラックのような見事なポップバラードで名曲です。C.Y.F.M.L.A.Y?はダービーのマルチワンマン録音になっているファンクです。ワウギターが70年代しています。If You Go Before Meはピアノ弾き語りでしっとりと聴かせてくれます。Surrenderはブレイクビーツなファンクです。TTD's Recurring Dreamもブレイクビーツにファンクなうわものを載せています。Supermodel Sandwich w/Cheeseではクラヴィネットを使ったソリッドなファンクアレンジが格好いいです。Resurrectionはジミヘンを思わせるアルペジオバラードフェイズギターが印象的です。It's Been Saidは物悲しいピアノの響きに切ないくらいの歌。そして生ストリングスが絡み静粛なる終焉が訪れます。

勿論捨て曲無しで、名曲と呼べる作品を多数収めた文句のつけ様のない名盤です。デビュー当時にかけられていた彼への期待がやっと叶えられたと言ってもいい内容で、これまではそれらの期待をわざとはぐらかしてきていましたが、この時期になるとそれもどうでも良いことになったのでしょう。そしてその期待を受けて立てるだけのソングライティングも出来る実力も備え、そんな思惑とは違う次元で表現されている見事な名盤が生まれたのでした。

Vibrator

Holding on to You

Read My Lips

Undeniably

If You Go Before Me

[20070217]

Terence Trent d'Arby's Symphony or Damn Terence Trent d'Arby's Symphony or Damn
Terence Trent d'Arby (2001/02/12)
Columbia
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前作で魅せた独創的な音楽性をより突き進めたサードアルバムです。しかし、こちらではもっと分かり易くまとめております。かなりロック色が強く、彼にとってはブラックミュージックイコール自身の音楽性ではないようです。90年代を過ぎておりますので、デジタルロック的なアレンジがあるのも特徴でしょうか。

1. Welcome to My Monasteryo
2. She Kissed Me
3. Do You Love Me Like You Say?
4. Baby Let Me Share My Love
5. Delicate
6. Neon Messiah
7. Penelope Please
8. Wet Your Lips
9. Turn the Page
10. Castilian Blue
11. T.I.T.S. /F&J
12. Are You Happy?
13. Succumb to Me
14. I Still Love You
15. Seasons
16. Let Her Down Easy

巷ではプリンスへの対抗意識によるものだとされている部分もありますが、これほど黒人音楽にこだわらない姿勢は彼のアイデンティティによるものではないでしょうか。Neon Messiahではタワーオブパワーを起用し、T.I.T.S. /F&Jではハーヴィーメイソンを器用するなど豪華顔ぶれを単曲だけで使う贅沢ぶりです。Turn the Pageが終わると、アナログ盤の面を入れ替えるSEを挟むところがありますが、この手のものは以外にも少ないので珍しい手法です。

前作での変貌はあまりにも強引過ぎた印象ですが、このアルバムのようにバランス良く表現されるとかなり分かり易くなります。ソングライターとしても申し分無く、かなり良い出来です。しかし、この音楽と比較出来るものが巷には無く、ダービー特有の音楽性として捉えるべきです。ただ世界を巻き込んでの広がりを起こせず、そのオリジナリティーは人知れず存在しているようにも思えます。それほどポップとアヴァンギャルドのバランスが良く、問題視される必要性すらもない有様です。つまり理屈抜きでも楽しめるアルバムという事です。

She Kissed Me

Do You Love Me Like You Say?

Delicate

Neon Messiah

Wet Your Lips

Turn the Page

T.I.T.S. /F&J

Succumb to Me

I Still Love You

Let Her Down Easy

[20070217]

Neither Fish nor Flesh Neither Fish nor Flesh
Terence Trent d'Arby (1989/10/11)
Sony
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元々鼻っ柱に高いトレントダービーはファーストの成功でかなりの天狗となっていました。その為か、強引なぐらいにオリジナリティの強いセカンドアルバムを出してきました。ブラックコンテンポラリーとは違う世界に多くの人が理解出来ずにこのアルバムから早くも低迷してしまいます。それほど流行を無視した創りになっています。プログレッシヴでサイケデリックなのです。斬新というよりも独創的すぎるのです。

1. Declaration: Neither Fish nor Flesh
2. I Have Faith in These Desolate Times
3. It Feels So Good to Love Someone Like You
4. To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly
5. I'll Be Alright
6. Billy Don't Fall
7. This Side of Love
8. Attracted to You
9. Roly Poly
10. You Will Pay Tomorrow
11. I Don't Want to Bring Your Gods Down
12. ...And I Need to Be With Someone Tonight

ほとんどアカペラで始まり、サイケとブラコンにはないビート感が始まると、ファーストでファンになった人にはついて来れない世界へと連れ込まれてしまいます。黒人的な歌が歌えるプログレッシヴロックといった面持ちです。I'll Be Alrightになってやっとリズム&ブルースな曲が聴けます。Billy Don't Fall、This Side of Love、Attracted to Youとポップな曲が続きます。ポップですが格好いいです。

かなりロックよりなスタンスを持っているようで、黒人だから踊れる音楽をやらなければならないという既成概念を打ち破るには充分な意思を感じました。音楽的な水準もかなり高いです。しかし、それを理解出来るほど聴衆は優秀ではありません。ファーストでついてしまったイメージはなかなか消せるものではないのです。かなりマニアックな内容ですが、これがマニアックな作品だと訴えるには最初のイメージもあり、マニアックファンにも聴いてもらえる術がありませんでした。それでも鼻っ柱の高いダービーは己の道を進もうとするのでした。ですのでマニアックなロックファンに再評価していただきたいアルバムでもあります。

To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly

I'll Be Alright

Billy Don't Fall

This Side of Love

Attracted to You

You Will Pay Tomorrow

[20070217]

Introducing the Hardline According to Terence Trent D'Arby Introducing the Hardline According to Terence Trent D'Arby
Terence Trent d'Arby (1990/10/25)
Sony Mid-Price
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インディアンの血を引く黒人のテレンストレントダービーはアメリカ人ですが、イギリスでデューして天才シンガーとして迎えられます。彼の才能を見事に世に問うたファーストアルバムは大ヒットしました。黒人音楽ブームのイギリスだからこその成功だったかもしれませんが、スモーキーロビンソンを連想させる声とリズム&ブルースを基調とした音楽性を見事に当時の音楽として表現しています。

1. If You All Get to Heaven
2. If You Let Me Stay
3. Wishing Well
4. I'll Never Turn My Back on You (Father's Words)
5. Dance Little Sister
6. Seven More Days
7. Let's Go Forward
8. Rain
9. Sign Your Name
10. Who's Lovin' You

If You All Get to Heavenでも分かるように、ファルセット気味の中性的な声であるのに、演奏の方はソリッドで骨太なアレンジになっています。これがロックファンにも受けた理由でしょう。デビュー曲のIf You Let Me StayとWishing Wellの大ヒットで一躍有名になります。プリンスとも違う、マイケルジャクソンとも違う新しい黒人シンガーの誕生でした。ポップなI'll Never Turn My Back on YouやファンキーなDance Little Sisterと泥臭さもあり、下手に洗練されていないところが格好良かったのです。

テンションを多用するオシャレな部分は無く、どちらかというとロックボーカル的なところがあり、それが受けた部分でもあります。テンションを多用しないのではなく、出来なかったのではないかと思えるほど既に彼のボーカルスタイルは完成されていました。ほとんどの代表曲が此のファーストアルバムには収められており、この後のリリースでは苦労する事になるのですが、この成功でかなりの天狗になったようです。

If You Let Me Stay

Wishing Well

I'll Never Turn My Back on You

Dance Little Sister

Rain

Sign Your Name

[20070217]

Home Home
Simply Red (2003/08/26)
V Two
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前作を彼らの最高傑作としましたが、シンプリーレッドをきちんと追いかけている人にとってはこのアルバムの方が好きかもしれません。前作はハウス的なアレンジでシンプリーレッドらしからぬ作品だったかもしれません。しかし、このアルバムでは彼ららしいサウンドで、アルバム全体の質が向上しており、手応えのある内容となっています。

1. Home
2. Fake
3. Surise
4. You Make Me Feel Brand New
5. Home Loan Blues
6. Positively 4th Street
7. Lost Weekend
8. Money In My Pocket (Plan B Mix)
9. Something For You
10. It's You
11. Home (Reprise)

彼ららしいバラード調のHomeから始まり、シングルヒットしそうなFakeを聴くと、このアルバムがどのアルバムよりも優れている事が感じられます。ホール&オーツの曲をサンプリングしたSurise、スタイリスティックスのカバーYou Make Me Feel Brand Newと連続して水準の高い作品が続き、Home Loan Bluesもシンプリーレッドらしい素晴らしい曲になっています。

Positively 4th Streetはボブディランのカバーですが、ミックのボーカルは見事にオリジナルを壊す事無く、それでいてソウルフルに歌いこなしています。Lost Weekendはマーヴィンゲイを思わせる曲で、70年代の雰囲気を見事に再現しています。Money In My Pocketはレゲエのカバーですが、テクノにアレンジされています。イギリスのテクノはダブの影響の元に生まれている部分がありますので違和感はありません。Something For Youはカーティスメイフィールドを思わせるスローファンクを色気たっぷりに演じています。これほどセクシャルな曲は珍しいです。

前作のような高揚感はありませんが、どの曲も見事な出来で捨て曲は一切ありません。シンプリーレッドらしいサウンドをそのままグレードアップしたような、本当の意味での名作となっています。

Home

Fake

You Make Me Feel Brand New

[20070216]

Love and the Russian Winter Love and the Russian Winter
Simply Red (1999/11/02)
Eastwest
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今のところシンプリーレッドの最高傑作はこのアルバムだと思っております。AGMでのプロデューサーチームもこのアルバムに至り、そのチームワークが完成されたといって良いでしょう。実に素晴らしいアルバムです。いつものように特に期待する事も無く手にしたこの新作はロシアンなジャケットでいつもと違う予感がしておりましたが、ゴータヤシキが創り出すグルーブの心地良い事。その上にのるミックのボーカルも活き活きとしております。聴き進めるにつれ恍惚としたトランス状態へと導かれます。

1. Spirit of Life
2. Ain't That a Lot of Love
3. Your Eyes
4. Sky Is a Gypsy
5. Back into the Universe
6. Words for Girlfriends
7. Thank You
8. Man Made the Gun
9. Close to You
10. More Than a Dream
11. Wave the Old World Goodbye

アレンジ的にはトランスハウスの要素もあり、かつジャジーなソウルフルな歌心に満ちております。至高の名盤と言ってもいいでしょう。シンプリーレッドはやっとやってくれたと思いました。ブリットポップのようなコード進行からテクノの四つ打ちへと移行していくカッコ良さがたまらないSpirit of Life。サム&デイヴのカバーAin't That a Lot of Loveも違和感無く溶け込んでおり、Back into the Universeではもろテクノしております。アコースティックギターの使い方もセンスがいいです。

Words for Girlfriendsが一番の出来映えでしょう。いつものシンプリーレッドらしいテンションに動きを与えたコードワークに半音下降のコード進行を交えてポップな味付けがされ、アコースティックギターも優雅に存在しております。何と心地の良い高揚感でありましょう。バートバカラックのようなセンスを感じますが、ミックのソウルフルな歌が別の世界を魅せてくれます。続くThank Youも良い曲です。

ファーストアルバムで既にそのイメージが完成していたシンプリーレッドでしたが、遂に良い方向で化けました。ベテランがこのような成長を魅せてくれると嬉しく思います。この春には新作が出るようですが、この流れを続けて欲しいものです。20世紀最後の名盤はこれではなかったでしょうか。

Your Eyes

[20070215]

Blue Blue
Simply Red (2003/01/06)
East West
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再び屋敷豪太が戻ってきて、ミックハックネル、アンディーライト、ゴータヤシキからなるAGMというプロデュースチームを構築して創られ素晴らしいアルバムです。このプロデュースチームがどれほどセンスがいいか分かるようにカバー曲も多数含まれています。

1. Mellow My Mind
2. Blue
3. Say You Love Me
4. To Be Free
5. Air That I Breathe
6. Someday in My Life
7. Air That I Breathe (Reprise)
8. Broken Man
9. Come Get Me Angel
10. Night Nurse
11. Love Has Said Goodbye Again
12. High Fives 

Mellow My MindがニールヤングのカバーでAir That I Breatheはホーリーズのカバーです。これまでのシンプリーレッドにはなかった選曲です。Night Nurseはグレゴリーアイザックのレゲエカバーです。全体的にグラウンドビートのようなミディアムテンポのソウルナンバーが多いです。

日本人ギタリスト鈴木賢司も参加しております。若い頃ギターもの真似人気を博していた人ですが、イギリスに渡っておりました。オリジナルですがサタンダードジャズのようなSomeday in My Lifeも素晴らしい曲です。熟練の域に入ってきましたが、歌声は衰えておらず、そして決してBGMにはならない存在感が彼らの最大の魅力でしょう。アメリカでも通用するサウンドでありながら英国的な雰囲気は失われておりません。特に名曲がある訳ではありませんが心地良い作品です。

Say You Love Me

Someday in My Life

[20070214]

Life Life
Simply Red (1995/10/24)
Elektra/Asylum
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大ヒット作品の後だけに自信満々な姿がジャケットには映されています。このアルバムでは屋敷ゴータは参加しておらず、代わりにスライダンパー、ブーチーコリンズなどが参加しています。全体的に力が抜けた感じになっており、ヒット性という観点から見ると薄いかもしれません。

1. You Make Me Believe
2. So Many People
3. Lives and Loves
4. Fairground
5. Never Never Love
6. So Beautiful
7. Hillside Avenue
8. Remembering the First Time
9. Out on the Range
10. We're in This Together
11. Fairground [Alternate Version]

アシッドジャズやデジタルソウルといった軽やかな曲が多いです。同時代的にはジャミロクウァイのようなオールドスタイルだけど古くさい訳ではない。といった感じでしょうか。シングルカットのFairgroundでようやく売れようとする意思を感じます。Never Never Loveはまるでロバートパーマーを思わせる曲です。Hillside Avenueはお決まりのレゲエです。

この時期の私はブレイクビートやジャングルを聴きあさっており、ジャミロやシンプリーレッドには学ぶ部分は無かったのですが、この心地良さはものにしたいと思っておりました。打ち込みだけではグルーヴを生み出すのに限界を感じており、サンプラーの導入を考えていた時期です。私にとってシンプリーレッドはミックの歌を堪能出来れば良いのであって、その中に良い曲があれば儲け物といった感じです。前作には及びませんが、このアルバムも私にとっては心地良い好アルバムなのです。

Fairground

Never Never Love

So Beautiful

[20070213]

Stars Stars
Simply Red (1991/10/01)
Warner
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シンプリーレッドのファーストを越えるアルバムは出る事はないだろうと思いながらも、新作が出るごとに購入はしておりました。どんどん興味も薄れておりましたので、その後の動向は見つめておりませんでした。しばらくするとライブがやけに盛り上がっており、そうした事かと思いきや、このアルバムが大ヒットしており、このアルバムで大ブレイクしているではありませんか。世間はこの頃から私の興味とは反比例しているのを感じました。しかしそれだけ良いアルバムなのです。

1. Something Got Me Started
2. Stars
3. Thrill Me
4. Your Mirror
5. She's Got It Bad
6. For Your Babies
7. Model
8. How Could I Fall
9. Freedom
10. Wonderland

それほど大きな変化があった訳ではありませんが、明らかに気持ち良さが違っておりました。その大きな要因は日本が誇るトラックメイカー屋敷豪太ドラム、プログラマーとして参加している事です。彼はソウルトゥソウルでもその才能を発揮しおり、ミックの信頼を勝ち取り申請シンプリーレッドには欠かせない存在となります。

Something Got Me Startedの黒くもオシャレな曲もヒットしましたし、StarsもCMに使われるなど愛される音楽となっています。Your Mirrorのようなチャーミングな曲が私は好きですが、どれもドラムが心地良いです。She's Got It Badでのファンキーなドラムも素晴らしい。日本人でこれだけのグルーヴを出せる人はそうはいません。

これまでカバー曲でのヒットが多かったのですが、このアルバムでは全てオリジナルでまとめられて檻、それがビッグヒットとなったのですから相当な自信となった事でしょう。相変わらずフィリーソウルやレゲエ、ファンクと一通りの曲を用意しております。決して大きな変化があった訳ではありませんが、ミックのボーカルをより気持ち良く堪能出来る環境が整ったのかもしれません。私はこれまでのような感じでも充分好きでしたが、世間に認められるにはこの微妙な変化が重要だったのかもしれません。シンプリーレッド最大のヒットアルバムです。

Something Got Me Started

Stars

Thrill Me

For Your Babies

Stars/LIVE

[20070212]

A New Flame A New Flame
Simply Red (1990/10/25)
WEA
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音楽的には以前の延長線上にあるサードアルバムです。それでもファンの私はアルバムを買い続けます。しかし、この頃はヒットチャートに興味が無く、何がヒットしているのかも知りませんでしたが、このアルバムから If You Don't Know Me by Nowが1位を獲得しているのを後で知りました。玄人受けのバンドだと思っていたら一般にも受けるようになり喜ばしく思いました。

1. It's Only Love
2. New Flame
3. You've Got It
4. To Be With You
5. More
6. Turn It Up
7. Love Lays Its Tune
8. She'll Have to Go
9. If You Don't Know Me by Now
10. Enough

90年代になると,この手の音楽は流行からは外れてしまうのですが、クレバーな姿勢が認められたようです。タイトルのNew Flameも表情豊かでユニークな曲です。全体的にマイルドな感じになっているのが受けたのでしょうか。一つ間違えるとAORになってしまいそうな危うさもあるのですが、彼らのセンスはしっかりファンク、ソウルしています。

3拍子のカバー曲If You Don't Know Me by Nowは典型的なリズム&ブルースですが、古さが無く、今でも親しまれる名曲であります。マーヴィンゲイのようなニューソウル的な曲もありますが、決して真似には終わっていないし、それでもしっかりソウルフルであるというところが他のバンドとは違うところだと思います。それが90年代に入ってもこのスタイルが許される所業でしょう。

New Flame

More

If You Don't Know Me by Now

[20070212]

メン・アンド・ウィーメン メン・アンド・ウィーメン
シンプリー・レッド (2006/01/25)
ワーナーミュージック・ジャパン
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このセカンドアルバムはファーストよりも明るい感じです。よりリズム&ブルースやファンクレゲエの要素を出しております。そして一番大きいのは天才アレックスサッドキンがプロデュースとミックスをしている事で、音の定位が心地いい素晴らしいアルバムになっています。楽曲の良い曲はファーストで出し尽くした感がありますが、このアルバムの曲もポップで良い曲が多いです。

1. Right Thing
2. Infidelity
3. Suffer
4. I Won't Feel Bad
5. Ev'ry Time We Say Goodbye
6. Let Me Have It All
7. Love Fire
8. Move on Out
9. Shine
10. Maybe Someday...

ファッション的にはポールスミスとタイアップしており、ポールスミスの名はこのシンプリーレッドから知りました。スライ&ザファミリーストーンのLet Me Have It Allのカバーを始め、彼らの聴いてきた音楽へのリスペクトに溢れています。又Ev'ry Time We Say Goodbye、Maybe Someday...のようなバラードでのミックの歌は心に染みます。

Love Fireでのレゲエなど彼らの持ち味が全て出ており、出し惜しみをしていないところが好感が持てます。残響音の処理などが絶妙で今聴いても古くさくは感じません。この路線がこの先アシッドジャズへと流れていく事を考えると、その影響力も並々ならぬものがあります。この時期、ソウルファンである事をカミングアウトしたロックミュージシャンは多数いましたが、ソウルを表現出来る資質についてはこのシンプリーレッドがずば抜けています。

Right Thing/Francesca Pettinelli

Everytime We Say Goodbye

Mick Hucknall's inteview

[20070212]

Picture Book Picture Book
Simply Red (1990/10/25)
Warner
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80年代のブリティッシュブルーアイドソウルの極めつけといえばこのシンプリーレッドです。私がソウルファンクに抱いていたイメージを素直に表現してくれた彼らには夢中になりました。その中でも此のファーストアルバムは、まだ荒削りながら素晴らしい曲が満載で大好きなアルバムです。このアルバムだけでもシンプリーレッドは語れてしまうほどです。

1. Come to My Aid
2. Sad Old Red
3. Look at You Now
4. Heaven
5. Jericho
6. Money's Too Tight (To Mention)
7. Holding Back the Years
8. Red Box
9. No Direction
10. Picture Book

このバンドの最大の魅力は赤毛のミックハックネルのソウルフルな歌声です。スティーヴィーウィンウッドのように白人でありながら黒人そのもののように聴こえる声は天性のものです。彼の歌の巧さはレコードよりもライブの方が分かり易いです。生歌であそこまで歌いきれる人はそうはいません。そして80年代らしいニューソウルを洗練させたようなアレンジ。スクポリのような極端なアレンジではなく、シンプルでありながらジャジーでカッチョイイのです。

イントロがレイラなMoney's Too Tightのヒットとバラードの名曲Holding Back the Yearsで人気となります。特にHolding Back the Yearsは永遠の名作でスタンダードになっても良いくらいの曲です。出だしは2コードなのに間接コードを入れてオシャレな感じに仕上げています。Heavenはトーキングヘッズの曲です。この曲をカバーする人は多いですが、これほどソウルフルに歌い上げたのは彼らが初めてです。そして一番カッコいいのがJerichoです。こういうファンクを待っていたのです。最初はバラード調から盛り上がっていきます。こういう曲を決められるのはそれだけ表現力がある故なのでした。

このアルバムだけでシンプリーレッドというバンドが完結してしまうほど、彼らの魅力が全て詰め込まれています。スタイルカウンシルもカッコいいですが、ここまで本格的ではありませんでした。本格的に歌える素質と時代性も反映したセンスが結実した永遠の名作です。古くささも無く今でも充分聴き込めます。

Come to My Aid
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[20070212]

White Bread Black Beer White Bread Black Beer
Scritti Politti (2006/05/29)
Rough Trade
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又突然の新作です。2006年に発売されたアルバムです。これまでのようなビート感ではなくアンビエントな歌ものが多いです。しかもポップ。これまでもブリットポップなイメージがありましたが、これが本来のグリーンの持っていた音楽性ではないでしょうか。その為地味になっていますが、グリーンの歌を堪能出来るアルバムになっています。

1. The Boom Boom Bap
2. No Fine Lines
3. Snow In Sun
4. Cooking
5. Throw
6. Dr Abernathy
7. After Six
8. Petrococadollar
9. E Eleventh Nuts
10. Window Wide Open
11. Road To No Regret
12. Locked
13. Mrs Hughes
14. Robin Hood

ボーイジョージやドリームアカデミーのような感じだというと分かり易いかもしれません。 E Eleventh NutsはXTCがやるような4ビートです。もう新しさを求める必要はありません。ただ単純に曲の良さを楽しむ為のアルバムです。Scritti Polittiというバンド名ではなくグリーンのソロ作品とすれば誤解もないかもしれません。

まるでバーズのような曲もあり、年相応に音楽を楽しんでいるようです。これはこれで許せます。20年以上も前の栄光を今求めても仕方ありません。又何年後にアルバムを出したとしても温かく見守ってあげましょう。

The Boom Boom Bap

Snow In Sun

[20070212]

Anomie & Bonhomie Anomie & Bonhomie
Scritti Politti (1999/05/03)
Virgin
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スクリッティポリッティなんて名前を忘れかけていた1999年に突如発表された新作。前作からは11年という時間が流れておりました。今更と思いましたが、やはり音は気になります。以前のような立体的なアレンジは無くなっており、ヒップホップ色が強くなっています。それもポップでロックな要素もあり、最先端の音ではありませんが、時代の音を取り込んでのグリーンのボーカルも、以前のような、なよなよした感じは無くなりとても聴き易くなっています。

1. Umm
2. Tinsel Town to the Boogiedown
3. First Goodbye
4. Die Alone
5. Mystic Handyman
6. Smith 'N' Slappy
7. Born to Be
8. World You Understand (Is over+Over+Over)
9. Here Come July
10. Prince Among Men
11. Brushed With Oil, Dusted with Powder

黒人的なアレンジと白人的なメロディーという一貫性はあります。ブリットポップミーツヒップホップとでもいいましょうか。グリーンの個性は熟成され、それなりの時間を過ごしてきたのが分かります。Mystic Handymanは見事なブリットポップで、これだけの曲が創れるようになった事は素晴らしい事です。

一度最先端の音を創ってしまうと、常に新しい音を求められてしまうという業を負ってしまいます。彼らもそれは充分分かっていたと思います。疎レラのイメージを払拭する為の時間だったのでしょうか。自分がやりたい音楽をやれるような状況がこの時きたのだと思われます。80年代の魑魅魍魎はありません。とても素直で聴き易い好アルバムだと思います。

Tinsel Town to the Boogiedown

[20070211]

Provision Provision
Scritti Politti (1991/08/01)
Virgin
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歴史的名盤の前作の延長線上にある作品ですが、今回は生演奏による編集による構築になっており、マーカスミラーが活躍しています。マーカスミラーは当時同じようなサウンドの作品ばかり創っており、今聴くとかなり古くさく感じます。前作は色褪せていませんが、このアルバムは生演奏のせいなのか時代を感じます。

1. Boom! There She Was
2. Overnite
3. First Boy in This Town (Lovesick)
4. All That We Are
5. Best Thing Ever
6. Oh Patti (Don't Feel Sorry for Loverboy)
7. Bam Salute
8. Sugar and Spice
9. Philosophy Now
10. Oh Patti [Extended]
11. Boom! There She Was [Dub]

Boom! There She WasとSugar and Spiceではロジャーがトーキングモジュレーターで参加しており、Oh Patti では大御所マイルスデイヴィスが参加しています、マイルスはエレクトリック化してリズムを追求していましたが、スクポリのリズムを大変気に入り、パーフェクトウェイをカバーしたりしており、強い要望でトランペットを吹いています。マイルスのような大御所が新人のアルバムに参加したがるというのは前代未聞です。

全体的なサウンドプロダクションは前作で完成させたサウンドを再現しておりますが、こちらの方がポップな曲が多いです。その為ロックファンには前作の方が良いのですが、ポップスファンにはこちらの方が人気があります。デリケートなグリーンのボーカルは当時のエレクトリックポップやネオアコとも共通する雰囲気もあり、時代の寵児となったのですが、作品創りはマイペースで3年おきに出したりとか、解散していたと思っていたら突然11年ぶりに新作が出たりと、時代をどうこうしようという野心は無いようです。ここで聴かれるアレンジは80年代でこそ有用だったのですが、ここから発展させたアレンジであれば現在でも充分通用するでしょう。

Boom! There She Was

First Boy in This Town

[20070211]

Cupid & Psyche 85 Cupid & Psyche 85
Scritti Politti (1990/10/25)
Warner Bros.
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スクリッティポリッティの出世作であり、歴史的な名盤でもあります。80年代に入ってゲートリバーヴサウンドやサンプラー音源などが出てきましたが、それらの音源をもっとシンプルにしかも立体的に構築して同時発音数を減らしながらも様々な音色が出て来るというミラクルを生み出しています。

1. Word Girl (Flesh and Blood)
2. Small Talk
3. Absolute
4. Little Knowledge
5. Don't Work That Hard
6. Perfect Way
7. Lover to Fall
8. Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)
9. Hypnotize
10. Flesh & Blood
11. Absolute [Version]
12. Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin) [Version]
13. Hypnotize [Version]

バンドメンバーが去り一人となったグリーンがニューヨークに出かけ、生のヒップホップを体験。そしてチャカカーンなどで有名なアリフマーディンをプロデューサーに向かえ創られた名作です。アレサフランクリンに捧げられたWood Beez、Hypnotize、Absoluteと先攻シングルでヒットを飛ばし、レゲエ調のWord Girl、Small Talkと名曲揃いです。捨て曲が無く、そして革新的なアレンジメント、申し分の無い名盤なのです。

シックなどからの影響もあるようで、書く楽器のパートを分解して発音させる事により休符を活かしながらも隙間を埋める立体的なアレンジは、その後の80年代を代表するサウンドとなりました。しかし現在これをやると使い古されたレトロな感覚になってしまいます。あくまでもこの時代での最先端だったのですが、このアルバムは曲がいいので現在聴いても充分通用する内容なのが凄いです。シンセの音色やミックスの仕方などからテクノ系やジャズ系にも影響を与えPerfect Wayはマイルスデイヴィスにカバーされています。

ノイズゲートの使い方が絶妙で、スタッカート気味に残響音をカットしますので、非常にリズミカルになります。楽器はパートを分担するという役目になり、生演奏をサンプラーで打ち込みするというヒップホップ的な発想が見事なアンサンブルになっています。これほどサンプラーっぽさを感じさせずにミックスさせる事も出来るのに、時代はサンプラーくささがあるアレンジを好むようになり、90年代は違う方向性へと進む事になります。しかし、ここで聴かれるアレンジ法は現在でも作曲の参考になるものばかりで、作曲をされる人には必ず聴いていただきたいアルバムです。

Word Girl

Absolute

Perfect Way

Wood Beez

[20070211]

Songs to Remember Songs to Remember
Scritti Politti (2001/10/15)
Virgin
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又ブリティッシュブルーアイドソウルに戻ります。80年代を代表するアレンジを確立したスクリッティポリッティのファーストアルバムです。このアルバムではまだその音は確立されておりません。ポストパンク的な位置からのスタートだったのですが、中心人物のグリーンガートサイドのファルセット気味の中性的なボーカルとソウルへの敬愛からなる音楽は既にでています。

1. Asylums in Jerusalem
2. Slow Soul
3. Jacques Derrida
4. Lions After Slumber
5. Faithless
6. Sex
7. Rock-A-Boy Blue
8. Gettin', Havin' and Holdin'
9. Sweetest Girl

まだ彼らの音が確立されていない為に定まらない部分もありますが、ブリットポップとして聴くと結構面白い作品です。ソウルフルでありながら英国特有のフォーキーなエッセンスもあるのです。Asylums in Jerusalemなどを聴いているとまるでテープを早回しにしているかのようなグリーンの高い声です。ボーイジョージのような歌い方で女性には人気があったようですが、男のロックファンには見向きもされていなかった時期です。Sexでのエレクトリックファンクはカッコいいです。ニューロマンティック的ですが、ファッション的にそのくくりには入りませんでした。

トーキングモジュレーターをつかったりとか、レゲエフレイヴァーだったり、スラップベースを使ったりと、雰囲気的にはソウルファンクを出していますが、どこかひねくれているメロディーが英国的で中途半端です。バンドメンバーも流動的で安定していなかったのですが、この雑多な雰囲気を洗練させてこの後成功へと繋がっていくのでした。

Sweetest Girl/Madness

Scritti Politti - Interview

[20070211]

3121 3121
Prince (2006/03/21)
Universal
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プリンスの新譜を買っても、以前のような新しい驚きがなくなって久しい。それでも新譜がでる度に気になって買ってしまうのです。この時期にどんな音を出すのかが注目なのですが、今回も新しい事はやっていません。それでも彼が目指したニューファンクの完成に向けて吹っ切れたように、以前のようなアヴァンギャルド性も加わり、思いっきり創造しまくっています。

1. 3121
2. Lolita
3. Te Amo Corazon
4. Black Sweat
5. Incense and Candles
6. Love
7. Satisfied
8. Fury
9. The Word
10. Beautiful, Loved & Blessed
11. The Dance
12. Get On The Boat

肉感的な部分をそぎ落とし精神的な音楽を創ったり、演奏に熟練の域を感じさせたりしておりましたが、ここにきてやっと男を取り戻したのかエロい殿下が全開です。公私共にせわしなかった90年代。やっとここにきて本当の自由を手に入れられたのでしょうか。NPGからメジャーレーベルを介して発売する事により売り上げ的にも回復し、成熟しても尚攻撃的であるとは大したものです。

生ドラムも打ち込みも全面に音がでておりますが、所謂クラブでかけられるのとは違うミックスにしています。これがプリンスのこだわりなのでしょう。Furyはまるでストーンズのような曲で格好いいですし、ラテン系もあったりと表情豊かでありながらも気負っていないところがベテランらしいところです。それでいて20代のような腰使いです。

エアロスミスなんかはドラッグをやめてから若い頃以上に精力的になりましたが、プリンスがドラッグをやっていたのかどうかは謎です。やっていないようなイメージもあり、やっていないのにこんな音楽が創れるのかという疑問もあります。どちらにしてもこれほどの作品を現在進行形で出していただけるのですから関係ありませんが、もしかするとこの先、プリンスは新しい音楽の形を又提示してくれるという希望の持てる内容です。このまま揺るぎない創作活動を期待いたします。

3121

Lolita

Te Amo Corazon

Black Sweat

Incense and Candles

Fury

[20070210]

Musicology Musicology
Prince (2004/04/19)
Columbia
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プリンスという名前に戻してからあまり騒動は起こさなくなりましたが、久々にニューファンクなアルバムを出しました。ヒップホップの時代になっても、ディアンジェロやアウトキャストのようなプリンスを思わせるフォロワーが人気を博しており、プリンスも今一度この路線でもいけると踏んだのでしょうか。決して時代に媚びる事無く、時代の音以上に個性的な音に仕上がっています。

1. Musicology
2. Illusion, Coma, Pimp & Circumstance
3. A Million Days
4. Life 'O' The Party
5. Call My Name
6. Cinnamon Girl
7. What Do U Want Me 2 Do?
8. The Marrying Kind
9. If Eye Was The Man In Ur Life
10. On The Couch
11. Dear Mr. Man
12. Reflection

音楽学というタイトルですが、リズム重視のヒップホップではなく、あくまでも音楽としての伝道師たろうとしている意思表示でしょうか。ヒップホップやテクノは演奏力が無くとも出来る音楽ですが、プリンスはあくまでも生演奏にこだわっており、それこそが音楽として成り立つものだと言わんばかりです。古くさも感じますが、良い音楽は時代の流れに関係なく存在するものです。

昔のようなヒット曲性のものはありませんが、かなり質の高い内容になっています。打ち込み系の曲もありますが、巷のような使い方はしないところが格好いいです。個人的にはジャズ系の方向に進んでいただきたかったが、やはりプリンスにはファンクが一番似合います。あまり考える事無く、唯音楽に耳を傾けるのが正しいプリンスの聴き方なのかもしれません。

Call My Name

Cinnamon Girl

The Marrying Kind

Reflection

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