SAMARQAND淫美ブログ

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2008/06/28(土) 23:27:34
 Title → ジャズ名盤シリーズ Oliver Nelson The Blues and the Abstract Truth
The Blues and the Abstract TruthThe Blues and the Abstract Truth
(2007/10/09)
Oliver NelsonGeorge Barrow

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オリヴァーニルソンはブルースを追求していたアレンジャー、コンポーザー、サックス奏者でした。彼の作品の中でも名盤と呼ばれているのがこのブルースの真実というアルバムです。メンバーがその時代の新鋭を起用して、ブルースとしても斬新なアレンジを生み出しています。メンバーはポールチェンバース、エリックドルフィー、ビルエヴァンス、ロイヘインズ、フレディーハバードという布陣です。

1. Stolen Moments
2. Hoe-Down
3. Cascades
4. Yearnin'
5. Butch and Butch
6. Teenie's Blues

メンバーにも恵まれていますが、選曲も良いです。そしてなによりアレンジが絶妙なのです。ブルースと言っても既成のものではなく、エリックドルフィーのようなフリージャズ系のプレイヤーも自由に演奏出来るような土壌を創っているのです。Stolen Momentsのテーマ部分だけでもそのハーモニーの巧妙さが分かるでしょう。

Hoe-Downはエマーソン、レイク&パーマーもカバーしたゴスペル調の曲です。ブルースを追求していると、どうしても泥臭くなってしまうのですが、オリヴァーはまるでジョージラッセルのような解釈でブルースに新しい息吹を与えています。ジャズの善し悪しは演奏であり、アレンジのひらめきであります。そういう意味でも名盤の誉れも高い作品であります。

Stolen Moments

Hoe-Down

Yearnin'

The Blues and the Abstract Truth

 テーマ : JAZZ / ジャンル : 音楽
INDEX <O> | TB : 0 | CM : 0 |

2007/08/15(水) 17:07:35
 Title → ジャズ名盤シリーズ Tone Dialing
Tone Dialing Tone Dialing
Ornette Coleman & Prime Time (1995/09/26)
Harmolodic/Verve
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フリージャズは長く人の気持ちを惹き付けておく事は出来ませんでした。多くの人は単純で分かり易い音楽が好きなのです。フュージュンが流行ってフリージャズをやるのはオーネットくらいになってしまいますが、ニューヨークアヴァンギャルドジャズという集団達により受け継がれていました。そして時は90年代、大御所オーネットの新譜が届けられたのです。

1. Street Blues
2. Search for Life
3. Guadalupe
4. Bach Prelude
5. Sound Is Everywhere
6. Miguel's Fortune
7. Capella
8. O.A.C.
9. If I Knew as Much About You (As You Know About Me)
10. When Will I See You Again
11. Kathelin Gray
12. Badal
13. Tone Dialing
14. Family Reunion
15. Local Instinct
16. Ying Yang

オーネットが提唱するハーモロディック理論をそのままレーベル名にしての発売です。ハーモロディックとは簡単に言うとハーモニーとメロディーが合体した造語です。ハーモニーによるメロディーが生み出すリズムによって曲を創り出すという事です。これは現在の作曲法としては当たり前になっていますが、昔から提唱しているのはコールマンだったのです。メロディーが生み出すリズムを最初に構築して、その流れでAメロ、Bメロ、サビを創っていくのが常であります。それが出来るか出来ないかでプロとアマの違いが出てきます。

私はそれに言葉が持つリズムも重要だと思っています。これはボブディランやジョンレノンの作曲法から私が独自に解釈している事ですが、言葉が持つイントネーションによって曲の印象が大きく変わってくるのです。ですから作詞も作曲の一部なのです。的確な言葉を選ぶ事もセンスが問われる事になるのです。それでいてしっかりとした説得力がある言葉なら尚いいのです。

そういった作曲するという事においては普遍的事を解いているのがハーモロディック理論であると思っていいのですが、これがまた精神性も問われて深い内容になっていくのです。さてこのアルバム、そのハーモロディック理論を活かしながらもラップやエスニックな部分などもあり、そしていつも以上にポップな聴き心地になっています。マイルスは常に新しい挑戦をしていましたが、80年代以降はつまらなくなっていったという事は正直な感想です。しかし、当時60歳を越えていたオーネットの作品は挑戦者でありながらも面白い作品に仕立てております。これは奇跡のようなアルバムです。フリー故にデタラメなプレイと罵られてきたコールマンが最後に高笑いでもしているような名作であります。

Ramblin

live 1979

Historic Tour
 テーマ : JAZZ / ジャンル : 音楽
INDEX <O> | TB : 0 | CM : 0 |

2007/08/15(水) 16:12:51
 Title → ジャズ名盤シリーズ Virgin Beauty
Virgin Beauty Virgin Beauty
Ornette Coleman & Prime Time (1990/10/25)
Sony Jazz
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本格的にエレクトリックバンドを引き連れ、これ以降コールマンのバックバンドはプライムタイムと呼ばれるようになります。よりファンクやエスニックを取り入れたハーモロディックフリージャズを展開しており、ジャケットなどはまるでポップグループのようです。ポップグループはオーネットらのフリージャズをロックに取り入れたバンドでありましたが、このアルバムの方が後から出されており、奇しくも影響を与えたポップグループの方法論をコールマン流に解釈したような内容になっています。

1. 3 Wishes
2. Bourgeois Boogie
3. Happy Hour
4. Virgin Beauty
5. Healing the Feeling
6. Singing in the Shower
7. Desert Players
8. Honeymooners
9. Chanting
10. Spelling the Alphabet
11. Unknown Artist

プライムタイムというバンドはダブルリズムセクションになっており、以前のダブルカルテットのエレクトリック版とも言えます。3 Wishesはエスニックなモーダルな曲で、ミニマルなベースラインはまるでブリュー参加後のキングクリムゾンのようでもあります。そしてこのアルバムには何と言ってもグレイトフルデッドのジェリーガルシアが参加している事です。ジャムバンドのデッドの象徴的な人物です。

ジャムセッションをハーモロディック理論で展開していくコールマンにとっては、面白い起用です。このアrバウムが発売された80年代初頭はトーキングヘッズやピーターガブリエルがアフリカンビートを取り入れたワールドミュージックが流行り出した時期でありますが、それ以前からこうした音楽を創ってきたコールマンは既に完成度の高い音楽を提供しています。

80年代以降に復活したマイルスが軟弱なサウンドを創っていた事に比べると、明らかにマイルスとコールマンの音楽的な質は逆転しているようです。この時代になるとコールマンの方が面白いのです。緻密なリズムセクションにまるで祈りのようなコールマンのサックス音が有機的に絡み付く名盤であります。

Virgin Beauty
 テーマ : JAZZ / ジャンル : 音楽
INDEX <O> | TB : 0 | CM : 0 |

2007/08/15(水) 15:36:19
 Title → ジャズ名盤シリーズ Dancing in Your Head
ダンシング・イン・ユア・ヘッド+1(紙ジャケット仕様) ダンシング・イン・ユア・ヘッド+1(紙ジャケット仕様)
オーネット・コールマン (2005/12/14)
ユニバーサルクラシック
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オーネットコールマンもとうとうエレクトリック楽器を導入するようになった作品です。この作品以前に、天才ギタリストジェイムスブラッドウルマーという弟子にハーモロディック理論を授け羽ばたかせております。ウルマーとのセッションも影響しているのかもしれませんが、これもなかなかの問題作になっています。

1. Theme from a Symphony [Variation One]
2. Theme from a Symphony [Variation Two]
3. Midnight Sunrise
4. Midnight Sunrise [Alternate Take]

Dancing in Your Headというタイトル通り、踊れるリズムがここにはあります。しかしそれはファンクというよりアフリカのリズムであり、それがフリージャズになっているというユニークな構成になっています。Theme from a Symphonyではウルマーにはかなわないまでも無調なギターワークにポップなテーマの旋律。そして踊れてしまう。それも大地を高く飛び上がるようなアフリカンなリズムで。これまでアフリカンミュージックは多くのミュージシャンに取り上げられてきましたが、これほどまでにオリジナリティー溢れるものはありませんでした。

Midnight Sunriseではもろにアフリカのミュージシャンの演奏をバックにフリーな演奏を展開しています。エレクトリック化し、ファンクを取り入れても軟弱にはならず、硬派なジャズを確立しています。そして民族音楽を取り入れてもマイルスのように凶悪にはならずにポップであるというオーネットコールマンにしか創り出せない世界を生み出しています。

これこそがハーモロディック理論による音楽なのでしょう。しっかりとしたテーマを持っていながらフリーであるという相反する構成なのに成立しているという不思議な世界。答えはフリージャズといえども無秩序ではないという事でしょう。ポップなので、結構この作品は聴き易いかもしれません。これもはずせない名盤です。

Dancing in Your Head
 テーマ : JAZZ / ジャンル : 音楽
INDEX <O> | TB : 0 | CM : 0 |

2007/08/14(火) 23:50:08
 Title → ジャズ名盤シリーズ Skies of America
Skies of America Skies of America
Ornette Coleman (2000/05/02)
Sony
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オーネットコールマンの最高傑作と呼ぶべき名作であります。フリージャズとオーケストラの融合。フリージャズの一大交響曲であります。アメリカの空が見てきたアメリカの歴史を表現。その中にはネイティヴアメリカンの歴史も含まれています。

1. Skies of America
2. Native Americans
3. Good Life
4. Birthdays and Funerals
5. Dreams
6. Sounds of Sculpture
7. Holiday for Heroes
8. All of My Life
9. Dancers
10. Soul Within Woman
11. Artists in America
12. New Anthem
13. Place in Space
14. Foreigner in a Free Land
15. Silver Screen
16. Poetry
17. Men Who Live in the White House
18. Love Life
19. Military
20. Jam Session
21. Sunday in America

細かくタイトルが付けられていますが、交響曲が1曲入っていると思っていいです。タイトルは場面転換的な役割になっています。バーンスタインのようなアメリカ的なオーケストレーションであり、無調ではありません。しかしコールマンのサックスはかなりフリーキーです。

アメリカのアカデミーではこうしたジャズとオーケストラの融合は、この後研究材料となり、多くの人がオーネットコールマンやミンガスの音楽を賞賛するようになります。しかし当時はかなりの問題作だったはずです。ディープパープルがやっとロックとオーケストラの合体を試みていた時にオーケストラとフリージャズを共存させようとしていたのですから、前代未聞でした。

しかし題材が分かり易いアメリカそのものでしたから、一つの物語を見せられているような壮大なスケールになっています。コールマンが提唱するハーモロディック理論というものを具現化した作品でもあります。ジャズには留まらない名盤であります。

Architecture In Motion

Lincoln Center Jazz Orchestra
 テーマ : JAZZ / ジャンル : 音楽
INDEX <O> | TB : 0 | CM : 0 |

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