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[20060930]

The Clash The Clash
The Clash (2000/01/25)
Sony Mid-Price
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パール・ハーバー’79(紙ジャケット仕様) パール・ハーバー’79(紙ジャケット仕様)
ザ・クラッシュ (2004/11/17)
Sony Music Direct
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セックスピストルズに続けとばかりに出てきたバンド、ザクラッシュです。ピストルズよりも音楽的に創り込んだ感じがします。しかしあくまでもシンプルなロックンロール、いかにもパンクロックらしいバンドです。特徴としてはビートルズのように二人のリードボーカリストがいる事です。ギターのミックジョーンズの甲高いボーカルと、ジョーストラマーの世界中の苦しみを全て一人で背負って歌うかのようなボーカルが織りなすコンビネーションです。

白い暴動
1. Janie Jones
2. Remote Control
3. I'm So Bored With the U.S.A.
4. White Riot
5. Hate & War
6. What's My Name
7. Deny
8. London's Burning
9. Career Opportunities
10. Cheat
11. Protex Blue
12. Police & Thieves
13. 48 Hours
14. Garageland
パールハーバー '79
1 クラッシュ・シティ・ロッカーズ
2 反アメリカ
3 リモート・コントロール
4 コンプリート・コントロール
5 白い暴動
6 ハマースミス宮殿の白人
7 ロンドンは燃えている!
8 アイ・フォート・ザ・ロウ
9 ジェニー・ジョーンズ
10 出世のチャンス
11 ワッツ・マイ・ネイム
12 憎悪・戦争
13 ポリスとコソ泥
14 ジェイル・ギター・ドアーズ
15 ガレージランド

London's Burningは彼等のテーマ曲で、日本のアナーキーというバンドが日本語歌詞で象徴を侮辱しておりました。モッズというバンドもクラッシュのコピーバンドです。White Riotも代表曲で、暴動は主に黒人が起こしておりましたが、白人の暴動も必要だという歌です。それほど当時の英国は切羽詰まっていました。このファーストにシングルのみの曲を足して日本だけで編集された作品がパールハーバー '79です。どちらもコレクションされる事をお勧めします。車のCMでも御馴染みの アイ・フォート・ザ・ロウはこのアルバムに入っています。特にハマースミス宮殿の白人とカバー曲のポリスとコソ泥はレゲエを本格的に演奏しています。これほどレゲエを表現出来る白人バンドは無いとまでいわれておりましたが、その後レゲエを積極的に演奏するバンドが増えてきます。

イギリスにはジャマイカ移民の居住区があり、そこに出入りしていた彼等が自然と身に付けたものようです。ですからアメリカよりもイギリスのバンドの方がレゲエを巧く取り入れています。又、ピストルズは観客に唾を吐きかけるようなスタイルでしたが、クラッシュは観客を抱きしめるような愛情を示したバンドでもありました。

当時の英国のバンドはガレージなどで練習していた事を歌ったGarageland。そんな若者達の代弁者としてパンクシーンをリードしていくクラッシュ。記念すべきファーストアルバムはパンクのエキスがたっぷり詰まった名盤であります。

Janie Jones

I'm So Bored with the USA & London's Burning

White Riot

Hate & War

What's My Name & Garageland

Protex Blue

Police & Thieves

White Man in Hammersmith Palais- Capitol Theater
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[20060930]

Sid Sings Sid Sings
Sid Vicious (1989/02/01)
Virgin
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シドヴィシャスは恋人のナンシーを殺して自殺しようとしたが失敗、その後ヘロイン中毒で亡くなるのですが、その壮絶なパンク人生は映画シド&ナンシーで見る事が出来ます。この作品はそのシドヴィシャスが録音していたセッションを集めたものになります。オリジナルアルバムが1枚しか無いピストルズなので、音が悪くても貴重な音源となっています。

1. Born to Lose
2. I Wanna Be Your Dog
3. Take a Chance on Me
4. Stepping Stone
5. My Way
6. Belsen Was a Gas
7. Something Else
8. Chatterbox
9. Search and Destroy
10. Chinese Rocks
11. I Killed the Cat

ハートブレイカーズのBorn to Lose、ラモーンズのChinese Rocks、ニューヨークドールズのChatterbox、ストゥージスのI Wanna Be Your Dog、Search and Destroy、バディコクランのSomething Elseなど彼が好きな曲ばかりが収められています。そして極めつけはフランクシナトラを馬鹿にしたようなMy Wayデス。このパンクアレンジが受けて、彼の代表曲となりました。

ステージではカミソリで体を切り刻み、血みどろになりながら演奏するなど、破滅型のシドヴィシャスでした。正にパンクの伝説となった彼の貴重な音源は、録音状態はよくありませんが、パンクの初期衝動がはっきり伝わる内容になっています。アメリカで始まったパンクムーブメントはイギリスの彼等によって強烈なイメージとして世界中に円満していくのです。

Stepping Stone

My Way

Something Else

Sid in Hyde park

Sid Vicious Interview

Documentary on Sid Vicious

[20060930]

Great Rock N Roll Swindle (Ac3 Dol) Great Rock N Roll Swindle (Ac3 Dol)
Sex Pistols (2005/05/17)

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オリジナルアルバムは1枚で解散となったピストルズですが、マルコムマクラレーンがいかにしてパンクバンドを作り上げるかというハウツーものとしてこのビデオを作成しました。詐欺師、ペテン師、オカマ野郎と罵られれるマクラレーンらしい、人をおちょくったような内容が面白い作品です。ピストルズファンには欠かせないマストアイテムとなっております。

1. Great Rock 'N' Roll Swindle
2. Anarchy in the U.K.
3. Johnny B. Goode
4. You Need Hands
5. No Feelings
6. Silly Thing
7. Rock Around the Clock
8. Bodies
9. God Save the Queen
10. Pretty Vacant
11. Somethin' Else
12. Lonely Boy
13. C'mon Everybody
14. Belsen Was a Gas
15. No Fun
16. Who Killed Bambi?
17. Belsen Vos a Gassa
18. My Way

バンドを組めば誰でもセックスピストルズになれると宣伝するマクラレーン。確かに演奏力はパンクには関係ありません。勢いとそれらしい主張があればパンクバンドを創れるのです。若者に主導権をもたらせようとする狙いがあるようです。セックスピストルズの歴史がかまみれる内容なのですが、かなり脚色してある部分もありますので、鵜呑みにはしない方がいいでしょう。

解散の原因となったアメリカツアーが痛々しく映し出されています。昔ジョンレノンがビートルズはキリストよりも有名になったと言う発言によりバッシングを受けて半泣きしておりましたが、ジョンライドンもキリストのカッコをして貼付けになるなど、Anarchy in the U.K.ではアンチクライストとはっきり宣言していたりして、キリスト教信者より強い反発を受けており、特にアメリカの地方は保守派が多く、コンサートにはそれらの人が多く集まり、食べ物や石などをステージに投げまくり、コンサートが進まない状態が続いておりました。さすがにまだ若い彼等はこれにはまいってしまい、ロックは死んだという有名名言葉を残して解散となります。この発言には、彼等を目指していたクラッシュのジョーストラマーなどが当惑してしまい。方向性を失うなど影響が出ましたが、世界的にはパンクバンドの需要が増えており、もっともパンクらしいバンドセックスピストルズがいなくなってもパンクムーブメントは続いていくのでした。

そんな貴重な彼等のフィルムが収められた作品です。マクラレーンの詐欺に遭う覚悟でご覧下さい。

Great Rock 'N' Roll Swindle
⇒ 続きを読む

[20060930]

勝手にしやがれ 勝手にしやがれ
セックス・ピストルズ (2005/07/06)
東芝EMI
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いよいよロンドンパンクが始動します。何と言ってもまずセックスピストルズありきです。マネージャーであるマルコムマクラレーンはニューヨークドールズにかかわっており、これからはパンクロックの時代が来ると確信して、ジョニーサンダースのハートブレイカーを手がけようとしましたが断られ、リチャードヘルでバンド結成を目論みましたが断られ、自信が経営していたパンクファッションショップセックスに出入りしていた若者を集めてこのセックスピストルズを創り上げました。

その頃のロンドンは、アメリカからラモーンズやハートブレイカーズが公演に来ており、若者に支持され始めておりました。リチャードヘルのファッション、破れたTシャツに安全ピン、髪を逆立てたツンツンヘアーで、パンクファッションもロンドンから生まれました。ピストルズのサウンドはシンプルなスリーコードのロックンロールですが、明らかにそれまでのロックとは違うべくとるが存在しております。力任せの演奏、そしてジョニーロットン、ジョンライドンとも呼ばれますが、彼の歌い方が特徴的です。不満を吐き出すような歌い方、演劇の発声法にヒントを得たと言っておりますが、彼等以前にドイツのノイというバンドがこのような歌い方をしておりました。後にジョンライドンが結成するPILが、このノイのサウンドにそっくりなので、明らかにノイを手本としているのが分かります。

日本では馴染みがありませんでしたが、この頃のイギリスではデヴィッドボウイのベルリン録音の影響でドイツのバンドが密かに注目されていた為、パンク以降のロックにはドイツのバンドの影響強く出てきます。そしてイギリスは不況の最中、失業者が溢れていた時代でしたので、イギリスのパンクバンドはアメリカと違って、反社会的なメッセージに溢れ、反抗的なパンクのイメージを増大させていきました。その為パンクでなければ売れない時代までも築いてしまったのです。

1. Holidays in the Sun
2. Bodies
3. No Feelings
4. Liar
5. Problems
6. God Save the Queen
7. Seventeen
8. Anarchy in the U.K.
9. Submission
10. Pretty Vacant
11. New York
12. E.M.I.

日本ではセックスピストルズという凄いバンドが出現したという情報は入っておりましたが、音源が入ってきておりませんでした。EMIと契約したファーストシングルAnarchy In the U.K.を出しますが、あまりに過激な内容だった為、セカンドシングルGod Save the QueenはA&Mと契約する事になります。その辺を歌にしたのが拝啓EMI殿です。しかしA&Mでも発売される事が無く、イギリス女王を批判したGod Save the Queenは放送禁止にされ、話題ばかりが先攻しておりました。まだ英語が分からない私にとって、セックスピストルズというバンド名と穴開き淫座U.K.というタイトルは非常にいかがわしいイメージを連想させました。

初めてAnarchy In the U.K.を聴いたのは確か大貫憲章がやっていた若いこだまというラジオ番組だったと記憶しております。その時代はツェッペリンのプレゼンスが発売されており、原点のヤードバーズを聴いており、スリーコードでロックが成り立つ事を知り、パブロックのドクターフィールグッドを聴いていたのでパンクロックにも免疫は出来ておりました。しかしピストルズのサウンドは遥かに想像を超えており、音楽的にはシンプルなものですが、空気感が明らかに違っておりました。正に衝撃的な出会いでした。

程よく当時新興レーベルのバージンと契約してやっとアルバムを発表する事が出来ます。オリジナルメンバーはジョニー・ロットン、スティーブ・ジョーンズ、ポール・クック、グレン・マトロックですが、ベースのグレン・マトロックがポールマッカトニーのファンだと公言した為にクビになるという徹底振りで、商業ロックへのアンチテーゼを貫きます。変わりに入ったのが破滅的なシド・ヴィシャスです。演奏はそこそこですが、彼のキャラクターは正にパンクそのもで、彼こそがパンクロックの象徴となっていきます。

彼等が残したオリジナルアルバムはこの1枚のみですが、この1枚で時代を変えてしまいました。パンク以前と以降では明らかにロックは代わりましたが、もっと言えばセックスピストルズ以前と以降でロックの価値観は大きく変わりました。彼等こそがイギリスのパンクの率先力だったのです。この後は無数のパンクバンドが彼等を追っかける事となります。このアルバムはクリストーマスがプロデュースしており、彼等の暴力的なサウンドを充分に伝える事に成功しております。このアルバムのミキシングを真似しているのが日本のブルーハーツのファーストアルバムです。ですから彼等のファースとアルバムは強烈でしたが、セカンドからは普通のミキシングになった為、歌謡曲のようになってしまいました。

いうまでも無く、このアルバムは歴史的名盤であり、最重要作品であります。好き嫌いは別として、現在までのロックの在り方に強い影響力を与え続けているのは間違いありません。

Holidays in the Sun

Bodies

No Feelings

Liar

Problems

God Save the Queen

Seventeen

Anarchy in the U.K.

Submission

Pretty Vacant

New York

E.M.I.

[20060929]

No Exit No Exit
Blondie (1997/05/12)
Beyond
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一度は解散していたブロンディーが21世紀を前に再結成。このアルバムだけの結成かと思いきや、2002年にも再結成しています。いぜんよりもトーンが低くなったデボラハリーの歌声ですが、妖艶さは健在です。音楽的には80年代のアレンジを引きずっておりますが、しっかりとした創りになっています。

1. Screaming Skin
2. Forgive and Forget
3. Maria
4. No Exit
5. Double Take
6. Nothing Is Real But the Girl
7. Boom Boom in the Zoom Zoom Room
8. Night Wind Sent
9. Under the Gun (For Jeffrey Lee Pierce)
10. Out in the Streets
11. Happy Dog (For Caggy)
12. Dream's Lost on Me
13. Divine
14. Dig Up the Conjo

一曲目Screaming Skinはいきなりスカで始まり、80年代にやり残した事を清算するかのごとき要諦です。Forgive and Forget、Mariaはいかにも80年代しておりますが、90年代のシステムで録音されておりますのでがっちりした創りになっています。No Exitはグランジというかヘンテコラップが挿入されております。Nothing Is Real But the Girlでやっと以前のブロンディーが帰ってきます。

新しさは何もありませんが、デボラハリーの歌が又聴けるというだけでも価値のある作品です。ちょっと創り過ぎたサウンドで重たい感じです。ポップ感覚は薄れており、歌メロよりもトーキング感覚が増えております。はじけるような若さは期待してはいけません。大人の彼等が演奏しているのです。しかし、バンドのやりたい事が噛み合っていないような気もします。これ一枚だけでは巧くバンドとしてのサウンドはまとめられなかったようです。

この時期、昔の大物グループの再結成が流行った頃ですが、しっかりとした作品を出そうとしていた姿勢は伺えます。この後も2002年にアルバムを一枚出しておりますが、未聴ですので紹介はここまでとします。新作も聴いたら紹介します。このアルバムは置いといて、全盛期のブロンディーの作品はどれもお勧めです。このアルバムの欠点はプロデューサーでしょう。完璧に仕上げ過ぎております。もう少し隙間があれば聴き易かったのですが。音楽的にはいい曲が揃っています。

Screaming Skin

Maria

No Exit

Nothing Is Real But the Girl

Dream's Lost on Me

[20060928]

The Hunter The Hunter
Blondie (2001/09/11)
Toshiba EMI
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ブロンディーのラストアルバムとなった作品ですが、バンドは1999年と21世紀になっても再活動しております。前作でつかんだ豊かな音楽性を活かしたバラエティーに富んだ作品になっています。

1. Orchid Club
2. Island Of Lost Souls
3. Dragonfly
4. For Your Eyes Only
5. The Beast
6. War Child
7. Little Caesar
8. Danceway
9. (Can I) Find The Right Words (To Say)
10. English Boys
11. The Hunter Gets Captured By The Game
12. War Child (extended version)

バウワウワウのようなジャングルサウンドのOrchid Clubで始まり、カリプソラテンなリズムに中国的な音階のIsland Of Lost Souls、80年代らしいダンスナンバーのDragonfly。どれをとってもブロンディーサウンドにしてしまう自身が漲っております。007のテーマのようなFor Your Eyes Only、ジャングルサウンドにハードロックなアレンジのThe Beast。前作からカイプソフレイバーのダンスナンバーが板についております。

War Childはディスコ調の曲ですが、もう80年代的な音になっております。もともとチープなキーボードサウンドを使っていたので違和感はありませんが、前作のような良質感はありません。ハートビート時代のような音になるでしょうか、80年代のアメリカにありがちな音で、どうしても私は好きになれないのですが、このアルバムまでは我慢して聴けます。ここで一度解散して正解だったかもしれません。Little Caesarはホーンが入ったレゲエ調の曲です。Dancewayはロカビリー調のロックンロールナンバーです。

このアルバム発売後、来日を果たす事無く解散しております。その後、デボラハリーは映画などに出演してヌードを披露したりしました。最近再結成してはアルバムを出しており、今だに解散しているのかどうか分からない部分があります。しかし、このアルバムまでの軌跡は確かに一時代を築き上げた時代の申し子でした。素晴らしい名曲がたくさんあります。

Island Of Lost Souls

War Child

Danceway

[20060927]

Autoamerican Autoamerican
Blondie (2001/09/11)
Toshiba EMI
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ジョルジオモロダーと組んだコールミーの大ヒットはブロンディー最大のヒットとなりました。しかしそれはシングルのみでアルバムには組み込まれませんでした。モロダーと組む予定だったこのアルバムが予定が合わなくなり、以前のマイクチャップマンによるプロデュースとなった為です。しかしボーナストラックでコールミーが入っております。アナログ盤でもEPで付録になっておりました。再度マイクチャップマンと組んだ事が功を奏したのか、このアルバムはブロンディーの最高傑作となりました。最高というのはあくまでも私的な事かもしれませんが、このアルバムが発売された頃にちょうど車の免許をとりまして、車の中でよくこのレコードを聴いていたので思い出深いアルバムだったのです。

1. Europa
2. Live It Up
3. Here's Looking At You
4. The Tide Is High
5. Angels On The Balcony
6. Go Through It
7. Do The Dark
8. Rapture
9. Faces
10. T-Birds
11. Walk Like Me
12. Follow Me
13. Call Me (long version)
14. Suzy & Jeffrey
15. Rapture (Special Disco Mix)

このアルバムはコンセプトアルバムとなっており、バンドとしてではなく、レコードとして完成度が高いアルバムです。序曲のようなEuropaは、オーケストラ演奏から機械文明オートアメリカに移住するようなイメージがあります。そしてディスコ調のカッコイイLive It Up。コンセプトアルバムと言ってもこのアルバムに一貫して流れているのはアメリカの音楽です。スタンダードジャズのようなHere's Looking At Youが象徴しております。しかし、これは名曲で素晴らしくチャーミングな曲です。タイトルはハンフリーボガードの有名な君の瞳に乾杯の英語読みです。

このアルバムから最初にシングルカットされたのはThe Tide Is Highです。カリプソなレゲエ調のこのカバー曲のヒットにより、ディスコなイメージがしないアルバムになりましたが、その後シングルカットされたRaptureはディスコ調で、ラップも入っております。この曲のようなバリエーションのあるラップは大歓迎です。みんなこのようにバリエーションをつければいいと思いますが、どういう訳か一本調子のラップばかりが現在までもはびこっております。Angels On The Balconyは以前のポップロックンロールですが、より洗練されております。Go Through Itも以前のようなパンクな曲ですがやはり洗練されております。完成度が高いです。

Do The Darkはエキゾティックなディスコパンクと行った曲です。Facesは又してもスタンダードジャズ調のバラードです。名曲です。T-Birdsも以前のようなギターポップですが、これも洗練されていてカッコイイ曲です。Walk Like Meはロカビリー調の初期のような曲ですが、これもカッコイイ曲です。デボラハリーの歌には色気があります。Follow Meは映画音楽のような静かなバラードです。何と美しい曲でしょう。これだけ多彩な音楽を詰め込んでも少しもブロンディーらしさは失われておりません。

どれも素晴らしく気持ちのいい曲ばかりです。やはりこのアルバムが最高傑作でしょう。思い入れもたっぷりありますが、今だにいい気持ちになれる作品です。ジョルジオモロダーだったらここまでの作品にはなっていなかったでしょう。聴き込めば聴き込むほど好きになれるアルバムです。

Europa
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[20060926]

Eat to the Beat Eat to the Beat
Blondie (2001/09/11)
Toshiba EMI
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前作以上にポップヒット間違い無しの楽曲が揃った名盤です。前作の延長線上にありますが、より充実した内容になっています。デビュー当時からある疾走感に加え、ディスコティックなナンバー、バラード、ポップナンバー、レゲエなど多彩な曲が満載です。

1. Dreaming
2. The Hardest Part
3. Union City Blue
4. Shayla
5. Eat To The Beat
6. Accidents Never Happen
7. Die Young Stay Pretty
8. Slow Motion
9. Atomic
10. Sound-A-Sleep
11. Victor
12. Living In The Real World
13. Die Young Stay Pretty (live)
14. Seven Rooms Of Gloom (live)
15. Heroes (live)
16. Ring Of Fire (live)

Dreaming、Atomicなどのヒットで快進撃まっしぐらのブロンディー、この後に発売されたコールミーが爆発的なヒットとなりますが、アルバムには未収録です。この頃のブロンディは曲が本当によく出来ており、どれも親しみが持てます。良く練り込まれた曲にデボラハリーの歌声は向かうところ敵無しの勢いです。

ビートポップの申し子なのかと思わせるくらい出す曲出す曲ヒットしていきます。その証拠に全曲ビデオが用意されています。MTV最初期になるのでしょうか。しかし、全曲分のビデオを用意するとはかなりの自信作だったのでしょう。マドンナ登場前のアメリカのセックスシンボルは間違いなくこのでボラハリーでした。

この時代はアメリカでケーブルテレビが出てきて、音楽専用チャンネルとジャンル別で見れるようになった時です。イギリスからアメリカに遠征に行ったジョンライドンがおったまげておりました。そんな社会的背景の中発売されたこのアルバムは正に時代の音が詰まっております。アメリカンポップスの名盤であります。

Dreaming

The Hardest Part

Union City Blue

Shayla

Eat To The Beat

Accidents Never Happen

Die Young Stay Pretty

Slow Motion

Atomic

Sound-A-Sleep

Victor

Living In The Real World

Ring Of Fire

[20060925]

Parallel Lines Parallel Lines
Blondie (2001/09/10)
Chrysalis
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パンクバンドから一大ヒットメーカーに大変身したブロンディーのサードアルバムです。プロデューサーにマイクチャップマンを迎え、ヒット曲満載です。パンクのちょっと前から流行っていたディスコサウンドも取り入れるようにもなりました。踊れる音楽は売れたのです。これは現在までも続く売れ線の鉄則です。とにかく踊れる曲を創れ、という事です。

1. Hanging On The Telephone
2. One Way Or Another
3. Picture This
4. Fade Away And Radiate
5. Pretty Baby
6. I Know But I Don't Know
7. 11:59
8. Will Anything Happen?
9. Sunday Girl
10. Heart Of Glass
11. I'm Gonna Love You Too
12. Just Go Away
13. Once I Had A Love (The Disco Song 1976)
14. Bang A Gong (Get It On; live)
15. I Know But I Don't Know (live)
16. Hanging On The Telephone (live)

ポップで親しみ易い曲だらけです。Hanging On The Telephoneはカバー曲ですが、シングルヒットしております。One Way Or Anotherはパンクっぽいアレンジの曲でデボラハリーの歌い方には圧倒されます。Fade Away And Radiateはへヴィーで大胆なアレンジになっています。Pretty Babyはチャーミングで親しみ易い曲です。 I Know But I Don't Knowはハードロック的なアレンジで気怠い感じに仕上げて、パンクを返上した訳ではないと言っているみたいです。

11:59はこれまでのロカビリーな曲です。こういう曲を忘れないのがブロンディーの良さです。Will Anything Happen?はシーナ&ザロケッツのようなテクノポップロックンロールです。鮎川氏も参考にしていたのではないでしょうか。Sunday Girlもロカビリーなアレンジによるポップナンバーで、シングルヒットしております。これもユーメイドリームの元ネタかもしれません。Heart Of Glassで一躍世界的にブレイクする大ヒット曲です。テクノな味付けのディスコサウンドです。とにかく当時はナンパするならディスコだったのです。今で言うクラブーみたいなものです。

I'm Gonna Love You Tooはこれまでのようなロックンロールです。ポップなアレンジこれまでもありましたが、徹底されています。Just Go Awayも徹底されたロックンロールでス。このアルバムから大ブレイクしてブロンディーの快進撃が始まります。とにかくこれ以降の作品は美味しいところが満載でどれも楽しめる愛着の湧くアルバムばかりになります。売れ線になっても憎めない逆にお気に入りに入れたくなるような名盤が続きます。

Hanging On The Telephone

One Way Or Another

Picture This

I Know But I Don't Know

Will Anything Happen?

Sunday Girl

Heart Of Glass

I'm Gonna Love You Too

[20060925]

秋場所の千秋楽は安倍総理の初仕事、総理大臣杯の授与がありました。
期待していた白鵬と雅山は夢かなわず、何とか勝ち越しが出来た程度でした。雅山は後半闘志が戻りましたが、最初から出していればいい結果がだせたのに、意識し過ぎていたのでしょう。優勝した朝青龍は2敗したので、白鵬にとっては、今場所はまたとないチャンスだったのですが、初日からで足が悪く、優勝への執念が感じられませんでした。再度綱取りのチャンスが来る事はなかなか無いと思われます。

千秋楽に勝ち越しをかけた7敗力士が6人いましたが、全員負け越すという現象が起きました。昔は7敗力士はなぜか千秋楽には勝っていたのですが、八百長騒動があってからは少なくなりましたが、今日のように全員が負けたのは初めてです。

来場所の番付は大きく変わるのではないでしょうか。千秋楽での朝青龍と白鵬の対戦は接戦でいい試合でした。ほとんど同体で倒れましたが、勢いから朝青龍優利の判定で物言いもありませんでした。とにかく白鵬は出直す事です。多くの大関が綱取りの緊張で駄目になる事が多いのですが、そのプレッシャーに勝てたものしか綱を巻く事は出来ません。九州場所にはどんなドラマがあるのか、今から楽しみです。

[20060924]

Plastic Letters Plastic Letters
Blondie (2001/09/11)
Toshiba EMI
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ブロンディーのセカンドはファーストの延長線上にあり、まだパンクバンドとして存在しておりました。パンクっぽい曲とロカビリー調の甘ったるい曲が同居してキュートなイメージはそのままです。若手ながら何かをやってくれそうな予感はありましたが、まだそれほどヒット曲はありませんでした。

1. Fan Mail
2. Denis
3. Bermuda Triangle Blues (Flight 45)
4. Youth Nabbed As Sniper
5. Contact In Red Square
6. (I'm Always Touched By Your) Presence, Dear
7. I'm On E
8. I Didn't Have The Nerve To Say No
9. Love At The Pier
10. No Imagination
11. Kidnapper
12. Detroit 442
13. Cautious Lip
14. Once I Had A Love (The Disco Song 1975)
15. Scenery
16. Poets Problem
17. Detroit 442 (live)

DenisとPresence, Dearというシングルヒットはありましたが、日本ではまだそれほど騒がれておりませんでした。一目はおかれておりましたが、まだ地味な存在でした。Cautious Lipという曲がありますが、当時はデボラハリーの美しい唇に4千万円の保険がかけられていたそうです。

Bermuda Triangle Bluesは美しいバラードで名曲です。唯粗野なだけのパンクバンドとは違って、曲を聴かせるという基本的な事が出来ているところが好感が持てます。又いろんなタイプの曲を歌いこなし、自分の一番艶のある声を出せるデボラハリーの歌唱力も見過ごしがちですが評価されるべきでしょう。

パンクの時代はここまでで、次回作から新たな試みを始めるブロンディー。しかし基本的にはギターロックンロールバンドであるというスタンスは保たれていきますが、ブレイクする前のブロンディーも是非聴いてみて下さい。

Denis

Youth Nabbed As Sniper

Presence, Dear

I'm On E

Kidnapper

Detroit 442

[20060924]

妖女ブロンディ(紙ジャケット仕様) 妖女ブロンディ(紙ジャケット仕様)
ブロンディ (2006/02/22)
東芝EMI
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デボラハリー率いるブロンディーもデビュー当時はパンクバンドとして紹介されました。音楽的には50年代の甘酸っぱいロカビリー調の曲ばかりですが、日本でもクールスというバンドがいるように。フィフティーズの音楽は不良の音楽でもありました。ニューヨークドールズのスタイリストをしていたというデボラハリーですが、バンドデビューを虎視眈々と狙っていたようです。パンクの時代になっててから女性のロッカーが続々と登場してくるようになりました。

1. X Offender
2. Little Girl Lies
3. In The Flesh
4. Look Good In Blue
5. In The Sun
6. A Shark In Jets Clothing
7. Man Overboard
8. Rip Her to Shreds
9. Rifle Range
10. Kung Fu Girls
11. The Attack Of The Giant Ants

この時代に来日も果たし、夜のヒットスタジオに出演。確かX Offenderを演奏したと思いましたが、曲間でデボラハリーが腕を頭の上でXにして片足を前に伸ばししゃがみ込むポーズが、ランナウェイズとは違うキュートな悩殺ポーズでした。これぞパンクなんだと震えるくらいかっこ良かったのを覚えております。

ギターやオルガンにによるポップな曲はニューウェイヴ的でもありますが、そのカッコ良さはパンクとして佇まいもありました。Rip Her to Shredsなどはニューウェーヴ的なロックンロールポップですし、Kung Fu Girlsカンフーガールはギターテクノポップでカーズのような曲です。The Attack Of The Giant Antsの邦題は恐怖のアリ軍団はジャングルカリプソ風の曲でアダムジアンツを予感させる曲です。結構名曲です。

ダンスミュージックによりブレイクするブロンディーですが、初期のの音源もチャーミングでカッコ良く、時代が生んだ一つの遺産として聴き直してみるのもいいのではないでしょうか。

X Offender

In The Flesh

In The Sun

Rip Her to Shreds

Rifle Range

Kung Fu Girls

[20060924]

Queens of Noise Queens of Noise
The Runaways (2003/09/29)
Cherry Red
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セカンドアルバムもヒットして来日も果たし絶好調でしたが、まだ10代の彼女達です。もっと時間をかけてバンドサウンドを創り上げてもよかったのですが、ボーアkルノシェリーカーリーが脱退。ベースのジャッキーフォックスの脱退などで危機に瀕します。ジョーンジェットがボーカルをとる事で何とか持ち直し、この後にもアルバムを出していきますが、売れずに解散となります。しかしこのセカンドアルバムまでは絶好調の彼女達の熱気が詰まっております。

1. Queens of Noise
2. Take It or Leave It
3. Midnight Music
4. Born to Be Bad
5. Neon Angels on the Road to Ruin
6. I Love Playin' With Fire
7. California Paradise
8. Hollywood
9. Heartbeat
10. Johnny Guitar

ゲイリーグリッターばりのソリッドなハードロックは当時出てきたバンドの特徴でもあります。パンクの分かり易いきり分けをすると、全世代のデヴィッドボウイを真似して、グラムロック時代のファッションやロックンロールをコピーしたバンドが主にパンクバンドとなり、ベルリン時代のサウンドに影響されたのがニューウェーヴやテクノポップを創り出していきます。つまり直接的に影響を与えていたのが、特にイギリスではデヴィッドボウイだったのです。

シェリーカーリーもボウイの影響を受けており、ステージでの下着姿などがその証拠でしょう。彼女は双子で、脱退後は双子で営業していきます。小さい時は子役をやっていたということで、奥様は魔女のタバサちゃんは実はシェリーカーリーだったという噂が広まりますが、今だに真相はつかめておりません。

ちょうど思春期だった私にとっては刺激的な悩殺爆弾でしたし、女性だけのバンドではパワー不足になるという概念を覆し、この時代、特にパンクの時代には多くのタブーが打ち破られていき痛快な時代でありました。パンクには多くのシステムを破壊するだけの力があったのです。そんな昔を懐かしんでもいいし、知らない方は悩殺されて下さい。当時の彼女達はまだハイティーンでしかありません。何と早熟なアメリカの女達でありましょうか。

Queens of Noise

Neon Angels on the Road to Ruin

I Love Playin' With Fire

California Paradise

[20060924]

The Runaways The Runaways
The Runaways (2003/09/29)
Cherry Red
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初の女性だけのロックバンドランナウェイズ。それまではスージークゥアトロのようにバックメンバーは男性というのが定番でした。女性だけではパワー不足というのが風評でした。それを覆したのがこのバンドです。リードギターのリタフォードはリッチーブラックモアのグルーピーになる事を夢見ており、彼女のしっかりとしたギターソロがこのバンドをハードロッックバンド然としております。グラムロックに影響されてる部分が多く、ハードロックバンドとして結成されますが、時はパンクの時代、彼女達もパンクバンドとして世に出されます。

1. Cherry Bomb
2. You Drive Me Wild
3. Is It Day or Night?
4. Thunder
5. Rock & Roll
6. Lovers
7. American Nights
8. Blackmail
9. Secrets
10. Dead End Justice

日本に最初にパンクロックを有名にしたのがラモーンズとこのランナウェイズでした。しかし、世の男子共はボーカルのシェリーカーリーのコルセットとガーターベルトという下着姿の衣装に興味を引かれるばかりで色眼鏡で見ていました。デビューヒット曲Cherry Bomb(悩殺処女爆弾)のギターソロでシェリーは太腿にマイクのコードをぐるっと巻いて世の男共を挑発しまくっていたのです。ですので音楽的には評価は低いのですが、ゲイリーグリッター的なハードロックサウンドは立派なものでした。

リードギターのリタフォードはエクスポローラーでしっかりとしたギターソロが弾けるしボインでした。後にリッチーブラックモアと接触しておりますので、グルーピーになる夢は叶えられたようです。リズムギターのジョーンジェットが中心人物で、後にソロでもヒットを飛ばしました。しかし当時平均16歳の少女です。それでこれだけのパワーは凄いです。これがきっかけで女性だけのバンドというのも徐々に出てくるようになりました。ちなみに私はドラムのサンディーウェストが好きでした。

パンクバンドとしてスタートした彼女達ですが、創られた感がありましたが、最初のインパクトは十分あり快調にヒットを飛ばして来日も果たします。当時キッスばかり聴いていた私にも充分聴き応えのある内容でした。現在ではパンクバンドとしては語られませんが、当時の私にとってはラモーンズとランナウェイズはアメリカからの新しい波として捉えておりましたのでパンクバンドとして紹介します。

Cherry Bomb

Rock & Roll

American Nights

Secrets

[20060923]

L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes
Johnny Thunders & the Heartbreakers (2003/02/26)
Freud/Jungle
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ニューヨークドールズのギタリスト、ジョニーサンダースが結成したバンド、ハートブレイカーズです。拠点をロンドンに定め、ロンドンパンクムーブメントに多大な影響を与えながら、そのムーヴメントに乗っかりました。サウンド的にはニューヨークドールズそのまんまなのですが、パンクという時代に合わせている部分もあります。パンクス達にとってはアイドルはストーンズではなくニューヨークドールズだったのです。

1. Born to Lose
2. Baby Talk
3. All by Myself
4. I Wanna Be Loved
5. It's Not Enough
6. Chinese Rocks
7. Get off the Phone
8. Pirate Love
9. One Track Mind
10. I Love You
11. Going Steady
12. Let Go
13. Can't Keep My Eyes on You
14. Do You Love Me

シンプルなロックンロールながらカッコイイBorn to Lose、アレンジがカッコイイBaby Talkなど名曲揃いです。当時はキースリチャードよりもジョニーサンダースの信奉者のほうが多かったと思います。特に80年代の日本のインディーズシーンにはジョニーサンダーズを真似しているギタリストばかりでした。ストリートスライダースの欄丸もキースというよりはサンダースでしょう。

不良ロッカーといえばストーンズですが、ドラッグで逮捕されたキースはすぐに高額な保釈金を払って釈放された事によって、パンクス達の間ではやり玉に上げられます。忌み嫌う商業主義の権化に成り果てているというのです。その点サンダースはパンクス達と同じ視点で活動しており、カリスマとされました。

ラモーンズのカバーChinese Rocksなどシンプル名ロックンロールを信条としており、ドールズ時代からボーカルをとっておりましたので、不自然な感じはありません。パンクロック的なギターカッティングも元々は彼が本家ですし、パンクの元祖がそのままパンクによって生きながらえたという感じです。このアルバムはファーストに未発表作品を加えてミックスし直した作品です。他にもアルバムを出しておりますが、初期パンクスの貴重な作品としてこのアルバムのみ紹介いたします。

Born to Lose

Chinese Rocks

Pirate Love

Let Go

Do You Love Me

[20060923]

Blank Generation Blank Generation
Richard Hell & the Voidoids (1990/05/18)
Sire
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遅れてきた大物。最初のパンクバンドテレヴィジョンを結成しながらもレコードデビュー前に脱退。ジョニーサンダースとハートブレイカーズを結成しますが、これもレコードデビュー前に脱退。音源は無いのに名前だけが語られる伝説の人になっておりました。しかし1977年にやっとこのファーストアルバムがリリースされる事になりました。正にパンクを地でいくやんちゃなリチャードヘルを体験出来る貴重な作品となりました。

1. Love Comes in Spurts
2. Liars Beware
3. New Pleasure
4. Betrayal Takes Two
5. Down at the Rock and Roll Club [Alternate Version][Version]
6. Who Says?
7. Blank Generation
8. Walking on the Water
9. Plan
10. Another World
11. I'm Your Man
12. All the Way

演奏はヘタウマなのですが、テレビジョン並みにアレンジされた楽曲が見事です。それでいてパンクらしいハチャメチャな粗暴な感じも出ており、これこそ正真正銘のパンクロックだと実感出来ます。単なるハードロックをやりたいだけのジョニーサンダースとは合わなかった事が理解出来ます。ロックンロールというよりここにあるサウンドはパンクという形容詞でしか表現出来ないものです。

Down at the Rock and Roll Clubなどかっこいいアレンジの曲ばかりですが、テレヴィジョンのようにインテリな感じがしない所がこの人の魅力でしょう。タイトルのブランクゼネレーションというのは彼等の世代は落ちこぼれな世代だという考え方から生まれたもので、この考え方がパンクの存在理由となっております。Another Worldなどはプログレッシブなパンクロックと言った感じで実験的な曲です。

ハートブレイカーズ、ラモーンズ同様、リチャードヘル&ザヴォイドイズがイギリスのパンクに与えた影響は大きく、正に初期衝動的なパンクロックがここにはあります。知的な事を野蛮に聴かせると趣向はその後のロンドンパンクスに見事に受け継がれております。パンクの何たるかがこのアルバムに詰まっております。パンクロックとしては手本とするべき名盤であります。

Blank Generation/Love Comes in Spurts

Blank Generation - Richard Hell & the Voidoids

Richard Hell and the Voidoids

[20060923]

Adventure Adventure
Television (1992/01/01)
Warner
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テレヴィジョンのセカンドアルバムは前作の延長線にありながら、前作のような鋭利な刃物のようなアレンジが無くなりマイルドになっている分、地味に聴こえますが、良く練り上げられたアレンジは素晴らしいものがあります。しかし、前作が名盤中の名盤でしたので、こちらは平凡に聴こえてしまうのは致し方ありません。それでもこれだけのアレンジ力を持ったパンクバンドは他にはいませんでしたので水準はかなり高いです。

1. Glory
2. Days
3. Foxhole
4. Careful
5. Carried Away
6. Fire
7. Ain't That Nothin'
8. Dream's Dream

ギターアレンジだけでこれだけ聴かせるバンドも珍しいです。ギターだけでなく、ドラムやベースもしっかり美味しい音を出しているところが憎いところです。それまでアドリブばかり延々と演奏しているバンドばかりでしたので、コンパクトにまとめられた中でのギターソロもしっかり曲の一部となっており無駄がありません。

鋭利な緊張感を持ったファーストに比べリラックスした曲が多いので、後期のトーキングヘッズのような感じだと思っていただけければいいです。バンドとしては早くから活動していたテレヴィジョンですが、レコードデューが遅かった分、この作品では既にパンクを卒業しているような悟りの境地が伺えます。アーヴァンな感じのブライアンイーノと言った形容はどうでしょうか。我ながら的を得ていると思います。

パンクを語る上で、パティスミスとこのテレヴィジョンの存在がまずあった事を覚えておいて下さい。商業的には成功しませんでした。このアルバムで解散となります。トムヴァーレーンはソロとして活動する事になりますが、彼等があってこそ、後続のバンド達の成功があるのです。暴力的ではない知的なパンクス。音楽に対する限りない愛情を持った彼等を私は指示いたします。

Glory

Foxhole

[20060923]

Marquee Moon Marquee Moon
Television (2000/04/17)
Warner
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それまでの仰々しいまでのハードロックやプログレ、フュージュンそして商業化された音楽界に対するアンチテーゼとして、よりシンプルで若者にも主張出来る音楽、パンクロックというスタイルを最初に打ち出したバンドがこのテレヴィジョンです。このバンドから全ては始まったのです。トムヴァーレーンとリチャードヘルによって結成されたこのバンドでは、リチャードヘルのヘタウマな感じの粗野な感じが現在のパンクロックのイメージになっておりますが、一方のトムヴァーレーンは音楽的な部分にこだわりを持っており、この2つの異なった個性がぶつかり合う事で、ライブなどでは伝説となっておりました。しかし、この2つの個性はとうとう仲違いをして、リチャードヘルは脱退。トムヴァーレーンの繊細な音楽性が残り、かねてから希望していたドアーズが契約していたエレクトラレコードと契約、そして発売されたのがこの作品になります。

1. See No Evil
2. Venus
3. Friction
4. Marquee Moon
5. Elevation
6. Guiding Light
7. Prove It
8. Torn Curtain

リチャードヘルの粗野な感じが抜けたお陰で、細部までこだわったアレンジが施された繊細ながら斬新な名曲が詰まった名盤が誕生する事となりました。どちらかと言うとパンクというよりニューウェイヴと言った方が理解し易いかもしれませんが、このサウンドこそが初期ニューヨークパンクの音なのでした。バンド4人だけで演奏されたシンプルな演奏ながら一つ一つのアレンジが完璧で無駄も無くそれでいて必要な音が全てあると言った完璧なくらいの曲ばかりです。全曲よく出来ており、この時代のアルバムの中では最上級に位置する名盤中の名盤です。

See No Evilのシンプルながらゾクゾクするような時代の音が正にパンクです。シングルカットされたVenusも良くアレンジされており、私も子供ながらに勉強するべき点がたくさんある作品として聴いておりました。Marquee Moonはレゲエを取り入れながら現代的な都会的な影のある素晴らしい曲です。Elevationもレゲエを引用しておりますが、そのままレゲエをコピーしているのではなくてロックとしてのアレンジがされている斬新な曲として仕上がっております。Torn Curtainは泣きも入る名曲です。

トムヴァーレーンのその文学青年的なイメージからなるテレヴィジョンは後のトーキングヘッズ的なサウンドだと思って頂ければ分かり易いかと思います。とにかくこのアルバムに影響されてイギリスではニューウェイヴが生まれる訳で、コステロなどが続く訳ですが、基本はパンクの精神に溢れており、パンクの初期にはこれだけの知的なバンドが存在したという事を理解して頂きたい。それまでハードロックばかり聴いていた私達にも納得させられるだけの音楽性を持っており、正にこれこそが新しい音楽なのだという思いで聴いておりました。

いい音楽は時代を超越して存在するものです。今聴いてもメチャメチャクールでカッチョイイ音楽です。これだけのセンスを持ったバンドと言うとトーキングヘッズしか思い浮かびません。演奏が下手なリチャードヘルがいなかった事が幸いしてこれだけの名盤が誕生したのです。彼がいた頃の音源も聴いてみたいですが、この作品だけで充分時代がひっくり返りました。この後に続くニューウェイヴ、テクノポップもこのアルバムがあったからこそ生まれたのです。このアルバムを聴かずしてこれ以降のロックは語れません。私のコレクションの中でもディキシーミッドナイトランナーズとワールドパーティーに匹敵するほどの名盤です。

See No Evil
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[20060923]

End of the Century End of the Century
Ramones (2002/08/20)
Rhino / Wea
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フィルスペクターによるプロデュース作品のため、至る所にバンド以外の楽器が入っており、かなりポップな作品ですが、ヒット曲も沢山あり、新しいラモーンズを模索しての作品だったのかもしれませんが、スペクターとメンバーはかなりもめたようです。

1. Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?
2. I'm Affected
3. Danny Says
4. Chinese Rock
5. Return of Jackie and Judy
6. Let's Go
7. Baby, I Love You
8. I Can't Make It on Time
9. This Ain't Havana
10. Rock 'N' Roll High School
11. All the Way
12. High Risk Insurance

フィルスペクターはウォールオフサウンドで有名ですが、勿論このアルバムでもその施しがされておりますが、彼のプロデュースはロックンロールには向いており、ポップですがいい作品に仕上がっています。3枚目とこの作品は名作だと思いますが、コアなファンにはどうなのでしょうか。チャイム系の音がラモーンズの作品で聴かれるというのは仰天してしまいますが。

この後もラモーンズはアルバムをコンスタントに発表し続けますが、このアルバムまでしか追っかけていなかったので、紹介はここまでにします。パンクを語る上では欠かせない存在それがラモーンズです。ポップな曲を演奏してもそれに変わりはありません。

Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?

The KKK Took My Baby Away - I Don't Wanna Grow Up-Chinese Rock - Beat On The Brat

Baby, I Love You

Rock 'N' Roll High School

[20060922]

Road to Ruin Road to Ruin
The Ramones (2001/06/19)
Rhino
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新しくドラムがマーキーラモーンに代わっての作品になります。映画に出演したりと絶好調の彼等ですが、相変わらずのスリーコードワンパターンは健在ですが、サーチャーズのカバーNeedles & Pinsなど多彩な面も見せます。I Wanna Be Sedated などのヒット曲も収録。

1. I Just Want To Have Something To Do
2. I Wanted Everything
3. Don't Come Close
4. I Don't Want You
5. Needles & Pins
6. I'm Against It
7. I Wanna Be Sedated
8. Go Mental
9. Questioningly
10. She's The One
11. Bad Brain
12. It's A Long Way Back
13. I Want You Around (Ed Stasium version)
14. Rock 'N' Roll High School (Ed Stasium version)

時代はテクノポップから新たな時代の予感がしている時期で、それでも相変わらずのパンクサウンドは頑固というしかありません。それが今でも人気がある秘訣でしょうか。それしか出来ないという見方も出来ますが。Rock 'N' Roll High School はビーチボーイズのようなコーラスまで聴かせます。

デビュー当時の写真を見るとギターを裸のまま深い手提げバッグに入れて歩いているメンバーを見て、パンクスはギターケースも買えないのかと思いましたが、そこが妙にかっこ良かった事を覚えています。しかし、ギターを大事にしたい方は真似しては駄目です。何も考えないで唯ギターをかきむしっているようでも、動画を見てもらえば分かりますが、非常に彼等はカッチョイイのです。生き様が動きに出ております。最近のバンドには見られない佇まいは見習う点が多いです。

I Just Want To Have Something To Do

Don't Come Close

Needles & Pins

I Wanna Be Sedated

She's The One

I Want You Around

Rock 'N' Roll High School

[20060922]

Rocket to Russia Rocket to Russia
The Ramones (2001/06/19)
Rhino
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御馴染み革ジャンに破れたブルージーンズ、サングラス。ラモーンズのトレードマークですが、ロンドンのパンクファッションの方が注目を集めたため、彼等のスタイルは一部の人にしか受け入れられませんでした。しかしセックスピストルズのスティーヴ・ジョーンズはこのスタイルを取り入れております。

この作品はセカンドゆずりのポップな曲でヒット曲も多く人気の作品になっています。タイトルが冷戦時代を象徴しておりますが、内容も社会的な問題が扱われており、ワンパターンなスリーコードに幼稚園でのよーいドンでのかけっこのように相変わらず1-2-3-4で曲を演奏します。このパターンは後のプラズマティックスなどに受け継がれていきます。

1. Cretin Hop
2. Rockaway Beach
3. Here Today, Gone Tomorrow
4. Locket Love
5. I Don't Care
6. Sheena Is a Punk Rocker
7. We're a Happy Family
8. Teenage Lobotomy
9. Do You Wanna Dance?
10. I Wanna Be Well
11. I Can't Give You Anything
12. Ramona
13. Surfin' Bird
14. Why Is It Always This Way?

I Don't Careはロンドンパンクに影響されたのか、へヴィーなアレンジになっています。Rockaway BeachやSheena Is a Punk Rockerなどの親しみ易いヒット曲が満載で一番聴き易いアルバムかも知れません。 Do You Wanna Dance?は珍しくカバー曲です。多彩な仕上がりにあっており、脂が乗り切ったラモーンズの自信作であります。

現在に至るまで彼等の人気は続いており、それはYOU TUBEでの動画の数でも理解出来るでしょう。ほとんどの曲の動画がアップされております。コピーバンドのクリップを入れると全曲あるといっても過言ではありません。そしてこのアルバムは彼等の中でも私が一番好きな作品であり、名盤なのです。

Cretin Hop

Rockaway Beach

I Don't Care

Sheena Is a Punk Rocker

Teenage Lobotomy

Do You Wanna Dance?

I Wanna Be Well

I Can't Give You Anything

[20060922]

Leave Home Leave Home
The Ramones (2001/06/19)
Rhino
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基本的にはワンパターンなラモーンズですが、ポップな仕上がりになっているのがこのセカンドアルバムです。最近まで生きながらえているポップパンクの原点的な作品です。

1. Glad to See You Go
2. Gimme Gimme Shock Treatment
3. I Remember You
4. Oh, Oh, I Love Her So
5. Carbona Not Glue
6. Suzy Is a Headbanger
7. Pinhead
8. Now I Wanna Be a Good Boy
9. Swallow My Pride
10. What's Your Game
11. California Sun
12. Commando
13. You're Gonna Kill That Girl
14. You Should Never Have Opened That Door
15. Babysitter

ラモーンズやハートブレイカーズのロンドンでのライブにより、イギリスでもパンクの炎が燃え盛る事になります。それ以降はロンドンパンクばかりが注目を集める事になり、ラモーンズの注目度は少なくなるのですが、頑固なまでに彼等はこのワンパターンロックンロールを貫き通します。ストーンズがいつまでたっても上手にならないのと同じように彼等もテクニックを身につけようと努力とは違う部分で努力していくのです。

シンプルでポップで聴き易いアルバムですので、良い作品なのですが、ボーナストラックが多過ぎて、アルバムを通してワンパターンを聴かされるのは退屈かもしれません。しかし好きな人にはたまらない作品でしょう。メンバー全員にRamones姓を名乗らせる結束力は留まる事を知りません。

Glad to See You Go

Shock Treatment / You're Gonna Kill That Girl

I Remember You

Carbona Not Glue

Suzy Is a Headbanger

Pinhead

California Sun

[20060922]

Ramones Ramones
The Ramones (2001/06/19)
Rhino
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パンクロックとは何たるかを最初に日本に紹介したのはこのラモーンズです。ハードロックやプログレがまだ権威があった時代に無駄を無くしたシンプルなロックンロールのこそ最高とばかりに、ワンパターンとも言えるロックンロールの短い曲を連発する潔さが受けました。

グラムロックやニューヨークドールズなどの影響を受けながらも過激な詩でストリートキッズの代弁者となります。日本にも来日してNHKのレッツゴーヤングに出演、沢田研二が異常に反応して一緒に乗りまくり拳を振り上げておりました。

1. Blitzkrieg Bop
2. Beat on the Brat
3. Judy Is a Punk
4. I Wanna Be Your Boyfriend
5. Chainsaw
6. Now I Wanna Sniff Some Glue
7. I Don't Wanna Go Down to the Basement
8. Loudmouth
9. Havana Affair
10. Listen to My Heart
11. 53rd & 3rd
12. Let's Dance
13. I Don't Wanna Walk Around With You
14. Today Your Love, Tomorrow the World

全編一本調子の同じ乗りばかりなのですが、それだけパワーがありました。今聴いても全部同じに聴こえてしまう恐ろしいアルバムですが、当時の若者にとって、ハードロック、プログレ、フュージュンのようなテクニックを必要とする音楽には手を伸ばしにくいものがありました。ただ反抗的でセックスの事ばかり考えているような若造が一生懸命練習してプロ並みのテクニックを磨く修道僧のような日々は過ごせません。唯本能的にギターをかきむしっても音楽として成り立つシンプルなものが必要だったのです。その手本がニューヨークドールズであり、グラムロックだったのです。

そんな中パンクというジャンルが生まれ、それまでうっぷんをはらせずにいた若者達が立ち上がる事により生まれたのがパンクムーブメントです。その先頭に立ったのがこのラモーンズです。GABBA!GABBA!GABBA!HEY! HO! LET'S GO!と本能的な掛け合いが時代の大きな壁にひびを開けたのです。

Blitzkrieg Bop

Beat on the Brat

Judy Is a Punk

I Wanna Be Your Boyfriend

Now I Wanna Sniff Some Glue

Loudmouth

Havana Affair/Commando

Listen to My Heart

Let's Dance

[20060921]

Wave Wave
Patti Smith Group (1996/06/18)
BMG
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トッドラングレンをプロデュースに迎えた4作目になります。既にこの後引退する決意をトッドには明かしてのレコーディングだったそうで、トッドはいつものようなオーヴァープロデュースは避け、パティのやりたいようにやらせたとか。しかし、内容はこれまでの中でも一番ポップに仕上がっている。

1. Frederick
2. Dancing Barefoot
3. So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)
4. Hymn
5. Revenge
6. Citizen Ship
7. Seven Ways of Going
8. Broken Flag
9. Wave
10. Fire Of Unknown Origin
11. 54321/Wave

Frederickはこの後旦那になる元MC5のフレッド”ソニック”スミスに捧げた曲です。この頃になるとラブソングも平気で歌うようになります。So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)はバーズのカバーで、Hymnは賛美歌のようにも聴こえます。Revengeへヴィーな感覚のあるバラードです。Citizen Shipはアヴァギャルドなアレンジが面白い曲です。プラズマティックスなどを連想させます。Seven Ways of Goingは予言者が歌っているようなミステリックな感じです。Broken Flagはストレートに美しい曲です。

この頃の私のパティへのイメージは、スプリングスティーンやエリオットマーフィーのようなニューアメリカンな吟遊詩人といった感じでした。いつしかパンクの女王のイメージは薄れておりました。しかし、パンクとは精神性や生き様の事なので、私も一般的なイメージに惑わされていたのでしょう。彼女はこのアルバムでもまぎれも無くパンクスであります。

この後引退しますが、80年、90年にカムバックしてアルバムを出しております。しかし、紹介はこのアルバムといたします。パンクが市民権を得るまでの道のりはまだ続きます。

Dancing Barefoot


Patti Smith in NYC

[20060920]

EasterEaster
(1996/06/18)
Patti Smith Group

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一時活動停止していたパティスミスが再活動を開始したサードアルバムになります。ボブディランを愛するパティがボブディランを模倣するブルーススプリングスティーンと共作したBecause the Nightが大ヒットしたことにより、パティスミスの名は一躍世界に広がる事となりました。アルバムの内容もポップな仕上がりになりましたが、パティの味が消された訳ではありません。

1. Till Victory
2. Space Monkey
3. Because the Night
4. Ghost Dance
5. Babelogue
6. Rock N Roll Nigger
7. Privilege (Set Me Free)
8. We Three
9. 25th Floor
10. High on Rebellion
11. Easter
12. Godspeed

アコースティックな曲も目立ちますが、より説得力が増す結果となっております。やはりBecause the Nightは名曲ですが、Rock N Roll Niggerのようなパンキッシュな曲があったり、Privilegeのようなアニマルズのような曲もあり、We Threeのようなバラードではマドンナが歌っているようですので、その影響力は計り知れません。

パンクムーヴメントのいいところは、こういったアンダーグラウンドな作品が商業作品と同等に並べられていたという事です。逆にパンクじゃなきゃ売れないという現象まで起こりますから何が売れるかなんてレコード会社には分かるものではないのです。

内容的にはあまり評価されていない作品ですが、ポップなパティから入って頂くにはいい作品かもしれません。音楽的には素晴らしい作品であります。ただパンクらしさが少ないのが不評なだけです。先入観無しで聴いて頂く事をお勧めします。

Because the Night

Rock N Roll Nigger

Privilege

25th Floor

[20060919]

Radio Ethiopia Radio Ethiopia
Patti Smith Group (1996/06/18)
BMG
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ファーストはヴェルベットアンダーグラウンドのジョンケイルのプロデュースだったため、頽廃的な感じがしておりましたが、このセカンドではジャックダグラスを起用している為か、ハードでエッジの効いたサウンドになっています。賛否両論あったアルバムですが、パティのボーカルも鋭さを増して多くの人に聴いてもらえるようになります。

1. Ask the Angels
2. Ain't It Strange
3. Poppies
4. Pissing in a River
5. Pumping (My Heart)
6. Distant Fingers
7. Radio Ethiopia
8. Abyssinia
9. Chiklets

表現者としても深みを増し、後に続く女性ボーカリストに影響を与えていく歌唱法が完成されております。ただ叫ぶだけの単細胞パンクとは違い説得力があります。ブロンディ、プリテンダーズなどが好きな人には元祖として聴いて頂きたいものです。

女性の作詞家としてもパンクの女王と言うだけあって、その表現には斬新なものがあります。好いた惚れたなどの誰にでもある感情で共感を得ようという商業主義に対するアンチテーゼで始まったパンクですから、社会的でストリート的な粗野な感じが溢れています。

それに合わせたジャックダグラスのサウンドメイキングはへヴィーでエモーショナルです。唯コードカッティングするだけのパンクバンドとは違います。本来のパンクはこれだけのサウンドメイキングが出来ていたのです。基本的にパンクは精神性の問題なのでサウンドにはこだわっていなかったのですが、言葉だけではなく音楽の面でも何かを伝えようとする強い意志が感じられるアルバムです。

Ask the Angels

Ain't It Strange

[20060919]

Horses Horses
Patti Smith (1996/06/18)
BMG International
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ロック名盤シリーズを再開いたします。これからはパンク、ニューウェイヴの特集となります。パンクとニューウェイヴはほとんど交差しているよなジャンルなのでまとめて紹介いたします。

パンクが最初に紹介されたのはこのニューヨークパンクの女王パティスミスです。パンクの始まりはリチャードヘルとトムヴァーレンがいたテレヴィジョンになります。ハードロック、プログレ、フュージュンといったテクニック至上主義についていけない若者がアンチテーゼとして、よりシンプルでこれまでに無い音楽を創る事を意識して始まりました。つまりアメリカで始まったパンクは最初音楽性に対するアンチテーゼで始まります。反社会性になっていくのはイギリス勢からになります。いかにもパンクのイメージを持ったヘタクソなリチャードヘルと文学青年なトムヴァーレンの対照的な存在が受けておりましたが、この二人でのレコーディングは実現しておりません。デビュー前にリチャードヘルが脱退しているからです。なので最初にレコードデビューしたのはこのパティスミスになります。

1 Gloria: In Excelsis Deo/Gloria [Van Morrison Version]
2 Redondo Beach
3 Birdland
4 Free Money
5 Kimberly
6 Break It Up
7 Land: Horses/Land of a Thousand Dances/La Mer (De)
8 Elegie
9 My Generation [Live]

始めはロック歌手になる気の無かったパティですが、曲に合わせて詩を朗読していたところ、歌う事を勧められ、デビューとなりました。文学的であり、頽廃的な詩の内容が受けてパンクの女王と崇められるようになります。Gloriaはゼムのカヴァーで、カントリータッチが斬新な曲です。この1曲でスターとなります。パンク以降のU2なども影響を受けています。詩を朗読していたぐらいですので、歌はうまい方ではありませんが、逆にそのヘタウマな感じがパンクを象徴していました。気怠い感じが味がある歌になっているのです。

当時付き合っていたトムヴァーレンも参加しており、正にパンクが始動したという感じになっておりますが、まだブームにまではなっていません。この後のフォロワー達が盛り上げていくのです。パンクはイギリスのビートグループ、キンクスやザフーなどのスリーコードからなるシンプルなロックを基本にしていますが、よりシンプルにする手本としてはストゥージズやニューヨークドールズに影響されております。しかし、文学青年のトムヴァーレンやパティスミスなどのインテリジェンスまセンスはニューウェイヴと言った方が向いているかもしれません。ここにパンクとニューウェイヴの境が難しいところがあります。

難しく考える必要がないのがパンクですが、パティスミスの詩の世界は深いので唸りながら味わってみて下さい。記念すべきパンクが生まれた瞬間がこのアルバムに記されております。怒鳴るだけがパンクではありません。

Gloria

Free Money

Land

[20060918]

カリギュラ コンプリートBOX〈ヘア解禁版〉 カリギュラ コンプリートBOX〈ヘア解禁版〉
マルコム・マクダウェル (2002/09/27)
アミューズソフトエンタテインメント
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カリギュラ コンプリートBOXにはもう1枚のDVDに新カリギュラが収められている。これは日本未公開の映画で、このDVDで初めてお目にかかれる。内容的には普通の映画で、第一作カリギュラには予算の面でも、美術センスの面でも、出演者の面でも演出の面でも遥かに及ばない。それは仕方ない事である。新カリギュラでは王妃メッサリーナが主役となっている。カリギュラだけではなく、次の皇帝クラウディウスをも翻弄していく作品である。

題材は悪くないが、普通の映画であるが故にリアリズムがない。性描写も描いているが、嘘くさい。第一作は本当に行為をしているので比べるのは可愛そうだが、このコンプリートBOXは新カリギュラと抱き合わせる形で、いかに第一作が名作であるかの対比が出来るようになっている。出演者の格も違うので演技の差も見えてくる。第一作ではペントハウスのモデル達が惜しみも無く使われているので、女性の美しさにも差が出ている。

そして第一作のカリギュラのメイキングビデオが収められている事が貴重である。当時は関係者以外見れなかった内部の状況が撮影されている。巨大な美術も小物に至るまで始めから手作りで創られた美術セットがいかに凄いものかを伺える。限定された劇場だけでの公開ではもったいないくらいの大作である。しかし、現在DVDで多くの人にも見れる環境が出来ているので、是非ご覧頂きたい。ポルノ映画ではない芸術性と文学性に富んだ作品である事が理解できるはずである。しかし脇役の女性も綺麗な人ばかりだったのは、ペントハウスのモデル達だったからという理由を知って驚きました。こんな映画二度とは創れないでしょう。ペントハウス社総帥ボブ・グッチョーネの執念の力作であります。


2006-09-18(Mon) 19:54 映画 | トラックバック(2) | コメント(0) | 編集 |
[20060918]

ミュージック・マジック ミュージック・マジック
リターン・トゥ・フォーエバー (1997/10/22)
ソニーミュージックエンタテインメント
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第三期 Return to Forever の唯一の作品です。ビルコナーズがいた時を第二期としてアルディメオラがいた時期を第三期とすると、これは第四期とも取れます。しかし、一般的な Return to Forever のイメージは前作で終わっており、この作品を Return to Forever 名義で出した事については疑問が残ります。マハヴィシュヌも最後に変なポップなアルバムを出していたので、同じ感覚なのかとも思われます。この作品の特徴はマハヴィシュヌと同じでボーカル作品になっているところです。

フュージュンは大抵がインストモノですが、フュージュンでボーカル曲をやるというのが新しい試みだったのかも知れません。私も理想はハードフュージュンな曲でハードロックばりのボーカルを乗っけられる曲を創る事に没頭していた時期がありました。フュージュンのようなテンションコードを使った曲では、この作品のようなAOR感覚のボーカルになりがちなので、そこのハードロック的なボーカルを乗せるという事が課題でありましたが、多分彼等もフュージュンにおいてボーカルを乗せても新しい事は出来ないと分かって、1枚のアルバムで止めているのだと思います。又は不評が多かった為か。

1. Musician
2. Hello Again
3. Music Magic
4. So Long Mickey Mouse
5. Do You Ever
6. Endless Night

この作品からはアルディメオラとレニーホワイトが抜けて、ブラスやストリングスを使いポップス的な作品になっております。そういえばウェザーリポートも後半はボーカルを入れておりました。やはりソフティケイテッドした感じになり、ロック色が無くなってしまいます。ですから私は課題としてハードロックなボーカルを無理矢理いれて曲を創っておりました。そうなると演奏に負けないボーカルテクニックが必要になるので、私の歌唱力では無理と判断して現在はインストモノになっています。歌いこなせるボーカリストが見つかれば又考えますが、日本人ではまず無理でしょう。

元々ポップ感覚をもったチックコリアですので、こういうアルバムもアリなんですが、Return to Foreverという名義なので不評なのです。スタンリークラークがいるからこの名義なのでしょうが、別のプロジェクトとしてやっていればそれなりに受け入れられたかもしれません。しかし、これまでのReturn to Foreverが創り出してきた作品はどれも歴史的名盤ばかりなので、聴きのがしている方は是非聴いて頂きたいと思います。

マイルスから3大フュージュンバンドまでジャズ名盤シリーズを紹介してきましたが、又ロック名盤シリーズに戻ります。ジャズ名盤しリーズも今後はロック名盤シリーズに織り交ぜながら紹介していきます。まだ一般的な作品ばかり紹介しているので、マニアックな作品を紹介するまでは時間がかかりますが、今後も淫美ブログのライブラリーを充実させていきますので宜しくお願いいたします。

[20060918]

Romantic Warrior Romantic Warrior
Return to Forever (2000/02/08)
Sony Japan
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Return to Foreverの最高傑作アルバムです。しっかりと構成された変拍子の多い楽曲はプログレ作品としても最高の出来であり、ロックアルバムとしても楽しめます。構成がしっかりされている分アドリブが少ないですが、きめ細かにアレンジされており良い緊張感も感じられます。

1. Medieval Overture
2. Sorceress
3. Romantic Warrior
4. Majestic Dance
5. Magician
6. Duel of the Jester and the Tyrant, Pts. 1 & 2

Medieval Overtureはディレイを使ったシンセフレーズを活かしたクラシカルなイメージもあるテーマが印象的な序曲です。Sorceressはロック感覚に溢れ、タイトル曲Romantic Warriorはアコースティッック楽器によるフュージュンサウンドがミステリアスです。ディメオラのアコースティックギターをミュートしたフラメンコタッチの速弾きは強烈でしびれます。

アルディメオラ作のMajestic Danceはロックンロールです。しかしイエスがやるようなロックンロールでプログレ的です。スタンリークラーク作のMagicianは大ユニゾン大会。これぞフュージュンと言えるような曲です。Duel of the Jester and the Tyrantなどではこれまでのスパニッシュ感覚はあからさまではなく、自然なフレーズの流れとして存在するに留まっており、ここでReturn to Foreverとしての音楽性の確立がされたように感じます。一番似ている曲としてはゲイリームーアがいたコラシアムIIが思いっきり真似していたので、コラシアムIIが好きな方には元祖として聴いて頂きたいです。

この作品で第二期Return to Foreverは終了してしまうのですが、最後にこの完成度の高い作品を創り上げて、これ以上のものが望めないところまできましたので、自然な解散だったと思われますが、チックはこの後もReturn to Foreverを始動するのでした。しかしこの作品を超えるものはありません。しっかりとした構成の為ジャズ色は薄いですが、ロック畑から聴いている私としては大変満足しております。カールパーマーやビルブラッフォードなどは元々ジャズドラマーを目指しておりましたので、その感覚に近い作品です。

The Magician

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