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[20170622]

Cantosynaxis
(1998/07/14)
Andrew Douglas Rothbard

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2015年のアルバムで現在までの最新作になります。電子音によるシーケンスを多用するようになり、エフェクティヴサウンドはテープに落としたり、そのままHDDレコーディングしたものだと思われるくらい手動な感じもありますが、手動をモデリングするような編集も可能なんぼで、そこまでエディットしまくっているのかは分かりませんが、テクノプロフェッサーには及びもつかないくらいロック的な解釈でサウンドメイキングされています。

1. Prognoz Relikt
2. Casualties From This Vector
3. Rat and the Family Bones
4. Tense of Presence Tips On Perpetual Precipice
5. Szczuczyn
6. Mystic Overreach
7. Section 8 Face
8. Frantic Search For Absolute Zero
9. Theta Cloud
10. Matrix/Runout
11. Worshipping the Myth of Betrayed Talent

デジタル環境でのサイケデリックの表現を追求した、ヒップホップ文化に侵食されたデジタルロックとは全く違った解釈で制作されているので、サイケデリックと言う王冠を正当に継承出来るミュージシャンによる現代のサイケデリックミュージックが作られています。ラップトップで制作する時はどうしてもヒップホップから派生した手法をとりがちですが、ヒップホップが存在しなかったかのような音楽になっています。

サンプラー、シーケンス、ループ、これらを駆使すればテクノ感覚になりますが、それ以前に現代音楽では実験的に行われていたカットアップの手法の延長であり、ヒップホップが登場しなくてもこの音楽は生まれていたと思います。サイケデリックの金字塔と言われているサージェントペッパーもフランクザッパのマザーズをヒントに生まれています。フランクザッパは滅茶苦茶な感じがありますが、実際は音楽理論に長けた上でのアヴァンギャルドですので、現代音楽をロックに持ち込んだ張本人になります。そうしたロックの可能性を追求する手段としてデジタル環境も手段として使い熟す。それこそ本来ロックが今あるべき姿だと思います。それを一人で完成させているというとんでもない作品であります。

Full Album
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[20170621]

Frequenseqer
(1998/07/14)
Andrew Douglas Rothbard

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2011年の作品です。完全にサンプラーを駆使した内容になっています。生演奏した曲を一旦テープに落とし、もしくはそのままサンプラーに入れる、もしくはHDD上に録音した演奏を切り刻んで繋ぎあわせる。そのまま生演奏するよりも断片的な音の塊がリズムとなっていく。サイケデリックアシッドトリップホップがハイパーアクティヴしています。

1. Ntaq
2. Diaspora
3. Ubergang
4. Wavy Gravestone
5. Between The Fourth Estate And The Fifth Dimension
6. Hinterland Mauer
7. D34dh34d C4dill4c
8. Gnarcisco
9. Liberty Capps
10. Ωhmenizer
11. Koptik5kopik
12. Polymath
13. Fraktur Massiv
14. Lexikon
15. Approximately Infinite Micrograms Per Street Dose Unit
16. Permin
17. 100 % Human Hair
18. Electrohesh
19. Quadriga
20. Ψwy
21. Frequenseqer
22. Cyrillization
23. Tcpnp

生演奏したものでもサイケな作品を作っていましたが、同じ事を違う手法で編集する事により、もっとぶっ飛んだ作品に仕上げています。編集するのにかなり時間を費やす事になっているはずですが、60年代では決して出来なかったような事をできる時代でありますから、今出来る事を最大限に活かして現代版サイケデリックミュージックを構築しています。

しかし全くドープな感じがしないところがミソで、幻想的なドラッグ体験を再現するような音楽になっていません。サイケな感じも断片的なのです。デジタルサイケと申しましょうか、それはもはやサイケではないのですが、ロック側もテクノ側もやっていなかったような事の盲点を突いたような内容になっています。本来今出来るロックのあるべき姿を正直に体現しているような内容だと思います。ここまでやれるのにやらない安易な方向に流れている音楽シーンを覚醒させるかのような音楽です。

Full Album

[20170620]

Exodusarabesqe
(1998/07/14)
Andrew Douglas Rothbard

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2009年のアルバムです。ダウンロードとカセットでの販売だったので広く流布されていません。サンプラーによる打ち込みも行うようになり、さらにマッドプロフェッサーな出来栄えになっています。インスト曲が多く、サイケとエレクトロの融合になっています。ファーストはあえてアナログテープデッキで録音されていましたが、プロツールスを活用するようになっています。

1. Metafizzler
2. Wisely Wasted
3. Company Freak
4. Ragadivinus
5. Lil'xmoke
6. Nanomod
7. Slip
8. Zweitracht
9. Cypherbets
10. Elief
11. Street Acid
12. The Tragedian
13. Exodusarabesque

生演奏もテープを早くしたかのような速いパッセージでの演奏になっていますが、音の破片を散りばめたようなサイケデリックな作風とシーケンスの組み合わせが、どちらも思いっきりのいいフレーズになっていて、フォロワーを寄せ付けないくらい独創的な世界観を生み出しています。歌がないと余計に個性的です。

リックウェイクマンがイエス時代に使っていたような音色のシンセが登場したり、メロトロンサウンドがあったり、サイケだけじゃなく、プログレへのオマージュもあります。アシッドと呼ぶには幻想感はありません。覚醒を促すようなエレクトリックマイルスのような超絶感があります。

Full Album

[20170619]

Abandoned Meander
(1998/07/14)
Andrew Douglas Rothbard

商品詳細を見る


アメリカのアーティストAndrew Douglas Rothbardの2006年のファーストアルバムです。サイケデリックなサウンドで、第一印象からサイケデリックだと分かりますが、それまでにあったサイケデリックとは違う事に気づきます。テープの逆回転やファズギター、エフェクティヴなサウンド、どれもサイケな手法を用いていますが、一つ一つの楽器の音がクリアで、音の配列もモダンであり、現代のサイケデリックであり、過去のものとは明らかに違います。

1. A Beginning
2. Abandoned Meander
3. Bull In The Dell
4. Highuponlone
5. Paraxute
6. Dardevle
7. Indigo
8. Golden Calf
9. Widowalk
10. Lucien
11. Rabbit Hole
12. Tempeste
13. Emerald Tendrils

90年代に活躍したVSSとPleasure Foreverではベースを担当していて、ソロ活動するようになり、プロツールスなどのデジタル環境も揃えましたが、アナログテープで録音する事を選択して制作されています。全ての楽器を演奏した多重録音であります。アナログの雰囲気はしっかり出ていますがローファイではありません。音の粒がとても綺麗でクリアですし、リズムもしっかりしています。

サイケミュージックにありがちなルーズな演奏が無いところがこれまでに無かった雰囲気を作り出しています。雰囲気や気分で演奏しているのではなく、綿密に計算された演奏になっているのです。手法はサイケでもとても健康的な音楽だと言えるでしょう。健全なサイケなんてカッコ悪いと思うでしょうが、ここまで思いっきり堂々とやってのけたら、それはそれでカッコいいのです。リバイバルなんかじゃなく、前向きな活きたサイケデリックミュージックだと思います。

Widowalk
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[20170511]

Things
(1998/07/14)
Apjiw

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2009年のアルバムです。これが最新作になっています。2枚のアルバムしか残していません。インディーズで活動していくのも難しいものがあります。スタイルとしては前作と同様で、シンフォニックな作品をアンビエントに響かせながらエレクトロな動的な動きを加えたスタイルになっています。

1. Things
2. Anilu
3. Maat
4. Fly With Me
5. Continuous Present
6. 134
7. Tears For Us
8. The Shared Fate
9. Breach
10. Human Rights
11. Just A New Day
12. Printemps
13. The Magic Circle

スタイルとしては新しい感じがありませんが、一番の魅力は音源の個性的な響きでしょう。シンセにプリセットされた音源をそのまま使うのではなく、かなり際立った加工を行っているので、既存のスタイルであっても古臭さを感じさせません。エスニックな民族音楽からのサンプリングも加えられて独特の雰囲気を生み出しています。

個性的であっても前作と同じ事をやっていればだれた感じになりがちです。前作ほど新鮮には聴こえません。それでも前作よりもポップに分かりやすくなっています。歌が入っていたり、ビートもポップになっていますが、個性的な音源も使い回しが多く、アルバム2枚までが限界だったという事でしょうか。もう少し毒っぽさを出したほうが受けも良かったかもしれません。

Things
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