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[20171029]

Ghost Figures
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。アナログ盤での限定販売になっています。アナログ盤にこだわるというのはよくわかりませんが、ピアノによる叙情詩のような内容になっています。アンビエントな空間を作って、ピアノを生演奏しています。部屋の鳴りを強調しながらもピアノが中心に響いています。

1. Ghostflowers
2. Shadow Figures
3. Spitting Distance
4. Batting An Eye
5. Inch Of Life
6. Strings Attached
7. Drop Effect
8. Witness Hitch
9. Shred Of Evidence
10. Without Traces
11. Moment Arises
12. A Missing Link
13. Outside Of You
14. Distance Of A Shadow

ほぼ即興で演奏されているようで、即興なのにフリーな感じはしません。それはまるでキースジャレットの即興ライブのようなもので、その時の気分でモードを決めて、ある程度の秩序を保って即興演奏していますので、あたかも作曲されたかのような演奏になっています。もしくはある程度テーマになる旋律は前もって作られている可能性もあります。

録音されている部屋の鳴り以外にもサンプリングされた音源も加えて、あたかもその部屋とは違う空間で演奏されているような効果も作っています。まるで日常でピアノの生演奏がずっと鳴り響いているかのような、やはり架空の映画音楽のような感じで制作されているのでしょう。欧州のヌーヴェルヴァーグ映画のサントラのような雰囲気になっています。

Shadow Figures
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[20171028]

Motion Reverse
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年の作品です。この年3枚のアルバムをほぼ同時にリリースしていますが、どれも違ったアプローチをしています。今回のテーマはダブテクノとなっています。ダブのエフェクティヴな手法でエレクトロニカしています。以前のサイケな表現とは違うアプローチになっています。エフェクトをいじりまくってその変化を楽しむダブの手法はテクノにも受け継がれていますが、あえてダブテクノと呼ぶところにこだわりを持っているようです。

1. Vocal Limited
2. Frontal Waves
3. Dubstore Light
4. Childish Tape
5. Black Hat
6. Sunny Echoes
7. Spacecore Dust
8. Bright Exit
9. Dream Logic

ダブでよく使われるのがディレイとフランジャーですが、テクノの時代になるとシンセのレゾナンスを主導でいじくって似た効果を出すようになります。そのテクノミニマル性とディレイやフランジャーといったエフェクトの効果を加える事で、新しいエレクトロニカを作り出そうとしています。あくまでもエレクトロな部分が主役です。

変わり者のリチャード・D・ジェームスが失速している現在、過激な手法を試みるアーティストが見当たらなくなっていますが、地味ながら、彼のように試行錯誤しながらも新しい何かを追求するアーティストがいる事は喜ばしいことであります。やはり音楽はオタク系の人でしか極められません。じっくり時間をかけて家にこもって創作している人でなければ見つけられないものがあります。その逆もあるでしょうが、そこには天才の二文字が必要になってきますので、なかなか現れません。

Vocal Limited
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[20171028]

Pleasurably Lost
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年のアルバムです。この年は3枚のアルバムをリリースしていて、この作品はフランスのEilean Recordsから150枚限定リリースされたもので、現在は販売終了してしまっています。これまでの作品と違う点は、音がかなりクリアになっています。過渡なエフェクトを抑える事で、音の素材がかなりサンプリングレートの高い状態で録音されているのが分かります。

1. Diamond Earth
2. Lull In The Momentary
3. Optical Senses
4. Phony Disaster Of Laziness
5. Pleasurably Lost
6. Weepingdictionaryhands
7. Edges Of Distortion
8. Ferdydurke
9. Once Upon Her
10. Do Widzenia

歌、ボイスも多用されています。アコースティック楽器も割合が多くなり、いかにもフォークトロニカな内容になっていると思います。これまでのエフェクトかけまくりのサイケな手法を抑える事でスッキリとした空間が生まれ、フィールドレコーディング素材も楽器と同等のレベルで聴き取れます。すべてが一つの空間で溶け合うような、上質なミックスに仕上がっています。

エフェクトかけまくりというのは昔のサイケの手法であって、現在の環境ではそこまでやる必要がないし、手法も多種多様であるべきなので、後はセンスの問題になってくると思います。デジタル環境ならではの音のクリアさ、しかし、空間を切り取ったサンプリング素材はアナログな柔らかさも切り取っています。アナログとデジタル、この対比をバランスよく保つ役割をサンプラーは果たす重要な役割を持っています。そこをわきまえている領域に達してきました。

Do Widzenia
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[20171027]

Amorosa Sensitiva
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2015年の作品です。アンビエント系のコンクリートミュージックになっています。何とか音楽的であろうとしていましたが、行き着く先は抽象的な表現となっていきました。もはや音楽に対して遠慮をしなくなったことの現れです。前作で掴みかけていた信号的な音楽をさらに発展させてきました。ある意味自在に音楽を操れるようになってきたのでしょう。

1. Headspincrawl
2. When Face Was Face
3. Waltz In Clay
4. Whirlbrainpoolin
5. Bum Finger Notes
6. Darnskullgreyness

現代音楽を使ったサウンドトラックも珍しくありません。彼にとっては架空の映画音楽のように、抽象的故に映像が浮かんでくるような表現が出来るようになってきました。それは音楽的であろうとする事にこだわらなくなってきたからで、どこかでタブーだと思っていた事からブレイクスルー出来たから得られた表現を手に入れたと思います。

現代音楽と言っても最近出来た音楽ではありません。長い歴史を持っています。既存の音楽だと言ってしまってもいいくらい、多くの人達がやり尽くしてきた事をなぞりながらも、やっとその呪縛から抜け出して自分が表現したいものを純粋に見つめていく事で、こうでなければならないという呪縛から解放されたと思います。これからが楽しみになってきました。

Headspincrawl
⇒ 続きを読む

[20171026]

The Bet
(1998/07/14)
Benjamin Finger

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2014年のアルバムです。こちらもサンプラー中心の内容ですが、アンビエント感が増しています。最初の頃のようにエフェクトの効果を大事にするようになっています。インストものですから、何を表現しようとしているのかは、ジャケットなどから連想するのも一つのヒントになっていますが、森の中で動物と人が果物をかけて賭博しているようなジャケットです。

1. Faintheadness
2. Kid Dreaming Landscapes (That Might Have Astonished The Parrots)
3. Rosencrans Exit
4. Sulfurous Fog
5. Bad-Luck Planet
6. Nasal Breakdown
7. Angel-Less Halo
8. Time Steps
9. Care In Motion
10. Horizonless Brain

森を表現したアンビエント作品は多くありますが、ファンタジーな、サイケデリックな、アシッドでドープな世界観を持っています。もっとナチュラルな表現をしたいのであればアコースティック楽器を多用するでしょうし、抽象的にしたいのであれば電子音だけでも良いしょう。あえてサンプラー音源で、しかもエフェクティヴに人工的な雰囲気を作り出しているところにファンタジーを感じます。

旋律らしきものは少なめで、信号のような演奏になっているところに、初期の頃のピンクフロイドのようなサイケ感を醸しています。信号で良いのであればサンプラーの使い道も容易になってきます。旋律でなくて良いわけですから非楽器な音も主役に出来ます。ミュージシャンサイドからのアプローチなら、割と最初に訪れるサンプラーの使い道ですが、写真家サイドからのアプローチはなんとか音楽的にまとめようとしていましたが、サンプラーを使い倒していくうちに、この手法に行き着いたのでしょう。

Faintheadness
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